消費者物価指数

消費者物価指数

 私たちの生活に密着した商品・サービスの値段がどうなっているかを示す
モノサシです。

 これが上昇すると、一般的に「インフレと」呼ばれます。
 反対に下落すると「デフレ」と言われます。

 あまり認識されていませんが、消費者物価指数の動向は、私たちの生活に
大きな影響を与えます。

 たとえば、銀行預金の金利が、消費者物価指数の前年比よりも小さい場合、
私たちの生活は苦しくなります。

 会社からもらうお給料の昇給率が、消費者物価指数の前年比より小さいと、
私たちは確実に貧乏になります。

 1万円のモノが、来年には500円値段が上がって1万500円を出さなければ
買えないのに、給料が昨年と同じならば、給料で買えるモノが少なくなって
生活が苦しくなる理屈です。

 さて、1月の消費者物価指数は、変動の激しい生鮮食料品を除いたもので、
前年同月比100.5。
 これは、横ばい、つまり、1年前と比較して物価はほとんど上昇していな
いということ。

 1年前とモノの値段が変わらないなかで、給料や預金金利が下がったら、
これまた私たちの生活は苦しくなります。

 給料が下がったり金利が下がる分だけ、物価も下がってくれないと・・・。

 私たちは、「お金」の絶対額のみに注目しがちですが、「お金」は相対的
にみてはじめて価値がわかります。

「お金」そのものには何の価値もありません。
「他のモノと交換できる」というルールが決まっているがために、ありがた
く思えるのです。

 お金の価値を把握するには「このお金は何と交換できるか」を知る必要が
あります。

 消費者物価指数を意識することは、お金を、正しく、相対的に捉えること
に貢献します。