貸倒引当金の計算方法

貸倒引当金の計算方法

貸倒引当金を計上するためには、将来的に発生する損失額がどの程度であるのかを正しく算出する必要があります。貸倒引当金の計算方法は「一括評価」と「個別評価」に分けられます。前述した通り、個別評価しなければならないものは回収不能になる可能性がとても高いものであり、一括評価できるものはそれ以外となります。

一括評価

一括評価での貸倒引当金の計上は、売掛金、貸付金などの金銭債権が対象で、個別評価の対象となる金銭債権を除いたものが対象となります。また個人事業主の場合、一括評価の対象は事業所得となっており、不動産所得や山林所得は対象ではありません。

人事業主では青色申告者だけが一括評価を行うことができ、法定繰入率は5.5%(金融業は3.3%)となっています。