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インターネットVPN

インターネットVPN
[インターネットVPNでできること] [検討事項]

インターネットVPNとは何をするための技術なのでしょうか?
 一言で言うと事業所や支店などの複数の拠点をインターネットを通してネットワークを繋げてしまう技術です。
 ネットワークを構築することで他のPCにあるファイルやフォルダ、プリンタが共有できることは良く知られていると思いますが、 遠く離れた拠点をネットワークで繋ぐと同様のことが拠点間でできるようになります。地球の裏側にある拠点のファイルやプリンタを共有できるようになります。
 ネットワークを繋ぐメリットはファイルやプリンタの共有だけではありません。同じオフィスではあまり意味のないことも、 遠く離れた拠点だから有用となるものがあります。例えば拠点の間で電話やTV会議もネットワークを介して行えるようになります。

ネットワーク接続のいろいろ
 インターネットVPNの他にも、もちろん拠点間のネットワークを接続する方法はあります。
 大企業などは、いわゆる専用線と呼ばれるその企業のためだけの回線を利用しています。 専用線はNTTやKDDIなどの通信事業者が提供しています。専用の回線なので、通信速度とセキュリティは保証されますが非常に高価となります。
 個人や中小企業が使える安価な接続方法としては、一般電話回線を利用する方法があります。 電話料金だけで接続できますが、速度はアナログで56Kbps、デジタルでも128Kbpsと、ファイルの共有などを行うには少し不十分です。 又、拠点が遠方の場合は電話料金が高額となってしまいます。

インターネットVPNとは何か
 VPN(Virtual Private Network)は、 インターネットのように複数の利用者に共用されているネットワークをあたかも専用の回線のように使う技術のことです。回線を共用することで専用線よりはコストを押さえることができます。
 共用されているネットワークとしてインターネットを利用するのがインターネットVPNです。 通信をすべて暗号化してやり取りすることで、他の利用者から内容を見えなくするというのが基本的な考え方です。
 インターネットを使わないVPNサービスも存在します。IP-VPNや広域LANなどがそれにあたります。これは、通信事業者が提供する共用のネットワークです。 何があるかわからないインターネットに比べるとセキュリティ、通信速度、メンテナンスなどでより高い信頼性が期待できます。 インターネットVPNと同じように暗号化(IPSec)により実現するものや、通信パケットの経路制御(MPLS)で実現するものなどがあります。 通信事業者が有料で提供するものなので、使用するにはそれなりのコストが必要となります。
 インターネットVPNは、安価に構築することのできるVPNです。

インターネットVPN構築に必要なもの
 インターネットVPN構築には、それほど高額の投資は必要ありません。

インターネットへ接続する環境
 拠点毎にインターネットに接続できる環境が必要です。ADSLや光などのブロードバンドを推奨します。 一般ユーザが普通にプロバイダと契約するもので充分です。

固定グローバルIP
 すべての拠点に必要というわけではありません。どの拠点に必要かは状況により異りますが、少なくとも本社などのネットワークの中心となる拠点にひとつあれば構築は可能です。 (制限付きですが、まったく使用せずに構築することも可能です。) 固定グローバルIPは、プロバイダと契約して使用できるようになります。サービスを行っていないプロバイダの場合はプロバイダの変更が必要です。 使用料金はプロバイダにより異りますが数千円/月程度です。

VPN対応ルータ
 すべての拠点にVPN機能を持ったルータが必要です。1台数万円で購入できます。