大田原家
大田原家 大田原藩 朧月 １万１０００石
下野那須郡大田原（栃木県大田原市）
外様 城主
移封加減増履歴 ・慶長７年→下野大田原１万２０００石・寛文元年→１万１０００石
江戸城詰席・柳之間 子爵
上屋敷・麻布長坂（安永・文久）→浅草鳥越（明治）
家中・身分階層に「両家」「四家」「給人家」「扶持取り」「足軽（卒）」があり、両家は藩主家の支流二家の称で城代家老を交互に務め家禄は藩主の１０分の１、給人家は医師を含め３０家あり石取りの世襲家、扶持取りは中小姓家と徒士家があり、ここまでが士分で１８０家あった。足軽は１００家あり士分ではないが鉄砲隊の中核を成した
人口・全領地総計１万２５３５人、家数２３９７軒、この内士族卒族６０８人、家数２３９７軒
明治２年現在
藩祖・晴清（はるきよ）
大田原綱清の長男（綱清は大田原資清の三男で、大関高増の弟にあたる） 母は某氏
生没・永禄１０年（1567）～寛永８年（1631）
慶長７年（1602）４５００石加増され下野大田原１万２０００石を領封する
従五位下備前守
正室・那須資貞の娘
子女・２代政清
２代・政清（まさきよ）
晴清長男 母は正室那須資貞の娘
生没・慶長１７年（1612）～寛文元年（1661）
家督・寛永８年（1631）相続
従五位下備前守
正室・芝村藩織田長政の娘
子女・３代高清 吉清 晴川
３代・高清（たかきよ）
政清長男 母は正室織田長政の娘
生没・寛永１４年（1637）～元禄１１年（1698）
家督・寛文元年（1661）相続
従五位下織部正
延宝５年（1677）隠居
正室・牧野定成の娘
子女・養子典清（４代） 女子→４代典清室
４代・典清（のりきよ）
旗本織田政時の長男 母は柏原藩織田高長の娘
生没・明暦３年（1657）～元禄７年（1694）
家督・延宝５年（1677）相続
従五位下備前守
正室・３代高清の娘
子女・女子→丹波山家藩谷照憑室、後に離縁
５代純清
５代・純清（すみきよ）
典清長男 母は正室高清の娘
生没・延宝５年（1677）～元禄１２年（1699）
家督・元禄７年（1694）相続
従五位下和泉守
正室・福知山藩朽木稙昌の娘
子女・養子清信（６代）
６代・清信（きよのぶ）
２代政清の三男吉清の長男 母は某氏
生没・天和元年（1681）～元禄１５年（1702）
家督・元禄１２年（1699）相続
従五位下備前守
正室・松平昌勝の娘（昌勝は越前松岡藩主、子宗昌が本家福井藩を相続したため廃藩併合）
子女・養子扶清（７代）
７代・扶清（すけきよ）
２代政清の六男晴川の長男 母は某氏
生没・元禄２年（1689）～延享２年（1745）
家督・元禄１６年（1703）相続
従五位下飛騨守
正室・結城藩水野勝政の養女
子女・建清（病没） ８代友清
女子→美濃高富藩本庄道矩室
８代・友清（ともきよ）
扶清六男 母は某氏
生没・享保５年（1720）～安永５年（1776）
家督・延享２年（1745）相続
従五位下左兵衛佐
安永４年（1775）隠居
正室・大村藩大村純庸の娘
子女・９代庸清
９代・庸清（つねきよ）
友清次男 母は某氏
生没・宝暦元年（1751）～享和２年（1802）
家督・安永４年（1775）相続
従五位下飛騨守
正室・津山藩松平長孝の娘
子女・１０代光清 愛清（光清養子、１１代）
１０代・光清（みつきよ）
庸清長男 母は正室松平長孝の娘
生没・安永５年（1776）～文政４年（1821）
家督・享和２年（1802）相続
従五位下山城守
文化９年（1812）隠居
正室・岸和田藩岡部長備の娘
継室・広島新田藩浅野長員の娘
子女・養子愛清（１１代）
１１代・愛清（よしきよ）
９代庸清の子 母は某氏
生没・寛政８年（1796）～弘化４年（1847）
家督・文化９年（1812）相続
従五位下飛騨守
正室・小幡藩松平忠福の子忠彊の娘
子女・１２代広清
１２代・広清（ひろきよ）
愛清長男 母は某氏
生没・天保元年（1830）～嘉永４年（1851）
家督・弘化４年（1847）相続
従五位下出雲守
正室・秋月藩黒田長韶の娘
子女・養子富清（１３代） 養女（旗本大田原清徳の娘）→１３代富清室
１３代・富清（とみきよ）
綾部藩九鬼隆都の次男 母は某氏
生没・天保７年（1836）～文久２年（1862）
家督・嘉永４年（1851）相続
従五位下飛騨守
正室・広清の養女
子女・１４代一清 忠良
１４代・一清（かずきよ）
富清長男 母は某氏
生没・文久元年（1861）～昭和５年（1930）
家督・文久２年（1862）相続
戊辰戦争にて功があり、明治２年賞典金５０００両を下賜される
従五位下飛騨守
正室・三日月藩森俊滋の娘
継室・旗本蒔田広季の娘