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風邪予防とビタミンC

風邪予防にビタミンCは効果なし!?

あなたの予防対策は正しいか

 街中や電車の中、職場で、周囲の人々の咳が気になる季節になりました。風邪の予防は万全でしょうか?

 あるリサーチによると、実行している予防対策の第1位は「とにかく気合」ということでした。しかし、「気合」だけでは風邪ウイルスに対抗しきれないかもしれません。

 では、次のうち、風邪の予防に役立たないものはどれでしょうか? 手洗いとうがい、マスク、掃除、予防接種、ウォーキング、加湿器、マフラーと手袋、チキンスープ、ダイエット、ビタミンC。

 答えは、ダイエットとビタミンCです。むしろ、低カロリーダイエットは危険とさえいえるかもしれません。また、これまでの多くの研究を分析した結果は、サプリメントなどでビタミンCを追加摂取しても、ビタミンCが欠乏する特別な例を除いて一般に風邪の予防や回復に役立つとはいえないと示しています。

「風邪予防にビタミンCは無効」、フィンランドとオーストラリアの研究チーム

   * 2007年07月19日 13:22 発信地:ロンドン/英国
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スーパーの棚に並べられたフルーツジュース(2007年7月18日撮影)。(c)AFP/Teh Engkoon

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【7月19日 AFP】ビタミンCは風邪の予防には効果がない、とするフィンランドとオーストラリアの共同研究が18日、英オックスフォード(Oxford)を拠点とする国際的な医薬品研究の評価プロジェクト「コクラン共同計画(Cochran Collaboration)」から発表された。

 200ミリグラム以上のビタミンCを毎日摂取した効果を過去数十年にわたって調査したデータ30件、対象人数約1万1000人分を分析したところ、一般的に信じられているような風邪予防の効果は見られなかった。

 ただし、兵士やマラソン選手のように極度の緊張下にある人の場合は、感染率が半減する効果があった。

 また、ビタミンCの摂取が健康面に一定の効果を及ぼす可能性は否定できないとして、1日のビタミンCの摂取量の目安を60ミリグラムと指摘している。これは、コップ1杯のオレンジジュースに含まれているより少ない。(c)AFP

かぜ予防にビタミンC 豊富な果物はウソ !?

◎かぜの予防に、あるいはかぜのひき始めに、ビタミンC が豊富な柑橘フルーツやジュースを食べるということは、よく見聞きします。

◎しかし、レモンやみかんなどの柑橘フルーツに多く含まれるビタミンC は、普通の人々の かぜの予防に役立たないかもしれません。

◎ 1970 年に、ノーベル賞化学者のライナス・カール・ポーリングが 「 Vitamin C and The Common Cold -- 邦題:さらば風邪薬 」 という本を書いて、人々に、風邪を予防するために、毎日 1000 ミリグラムのビタミンC を摂取するように推薦しました。

◎これが、多くの人々に、かぜの予防と症状の改善のためのビタミンC の価値を信じさせました。

◎この効果は、論議を呼んだままで残っています。

◎ビタミンC のサプリメントは、ほとんどの人々を、一般的な かぜから守らないし、回復を早めたり、症状を改善しません、とレビュー研究が報告しています。

◎一方で、大きなストレスにさらされている人々のかぜ予防に、ビタミンC はかなり役立つようです。

◎オーストラリア国立大学のロバート・ダグラス ( Robert M Douglas ) 氏とフィンランドのヘルシンキ大学のハリー・ヘミラ ( Harri Hemila ) 氏が、 Cochrane Library 誌に発表しました。

◎研究者は、 1 万 1350 人以上のデータを含む 30 の研究をレビューしました。

◎大部分の人々にとって、毎日ビタミンC をとる利益は非常にわずかだと研究者は述べています。

◎ 1 日あたり 200 ミリグラム以上のビタミンC は、普通のかぜの持続時間と症状に、ニセ薬と比較して、わずかに効果をしめしましたが、臨床の有用性は疑わしいといいます。

◎ビタミンC は、かぜをひいている期間を、大人で最大 8 パーセント、子どもで 13.6 パーセント減少させました。

◎しかし、 6 つの研究が、厳しい寒さや身体的な身体的な大きなストレスにさらされた人々では、ビタミンC が役立つようだと言います。マラソン選手やスキー選手を対象とした研究では、ビタミンC のサプリメントが、かぜのリスクを 50 パーセント低くしました。

◎ 7 つの研究から、かぜのひき始めにビタミンC を摂取することで、かぜをひいている期間を短くする効果はないようだと研究者はいいます。

◎しかし、 1 つの研究が 「 いらだたせる 」 結果を示しているとヘミラ 氏はいいます。かぜのひき始めに、非常に高投与量 -- 1 日に 8 グラム -- のビタミンC を摂った人は、ニセ薬と比べて、風邪ひきの期間が短くなると報告しています。

◎また、 5 日間のビタミンC サプリメントの効果を調べた 2 つの研究が利益を報告しました。

◎風邪の予防と症状の改善における、ビタミンC の価値は 60 年間の間の論争の対象ですが、ビタミンC はこの目的で広く使用されています。

◎研究者は、データに基づいて、風邪を予防するためのビタミンCの通常の使用は合理的に正当化されないと結論を下しました。身体的なストレスにさらされたか、厳しい寒さの環境いる人々では効果があるでしょうと述べています。

◎ビタミンC の 1 日の食事摂取推奨量は 100 ミリグラムです。

◎ビタミンC は、通常、過剰に摂取しても短時間で体外に排出されてしまいます。

◎大きなストレスにさらされる、喫煙などの、ビタミンC の消費量が多い、身体のビタミンC が不足する状態では、ビタミンC を余分に摂取することが、免疫力を高めて風邪を予防する効果が期待できるかもしれません。

7/19/2007

ビタミンCの効能

コラーゲンの生成を助ける. 老化・病気から体を守る. しみ、そばかす、しわを防ぐ. 免疫力を高める. 発ガンを防ぐ. 動脈硬化を予防する. 抗ストレスホルモンの生成に関わる. アルコール分解に関与. 肝臓の解毒作用に関与

	
		

コラーゲンの生成を助ける
体を構成するたんぱく質の30%を占めるコラーゲンの生成に関わります。
コラーゲンの構成物質、アミノ酸ヒドロキシリジンとヒドロキシプロリンは、リジンとプロリンが酵素反応により水溶化されることで作られます。
ビタミンCはこの酵素の補酵素として重要な役割を担います。
ビタミンCが不足すると十分な水溶化がされなくなってしまうため、コラーゲンの生成に影響がでてくるというわけです。

コラーゲンには細胞と細胞をつなぐ接着剤の働きや、骨を丈夫にする働きがあります。
血管や筋肉を丈夫に保つとともに、皮膚、骨、粘膜の形成を担います。
コラーゲンが不足すると以下のような症状がでてきます。

	血管の結合が緩み出血しやすくなります。

これは壊血病とよばれ、もともとビタミンCは壊血病予防因子として発見されたものです。
また、切り傷などの治りも悪くなります。
歯茎からの出血なども見られます。

	骨がもろくなる。骨粗鬆症の一因としても知られる。
	肌の張りが失われる。

※関連コラム  >>お肌とビタミン

酵素について1

	
		

老化・病気から体を守る
本来は体に有用なはずの活性酸素も、過剰に働きすぎると逆に正常な細胞にも攻撃してしまいます。そうなると活性酸素は細胞内や核酸、血管内など体の様々な部位に悪影響を与えてしまうので、活性酸素の反応を抑える抗酸化物質が必要になってきます。

ビタミンで抗酸化物質として有名なのがビタミンC、ビタミンE、β-カロテンです。
ビタミンEは脂溶性なので、細胞膜内ではたらき、不飽和脂肪酸という細胞を包む油性の膜が、活性酸素と結びついて有害な過酸化脂質となるのを防ぎます。
ビタミンEがいち早く活性酸素と結びつくことで防ぐわけですが、こうなるとビタミンE活性は失われます。そこでビタミンCの登場です。
ビタミンCは細胞外で働き、ビタミンEを再び活性化させ抗酸化作用を
取り戻す働きがあります。

酸化作用の悪影響には細胞の老化の他、心筋梗塞、動脈硬化、狭心症、ガン、白内障などが上げられます。抗酸化ビタミンの摂取はこれら症状への予防にも効果的です。

※関連コラム >>老化の原因、活性酸素とは

	
		

しみ、そばかす、しわを防ぐ
肌のシミやソバカスの原因として嫌われているメラニンですが、実はとても重要な働きを担っています。紫外線が表皮の下の真皮にまで侵入するとコラーゲンやヒアルロン酸などからなる網目状の細胞に乱れや破壊が生じ、その結果保湿性、弾力性が失われて、肌がしわになってしまいます。メラニンは紫外線を吸収することで肌を守ってくれているのです。メラニン色素は皮膚の一番下の基底層と呼ばれるところで作られます。そして新陳代謝で新しい細胞に押し上げられて、通常28日で角質層まできて最後は剥がれ落ちます。
ですがストレスや不規則な生活などで新陳代謝が乱れると、なかなか押し出されずに、メラニン色素が沈着してしまいシミやソバカスの原因となってしまうのです。

ビタミンEやβ-カロテンには紫外線により発生した活性酸素を除去する働きがあります。

またビタミンCには一度できてしまった黒色メラニンを無色の還元型メラニンへと変化させ、目立たなくする働きもあります。

※関連コラム >>老化の原因、活性酸素とは

	
		

免疫力を高める
免疫とはウイルスや細菌などを攻撃して排除する機構のことです。ビタミンCは免疫機能を担う白血球の1つ好中球の活性維持や増強に関与します。またビタミンCは体外の病原体から体を守る上皮や粘膜を構成するコラーゲンの働きにも関わります。

※関連コラム  >>免疫について1

免疫について2

	
		

発ガンを防ぐ
胃がんの原因の一つとされるニトロソアミンという物質は、食事による体外からの摂取の他、体内でも合成されます。胃内の酸性条件下でアミノ酸化合物と亜硝酸化合物(肉、野菜、魚などに含まれる)が結合してニトロソアミンが形成されます。
ビタミンCはいち早く亜硝酸化合物と結合して一酸化窒素に変えてしまうことで、ニトロソアミンの合成を防いでくれます。

ビタミンCにはこの他にも抗がん剤にも使用されるインターフェロンの生成を促進する働きもあります。インターフェロンにより抗ウイルスたんぱく質が生成され、ウイルスの活動を抑制します。がん細胞にも同じように働きかけ、細胞分裂を抑制してがん細胞の増殖を抑えます。

	
		

動脈硬化を予防する
コレステロールをとりすぎると血管内で活性酸素と反応して酸化LDLに変化します。
酸化LDLの発生は血管を狭めて動脈硬化を引き起こす要因にもなるので注意が必要です。

一番はコレステロールを取りすぎないことですが、その次に活性酸素を増やさない、
ビタミンCやビタミンE、β-カロテンなどの抗酸化ビタミンを摂取することで活性酸素を無毒化させてやることも重要になります。

※関連コラム >>コレステロールとビタミン1・2

	
		

抗ストレスホルモンの生成に関わる
人間はストレスを感じると副腎からアドレナリンを分泌します。
この抗ストレスホルモンの作用により血糖値が上昇してエネルギーを増やすことで、ストレスへの体制を整えようとします。

ビタミンCはこのアドレナリンの生成時において補酵素として必要となります。
アドレナリンの分泌量が増えるほどビタミンCの消費量も増加します。
したがってストレスにはビタミンCをしっかりととることが大事です。

※関連コラム  >>酵素について1

	
		

アルコールの分解に関与
アルコールはアセトアルデヒドに分解され、続いて酢酸になり、最終的には二酸化炭素と水に分解されて排出されます。

アセトアルデヒドが分解されずに体内に残ってしまうと、頭痛や吐き気などの二日酔いの症状が出てきます。ビタミンCはアセトアルデヒドから酢酸への分解を助けます。

	
		

肝臓の解毒作用に関与
ビタミンCの欠乏状態が続くと、肝臓内の薬物代謝に関わるP-250と呼ばれる酵素の量が減少することが知られています。