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1.1.1.大改正にビックリ

1.1 はじめに

1.1.1.大改正にビックリ

有限会社」廃止へ
 2004年7月18日、日本経済新聞1面になんとも衝撃的な文字が掲載された。
 
 法務大臣の諮問機関である法制審議会が、有限会社制度を廃止し、株式会社に一本化する方針を固めたと掲載されていた。
 日々、会社設立をサポートをしている私にとっては、これからどのように実務に対応したらいいのか頭の中が真っ白になった。
 
 実際、株式会社を設立する人よりも有限会社を設立する人の割合の方が多いので、実務に与える影響は大きい。
 その後、「最低資本金の撤廃による1円起業の恒久化」「合同会社の新設」など様々な改正が行われることが報道され、改正の中身が大規模な規制緩和であることが判明するにしたがい不安より期待が大きくなる。
 
 そして、2004年12月、会社法改正の指針となる「会社法制の現代化に関する要綱案」が発表され、会社法改正の中身がようやく把握できるようになった。
 そこに記載されていた会社法改正案の内容は、「今までの法律は、一体何だったのだろうか?」と思うくらいの規制緩和を推進した会社法改正案であった。
 
 そこで、会社法改正の指針となった「会社法制の現代化に関する要綱」の中身を見ながらに「新会社法」の概要を見ていきたいと思います。
 
▲ 新会社法の改正ポイント
▲ 第1章 会社法改正の基本方針
< 第1章 会社法改正の基本方針
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