歴史・人名

ブリトン人

ブリトン人

 BC55年、ユリウス・カエサルはローマ人として初めてブリテン島(イギリス)に上陸した。AD43年、第4代皇帝クラウディウスは本格的にブリタニアに侵攻し、ブリトン人(ケルト人の一派)の拠点カムロドゥヌム(コルチェスタ)を占領した。そしてブリタニアをローマの属州とし、ローマの支配を広げていった。

 ブリタニア東部にイケニ族の国があった。ここはまだローマの直接支配が及ばず、ローマと同盟を結んで平和に暮らしていた。。ブーディカ(Boudica)はそこの女王だった。

 しかし、AD60年に夫プラスタグス王が亡くなると、二人の娘の王位継承は認められず、ローマは領土や財産を没収した。ブーディカはローマの侵略に必死に抵抗したが、縛られて鞭で打たれ、更に2人の娘は辱めを受けた。

 この仕打ちに対しブーディカは激しく怒り、周辺部族と連合して大規模な反乱を起こした。