歴史・人名

宇宙開発史(年表)

宇宙開発史(年表)(読み)うちゅうかいはつしねんぴょう

   宇宙開発史年表

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

1898 ロシアのツィオルコフスキー、論文『ロケットによる宇宙空間の探究』をまとめる
1919 アメリカのゴダード、論文『きわめて高い高度に到達する方法』を発表
1923 ドイツのオーベルト、『惑星間空間用ロケット』を出版
1926 ゴダード、世界初の液体燃料ロケット発射に成功
1927 ドイツ、宇宙旅行協会を設立
1942 ドイツ、V2(V兵器)の発射に成功
1944 ドイツ、V2によりロンドンなどを爆撃
1945 ドイツ敗戦、V2および技術者がアメリカ、ソ連に移動
1955 日本、ペンシル・ロケットの発射に成功
1957 10月4日、ソ連、史上初の人工衛星スプートニク1号を打上げ
1958 アメリカ初の人工衛星エクスプローラ1号打上げ
1958 アメリカ航空宇宙局(NASA)設立
1959 ソ連のルナ1号、初の人工惑星になる。2号は初めて月に衝突、3号は初めて月の裏側を撮影
1960 アメリカ、タイロス1号(気象衛星)、トランシット(航行・測位衛星)などを打上げ
1960 ソ連、イヌ2頭を乗せたスプートニク5号の回収に成功
1960 日本、宇宙開発審議会を設置
1961 4月12日、ソ連のガガーリン、ウォストーク1号で史上初の宇宙飛行
1961 ソ連の金星1号、人工惑星となる
1962 アメリカのグレン、フレンドシップ7号で地球を3周
1962 アメリカのマリナー2号金星近傍を飛行
1962 日米間テレビ中継用衛星リレー1号打上げ(1963年11月中継実験でケネディ大統領暗殺事件を中継)
1962 ヨーロッパ宇宙研究機構(ESRO)設立
1963 ソ連のテレシコワ、女性で初の宇宙飛行
1963 東京大学、鹿児島県内之浦に宇宙空間観測所開設
1964 東京大学宇宙航空研究所が発足(のち宇宙科学研究所。2003年10月より宇宙航空研究開発機構)
1964 アメリカのシンコム3号、初の静止通信衛星
1964 ソ連、3人乗り衛星船ウォスホート1号打上げ
1965 ソ連のレオノーフ、初の船外活動
1965 アメリカのマリナー4号、火星の近接写真撮影
1965 アメリカのインテルサット(INTELSAT)1号、初の商業通信衛星
1965 フランス初の人工衛星A1打上げ
1965 アメリカのジェミニ6号と7号が初のランデブー飛行成功
1966 ソ連のルナ9号、初の月面軟着陸
1966 アメリカ、エッサ1号気象衛星の実用化
1966 ソ連の金星3号、初の金星着陸、データ返送は失敗
1966 アメリカのジェミニ8号、初のドッキングに成功
1966 ソ連のルナ10号、初の月の衛星となる
1967 アメリカのアポロ1号、衛星船火災、3飛行士死亡
1967 ソ連のソユーズ1号、回収に失敗、1飛行士死亡
1967 ソ連の金星4号、金星着陸、大気温度など直接測定
1967 宇宙条約発効
1968 日本、宇宙開発委員会発足
1968 日本、科学技術庁が種子島宇宙センターより初のロケット打上げ
1968 アメリカのアポロ8号、初の有人月周回飛行
1969 ソ連のソユーズ4号と5号、初の有人宇宙船間でドッキング
1969 7月20日、アメリカのアームストロングとオルドリン、アポロ11号で月面に降り立つ
1969 日本、宇宙開発事業団が発足(2003年10月より宇宙航空研究開発機構)
1970 日本初の人工衛星「おおすみ」打上げ
1970 中国初の人工衛星「東方紅」打上げ
1970 ソ連の金星7号、金星軟着陸
1970 ソ連のルナ17号、月面車ルノホートで無人探査
1971 ソ連、宇宙ステーションのサリュート1号打上げ
1971 アメリカのマリナー9号、火星の衛星となり、火星表面の約70%を写真撮影
1971 アメリカのアポロ15号、初の有人月面車探査
1971 日本初の本格的科学衛星「しんせい」打上げ
1973 アメリカ初の宇宙ステーション、スカイラブ1号打上げ
1973 アメリカのパイオニア10号、木星に接近して観測
1974 アメリカのマリナー10号、金星と初の水星観測
1974 アメリカのパイオニア11号、木星に接近して観測
1975 7月18日、ソ連のソユーズ19号とアメリカのアポロ宇宙船がドッキング
1975 ソ連の金星9号、初の金星の衛星となり着陸船が軟着陸
1976 アメリカのバイキング1号と2号、火星の衛星となり、着陸船が軟着陸、生物存在実験など諸探査
1978 ソ連の原子力衛星コスモス954号カナダに落下
1978 アメリカのパイオニア12号と13号、金星探査
1978 ソ連の金星12号、金星の衛星となり、着陸船は軟着陸して諸探査
1979 アメリカのパイオニア11号、土星に接近して観測
1979 アメリカのボイジャー1号と2号、木星に接近して観測
1980 アメリカのボイジャー1号、土星に接近して観測
1981 アメリカ、スペースシャトル「コロンビア号」の打上げ
1981 アメリカのボイジャー2号、土星に接近して観測
1982 アメリカのスペースシャトル「コロンビア号」、実用飛行に入る
1985 1月8日、日本初の人工惑星となる彗星探査機「さきがけ」打上げ
1986 1月28日、アメリカ、スペースシャトル第25回飛行で「チャレンジャー号」打上げ直後、機体爆発、乗組員7名死亡
1986 ボイジャー2号、天王星に接近して観測
1987 12月29日、ソ連のY・V・ロマネンコ、宇宙滞在記録326日で宇宙ステーション「ミール」から帰還
1988 9月29日、アメリカ、スペースシャトル「ディスカバリー号」打上げ
1989 ボイジャー2号、海王星に接近して観測
1990 12月2~10日、ソ連のソユーズに日本人初の宇宙飛行士
1992 9月12日、日本人宇宙飛行士を乗せたスペースシャトル「エンデバー号」打上げ
1994 2月4日、国産ロケットH‐Ⅱ打上げ
1997 7月4日、アメリカの火星探査機が火星に着陸
2001 8月29日、日本のH‐ⅡAロケット1号機打上げ成功
2003 2月1日、アメリカ、スペースシャトル「コロンビア号」軌道からの再突入時に空中分解、乗組員7名死亡
2003 3月28日、日本のH‐ⅡAロケット5号機打上げ成功
2003 10月1日、日本の宇宙科学研究所、宇宙開発事業団、航空宇宙技術研究所が統合し、宇宙航空研究開発機構となる
2003 10月15日、中国初の有人宇宙船「神舟5号」打上げに成功
2004 3月2日、NASA、火星探査車オポチュニティーの調査により、火星に水が存在した証拠をつかんだと発表
2004 7月1日、NASAの探査機カッシーニ(周回機)、土星の周回軌道投入成功
2005 1月14日、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の探査機ホイヘンス(突入機)、土星の衛星チタン(タイタン)へ史上初の着陸に成功
2005 2月26日、日本のH‐ⅡAロケット7号機打上げ成功
2005 7月26日、日本人宇宙飛行士野口聡一ら7人を乗せたスペースシャトル「ディスカバリー号」打上げ
2005 10月12日、中国、二度目の有人宇宙船「神舟6号」打ち上げに成功
2007 9月14日、宇宙航空研究開発機構の種子島宇宙センターからH‐ⅡAロケット13号機によって月周回衛星「かぐや(SELENE)」打ち上げ成功

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