歴史・人名

横浜の歴史

横浜の歴史(概要)≫

江戸時代以前】

 神奈川県は、温暖な気候や海に面し平地に恵まれているなど居住の立地条件が良く、古代の遺跡が全国的にも多い。

 平安時代には、地域の有力者から領主階級が成長し、荘園を中央の貴族などに寄進し、自ら荘司として実権を握り、武士化していった。鎌倉幕府の源頼朝は、東国武士団の支持により鎌倉に幕府を開き、武家社会の基礎を作った。

江戸時代明治時代

 現在の横浜市内には、東海道沿って「神奈川宿」、「保土谷宿」、「戸塚宿」の宿場が有り、交通の要衝として栄えた。

 横浜は幕末までは戸数百戸程度の半農半漁の静かな村であったが、「開国」によって、その歴史が始まる。混乱を避けたいという幕府の思惑によって、東海道の宿場から離れていた横浜が日米和親条約の締結地や開港地として選ばれた。

 横浜には開港とともに外国人居留地が設けられ、外国商人に雇われる中国人(清国人)も大勢来日した。また江戸の有力商人をはじめとする商売人(横浜商人)が横浜に出店するようになった。その後横浜は、西洋文化が日本に最も早く入る場所として発展していった。

大正時代~】

 神奈川県、横浜市は軍事的に重要な地域であり、軍都として発展した。しかし大正時代の「関東大震災」(1923年)により、横浜は壊滅的な打撃を受け、また第二次世界大戦の末期(1945年)アメリカ軍による「横浜大空襲」で市街地人口の44%が被災したといわれている。終戦後は、横浜市の中心部や港湾施設が占領軍により接収された。

 現在の横浜は、関東大震災や第二次世界大戦による廃墟からの復興の上に築かれた。

 また、横浜駅周辺と関内周辺に二分された横浜市の都心部を一体化し、企業、商業、国際交流機能、港湾管理機能などを「MM21地区」にまとめ、次代の国際都市として横浜を発展させようとする「みなとみらい21事業」が進行中である。

          ≪横浜歴史年表(幕末以降)≫

1853(嘉永6)年 米国ペリー提督浦賀に来航

1854(安政 1)年 日米和親条約(神奈川条約)締結

1858(安政5)年 日米修好通商条約により神奈川開港決定

1859(安政 6)年 横浜開港 横浜道完成 応接所跡に運上所が設置 横浜町ができる

1862(文久 2)年 生麦事件が起きる  日本初の写真館がオープン(馬車道)

1864(元治元)年 東波止場完成

1868(明治元)年 明治維新 神奈川県が置かれる

1869(明治 2)年 横浜灯明台役所・裁判所間に電線敷設

         吉田橋が鉄橋になる

1870(明治 3)年 横浜毎日新聞創刊(最初の日刊新聞)

1872(明治 5)年 日本初の鉄道開通(横浜・現在の桜木町~新橋)

1873(明治 6)年 横浜商人が生糸改会社を設立

1874(明治 7)年 十全医院(横浜市大病院の前身)ができる

1878(明治11)年 郡区町村編制法公布(横浜区)

1880(明治13)年 横浜正金銀行が本町に設立

1881(明治14)年 横浜連合生糸荷預所を設立

1887(明治20)年 日本初の近代水道配水開始(野毛山貯水場から市街へ配水)

1889(明治22)年 横浜市市制施行 人口約12万人

1890(明治23)年 横浜貿易新聞が創刊 水道が市営に

         横浜共同電灯会社が初めて電灯を点火

1894(明治27)年 横浜築港桟橋 (現在の大さん橋)完成

         伊勢佐木・石川・山手の3消防組ができる

1895(明治28)年 生糸検査所が設立

1896(明治29)年 第1期築造工事竣工

1890(明治32)年 条約改正で居留地が撤廃

1901(明治34)年 第1次市域拡張(人口約30万人)

1904(明治37)年 横浜電気鉄道(市電)、神奈川・大江橋間が開通

1906(明治39)年 本牧三溪園 市民に公開

1908(明治41)年 横浜鉄道(東神奈川・八王子間)全通

1909(明治42)年 開港50年記念祭開催 市章・市歌を制定

1911(明治44)年 新港ふ頭埋立完成 市役所新庁舎が完成

         第2次市域拡張(人口約44万人)

1913(大正2)年 新港ふ頭第1レンガ倉庫完成

1917(大正6)年 開港記念会館開館

1919(大正 8)年 大火(千歳町から出火、3,248戸を焼失)

1921(大正10)年 市内電車が市営となる

1923(大正12)年 関東大震災

1926(大正15)年 野毛山公園が開園

1927(昭和 2)年 第3次市域拡張(人口約53万人) 区制施行

1928(昭和 3)年 市バス開業(7路線)

1930(昭和 5)年 山下公園開園

1931(昭和 6)年 横浜市中央卸売市場を開設

1932(昭和7)年 山内さん橋完成

1933(昭和8)年 高島1号さん橋,貯木場完成

1935(昭和10)年 復興記念横浜大博覧会が開催される。

1936(昭和11)年 臨海工業地帯(恵比寿町・宝町・大黒町)完成

         第4次市域拡張(人口約74万人)

1937(昭和12)年 第5次市域拡張(人口約76万人)

1939(昭和14)年 第6次市域拡張(人口約87万人)

1941(昭和16)年 太平洋戦争突入

1942(昭和17)年 人口100万人突破

1945(昭和20)年 横浜大空襲で市街地の4割以上に被害 第2次世界大戦終戦

         市中心部・港湾など土地・建物が接収される 瑞穂ふ頭完成

1946(昭和21)年 日本国憲法が公布

1949(昭和24)年 野毛、反町で日本貿易博覧会を開催

1950(昭和25)年 横浜国際港都建設法が公布される。

1950(昭和25)年 市役所が貿易博反町会場跡に移転する。

1951(昭和26)年 横浜市が港湾管理者となる 野毛山動物園開園

1952(昭和27)年 大さん橋が接収解除となる。

1953(昭和28)年 第1回みなと祭・国際仮装行列が開催

1954(昭和29)年 高島3号さん橋・出田町ふ頭完成

1956(昭和31)年 政令指定都市となる

1958(昭和33)年 開港百年記念祭が行われる

1959(昭和34)年 現在の市庁舎が落成

1961(昭和36)年 マリンタワー完成 氷川丸が山下公園に係留 大黒町埋立完成

1962(昭和37)年 横浜文化体育館・港の見える丘公園開園

1964(昭和39)年 大さん橋旅客ターミナル完成,東京オリンピック開催

         東海道新幹線開通(新横浜駅開業) 根岸線(桜木町・磯子間)開通

1967(昭和42)年 平潟湾の埋立てが完成する。

1968(昭和43)年 フルコンテナ船第1船本牧ふ頭に入港,首都高速横浜羽田線開通

         人口200万人突破 市営地下鉄(上大岡・関内間)の建設に着手

1969(昭和44)年 本牧市民公園が誕生

1970(昭和45)年 根岸線(磯子・洋光台間)開通 本牧ふ頭・関連産業用地完成

1971(昭和46)年 大黒ふ頭・金沢地先埋立事業着工

1972(昭和47)年 市営地下鉄(上大岡~伊勢佐木長者町間)開通

         市電、トロリーバスを廃止

1973(昭和48)年 根岸線全線(洋光台・大船間)開通

1974(昭和49)年 第2回アジア卓球選手権大会開催 金沢木材ふ頭,大黒大橋完成

         人口250万人突破

1976(昭和51)年 市営地下鉄(上永谷・横浜間)開通 扇島埋立竣工

1977(昭和52)年 金沢地先,海の公園埋立完成

1978(昭和53)年 大通り公園開園 横浜スタジアム完成 本牧海づり施設オープン

1979(昭和54)年 横浜シティ・エア・ターミナル(YCAT)開業

1980(昭和55)年 海の公園砂浜オープン,横浜ベイブリッジ着工

1982(昭和57)年 「国連アジア太平洋都市会議」開催

1983(昭和58)年 みなとみらい21着工

1984(昭和59)年 こども科学館オープン 金沢シーサイドライン建設に着手

1985(昭和60)年 市営地下鉄(舞岡・新横浜間)が開通

         日本丸メモリアルパークオープン 人口300万人突破

1986(昭和61)年 横浜人形の家がオープン 関内ホールがオープン

         横浜港シンボルタワー完成,ロサンゼルスに米国代表事務所開設

1987(昭和62)年 市営地下鉄(舞岡・戸塚間)開通 水道記念館オープン

         鶴見つばさ橋着工

1988(昭和63)年 海の公園海水浴場オープン 横浜女性フォーラム

1989(平成元)年 市政100周年・開港130周年記念式典横浜博覧会開催

         横浜マリタイムミュージアムオープン

         金沢シーサイドライン・ベイブリッジ開通

1990(平成2)年 大黒ふ頭完成

1991(平成 3)年 横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)が完成

         みなとみらいさん橋(ぷかりさん橋)完成

         国連ピース・メッセンジャー都市会議開催

1992(平成4)年 金沢自然公園の建設完了 横浜航空貨物ターミナル業務開始

1993(平成 5)年 横浜八景島・横浜ランドマークタワーオープン

         市営地下鉄3号線(新横浜・あざみ野間)開通

         第1回フランス映画祭・JAZZプロムナード開催

         大さん橋国際客船ターミナルオープン

1994(平成 6)年 横浜市中央図書館が全面オープン

         パシフィコ横浜国立大ホールオープン 国連防災世界会議

         第10回国際エイズ会議

1995(平成7)年 横浜市歴史博物館オープン

1996(平成8)年 横浜ベイサイドマリーナオープン,大黒海づり公園オープン

         横浜港流通センターオープン 横浜市歴史博物館・横浜能楽堂開館

         国際廃棄物会議開催

1998(平成10)年 横浜国際総合競技場(日産スタジアム)、横浜みなとみらいホール、 横浜国際プールオープン

           よこはま動物園「ズーラシア」開園  横浜ベイスターズ、リーグ優勝・日本一

1999(平成11)年 市営地下鉄(戸塚・湘南台間)開通

         横浜ワールドポーターズ開業 汽車道開通

2000(平成12)年 横浜フィルムコミッション設立

         横浜情報文化センターオープン

2001(平成13)年 横浜トリエンナーレ2001開催 開港の道制定

2002(平成14)年 2002FIFAワールドカップ韓国・日本 (決勝戦等を横浜国際総合競技場で開催)

         赤レンガ倉庫・横浜にぎわい座オープン

         大さん橋国際客船ターミナルリニューアルオープン

         人口が350万人突破

2003(平成15)年 横浜都市発展記念館、横浜ユーラシア文化館がオープン

2004(平成16)年 みなとみらい線開業

http://www.geocities.jp/kyutokaido/yokohamarekisi/nenpyo.htm