漆の歴史

漆の歴史

漆器の歴史

 我が国の漆の歴史は古く、縄文時代に作られた漆を塗ったものが出土しています。

 北海道から、9000年前の漆装飾品が出土しています。北海道南茅部町教育委員会の発表によれば、垣の島B遺跡から出土した漆塗りの装飾品が、縄文時代早期、約9000年前の複合遺跡にあったもので、「炭素14年代測定」によっても約9000年前のものであることが確認されたのだそうです(注1)。

 これまでは揚子江下流から出土した物が約7000年前のもので、世界最古といわれていたのですが、その歴史を書き換えた発見でした。

 又、漆の起源の研究として、漆のDNA分析の結果、中国の漆と日本の漆は異なる種類であり、日本の漆は中国漆の子孫ではないことも報告されています(青森市三内丸山遺跡から出土した漆の分析から、静岡大学佐藤洋一郎助教授の発表 注2)。


http://www.hourindou.jp/%E6%BC%86-%E6%BC%86%E8%8A%B8%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C/%E6%BC%86%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2/