豊玉毘売命
豊玉毘売命
とよたまびめのみこと
- 別：
- 豊玉毘売命：とよたまびめのみこと/とよたまひめのみこと
豊玉姫命：とよたまひめのみこと - 父：
- 豊玉彦命の娘
- 子：
- 天津日高日子波限建鵜葺草葺不合命（鵜葺草葺不合命）
名義は、豊かな玉に依り憑く巫女とも、海神から海底の真珠の神霊とも。
海神・豊玉彦命の娘。玉依毘売命の姉。火遠理命と結ばれ鵜葺草葺不合命を生んだ。
火遠理命（山幸彦・日子穂穂手見命）が、兄・火照命（海幸彦）の釣針をなくして海神宮を訪れた際に結婚するが、火遠理命は三年後に帰還する。 豊玉毘売命は天神の子を宿したことを知り、海辺の渚に鵜の羽を茅葺きの材料として産屋を作り、出産する。 火遠理命は禁止されていたにもかかわらず産屋を覗き見ると、豊玉毘売命の姿は八尋和迩（鰐）となっていた。 姿を見られたことを恥じた豊玉毘売命は鵜葺草葺不合命を出産後、海神の国との境界を閉じて海神宮へ帰ってしまった。
天速玉姫命と同神とする説がある。
岩波文庫 P.82
