配当支払率 配当支払率は、「配当性向」とも呼ばれ、当期利益(当期純利益)のうち、配当金として支払われる割合を示したものをいう。例えば、当期利益が100億円で配当総額が20億円ならば、配当支払率は20%となる。一般に配当支払率が低い場合は、利益処分に余裕があることを示し、その分だけ企業の内部留保が手厚く行われていることを意味する。また、成長企業は、利益をできるだけ投資に回すことで、さらに成長して企業価値を上げられるので配当支払率が低くても市場で容認される。これに対して成熟企業は、投資をあまり必要としていないため、配当支払率を高めることを市場は期待する。 通常、日本企業の配当支払率は、外国企業と比べて低く、20~30%程度であることが多い。また、余剰金を取り崩して当期利益よりも多い配当を実施した場合、配当支払率が100%を上回ることもある。なお、最近では、IR情報の一つとして、配当支払率の目標値を示している企業もある。 配当支払率(%) ■関連語:配当利回り |