Windows上にMac OS X Mavericksをインストールしてみた [方法]

Posted on 2014年4月10日 by Kotyan

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MacにBootCamp?機能を利用してWindowsをインストールすることは可能ですが、Windows PCにMac OSをインストールすることは通常できません。しかし今回、Windows上にMac OS X Mavericksをインストールすることに成功したので、方法を含めてまとめておこうと思います。

前置き

Hackintosh(OSx86)について

Windows搭載マシンでMacをブートするHackintosh(OSx86)と いうプロジェクトが存在します。Mac OSはハードウェアに大きく依存するのでAppleの開発するハードウェア上でしか通常動かないのですが、Intel製Macが出始めてからOSx86プ ロジェクトは大きく発展することになります。しかし、Appleは自社製品以外のIntelプロセッサ搭載PCにMac OS Xをインストール・動作させることを認めていません。よって、Hackintosh自体グレーな行為であり、何が起こっても自己責任で対応する必要があります。なお、Apple製品以外のIntelプロセッサ搭載PCにMac OS Xをインストール・動作させているPCの総称をHackintosh(OSx86)とも言います。また、その行為を、間接的に「夢を見る」と言うことも多いです。

筆者の環境

当方、以下の環境で作業を行いました。
•OS:Windows 8.1
•CPU:Intel Core i5 2.50GHz
•メモリ:16GB

方法の種類

Windows PCにMac OS X Mavericksをインストールする方法はいくつかあります。
1.UniBeast?でカスタムインストーラーを作ってフルインストールする
2.VMwareなどの仮想環境を改造してそこにインストールする

1 の方法のメリットは、本来の動作速度で動かすことができるということですが、そもそも、インストールの段階でハードウェア的なエラーが出る場合がかなりあります。ハードとの相性が良くないと1の方法でMacをインストールすることは難しいです。そのため、CPUやマザーボードをはじめとしたハードウェアとの相性を確認するという手間があったり、かなり敷居が高いです。一方、2の方法のメリットは、インストールの敷居が1の方法に比べて低いということです。仮想環境にインストールするためハードウェア的なエラーはほとんど出ません。しかし仮想環境で動かすため、動作パフォーマンスは1の方法でインストールし たものと比べて、多少落ちます。

今回は敷居の低い2の方法を紹介します。もちろん2の方法でも環境によってインストール出来ない場合もありますので、その際は諦めて下さい。

必要なもの
•Intel Virtualization Technology対応CPUを搭載したPC
•Mac OS X Snow Leopard v10.6.8以降を搭載したMacまたはHackintosh
•VMware Player (仮想マシン作成・実行アプリケーション)
•VMware Unlocker for OS X

※必要なものの中に、Mac OS X Snow Leopard v10.6.8以降を搭載したMacまたはHackintosh とありますが、もしIntel Macを持っていない場合は、ネットブックにMac OS X Snow Leopardをインストールしてみた [方法] のやり方で、Mac OS X Snow Leopard v10.6.8以降を搭載したHackintoshを作成可能です。

手順

1:Mac App Storeから「OS X Mavericks」をダウンロードします。ダウンロード後、インストーラが起動しますが終了させます。この時点でOS X Mavericksインストーラは/Applications内に入ります。

スクリーンショット 2014-04-09 16.11.57

2:Terminalにて以下のコマンドを順番に実行して、ISOイメージを作成します。作成されたISOイメージはデスクトップに作成されます。

hdiutil attach /Applications/Install€ OS€ X€ Mavericks.app/Contents/SharedSupport?/InstallESD.dmg -noverify -nobrowse -mountpoint /Volumes/install_app

hdiutil convert /Volumes/install_app/BaseSystem?.dmg -format UDSP -o /tmp/Mavericks

hdiutil resize -size 8g /tmp/Mavericks.sparseimage

hdiutil attach /tmp/Mavericks.sparseimage -noverify -nobrowse -mountpoint /Volumes/install_build

rm /Volumes/install_build/System/Installation/Packages

cp -rp /Volumes/install_app/Packages /Volumes/install_build/System/Installation/

hdiutil detach /Volumes/install_app

hdiutil detach /Volumes/install_build

hdiutil resize -size `hdiutil resize -limits /tmp/Mavericks.sparseimage | tail -n 1 | awk ‘{ print $1 }’`b /tmp/Mavericks.sparseimage

hdiutil convert /tmp/Mavericks.sparseimage -format UDTO -o /tmp/Mavericks

rm /tmp/Mavericks.sparseimage

mv /tmp/Mavericks.cdr ~/Desktop/Mavericks.iso

※上記コマンドをミスなく簡単にコピー&ペーストできるように.txtファイルを作りました。以下からダウンロードして下さい。(2014/08/21)

Command for creating Mavericks installer image.txt.zip

3:VMware Unlocker for OS X をダウンロード・解凍し、ファイル内のwindowsフォルダ内にあるinstall.cmdを管理者権限で実行します。これにより、VMwareにMac OSをインストールできるようにパッチが当てられます。

4:VMware Playerを起動し、新規仮想マシンを作成します。OSは手順2で作成したMavericks.isoを選択します。

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5:手順3でパッチを当てたことにより、ゲストOSでMac OS Xを選択できるようになっていますので、Mac OS Xを選択し、ドロップダウンメニューからはMac OS X 10.9を選択します。

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6:仮想ディスクを単一ファイルとして格納するを選択します。

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7:自分の環境に合わせてハードウェア環境をカスタマイズして完了。

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8:仮想マシンを再生するとインストール画面が立ち上がります。

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9:ディスクを選択するところにきたら、ユーティリティ -> ディスクユーティリティを開きまます。そしてパーティションタブを開き以下のように設定し、適用をクリックします。
•パーティションのレイアウト:1パーティション
•名前:適当でOK
•フォーマット:Mac OS 拡張(ジャーナリング)

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10:インストール作業が始まるのでじっくり待ちます。

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11:インストール完了後、セットアップしていきましょう。

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12:CD/DVD設定で、VMware Unlocker for OS X ファイル内のtoolsフォルダ内にあるdarwin_snow.isoを選択し、接続をクリックすると、VMware Toolsがマウントされるのでインストールします。これで、画面解像度が最適化され、ホストOSとのファイル共有がスムーズにできるようになります。

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13:再起動すれば完了です。お疲れさまでした!

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注意

ソフトウェア・アップデートからアップデートすると、仮想マシンが起動しなくなる可能性が高いです。Apple公式ホームページからアップデートファイルを手動でダウンロードしてインストールするようにしたほうがよいでしょう。

備考

必要なもののセクションにも書きましたが、OS X MavericksインストーラをダウンロードしMavericks.isoを作成するためには、Mac OS X Snow Leopard v10.6.8以降を搭載したMacまたはHackintoshが必要です。しかし、もしIntel Macを持っていない場合は、ネットブックにMac OS X Snow Leopardをインストールしてみた [方法] のやり方で、Mac OS X Snow Leopard v10.6.8以降を搭載したHackintoshを作成可能です。このHackintoshでOS X MavericksインストーラをダウンロードしMavericks.isoを作成することが可能です。よって上記記事は重要と言えます(もちろん上記記事の方法は、ネットブックに限らず、他のデスクトップマシンやノートPCでも可能です)。

感想

CPU2コア・メモリ8GBを割り当てましたが普通に動作してくれています。しかし、仮想環境で動かしていることもあって、グラフィック系は弱いと感じました。

Hackintoshはお遊びでやると楽しいですが、常用利用する際はちゃんとMacを購入したほうが良いでしょう(もちろん私の母艦はIntel Macです)。夢から覚めたらちゃんとMacを買いましょうね。

以上。

http://kotyanlife.info/install-mac-os-x-mavericks-on-windows/


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Last-modified: 2024-04-09 (火) 10:18:18