アメリカは実は11の国から出来ている
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アメリカは実は11の国から出来ている!? 深刻な分断の歴史的背景
3/11(日) 12:00配信
現代ビジネス
アメリカは実は11の国から出来ている!? 深刻な分断の歴史的背景
写真:現代ビジネス
移民の国アメリカの「移民」とは
2月に開催された平昌冬季五輪を見ながら気づいたことの一つ...
たとえばフィギュアスケートのアメリカ選手団には、日系ア...
五輪というとかつては国威発揚の場として受け止められてい...
そのように五輪が様変わりする中、逆に珍しく政治的なコン...
その一人がクロエ・キムであり、異なるコンテキストとは、...
17歳のスノーボーダーであるクロエ・キムは、スノーボード...
中でも「現代のアメリカン・ドリームの実現」として連邦議...
彼の賞賛の中ではクロエだけでなく、1982年にロサンゼルス...
数百ドルしか持たずにアメリカにやってきた彼女の父は、生...
ダービン議員がこのキム家のアメリカン・ドリームを語った...
トランプ大統領の選挙公約の一つに不法移民の強制送還があ...
彼の目には、クロエ・キムの勝利は、彼女一人の成功譚にと...
白人でも黒人でもヒスパニックでもないアジア系のクロエ・...
移民の国アメリカにおいても、「人が容易に国境を移動する...
と同時に、このような移民にまつわる議論は、即座に「アメ...
アメリカは11の国からなる!?
この点でトランプ以後の、政治的係争の絶えることのない現...
2011年に出版されたこの本は、2016年大統領選の折には、ト...
『11の国のアメリカ史』の原書タイトルは、“American Natio...
ここから想像がつくようにこの本の鍵は〈ネイション〉とい...
そして、ここでいうネイションとは「主権をもたないものの...
ウッダードのいうネイションとは大雑把に言えば「文化圏」...
そして、この「文化」とは、北米大陸の初期入植者(セトラー...
ウッダードは、この初期入植者の文化が、その入植地の文化...
その11のネイションとは、以下の地図にあるように具体的に...
簡単にこの11のネイションを紹介しよう。
.
西方拡大を引っ張った4つのネイション
①ヤンキーダムは、いわゆる「ニューイングランド」への入植...
イギリスを追われたピューリタンが自分たちの教義に沿った...
ともすれば、善き社会の実現が個人の自由よりも優先しがち...
②ミッドランドは、フィラデルフィアのあるペンシルヴァニア...
なかでもドイツ系移民が多く移り住み、今では、西方に拡大...
土地に根ざした生活を尊び、農業か工業かを問わず職人的勤...
③グレーター・アパラチア(大アパラチア)は、今日のヴァージ...
多くは「ボーダランダー」と呼ばれる、イングランドとスコ...
「スコッチ・アイリッシュ」と呼ばれる北アイルランドのス...
総じて気性が荒く戦闘的。社会よりも個人を優先し、反政府...
結果として、共同繁栄する伝統に欠け、今日でも貧困が常態...
④ディープ・サウス(深南部)は、カリブ海の英領バルバドスか...
サウスカロライナ州チャールストンへの上陸から始まり、今...
プランテーション経営による経済的成功体験から生まれた貴...
ところで、以上の4つのネイションは、19世紀前半にアメリカ...
対して以後紹介するネイションはそのようなダイナミクスは...
.
ニューヨークは単体で君臨
⑤ニューネザーランドは、ほぼ今日のニューヨーク市。もとも...
17世紀のアムステルダム同様、宗教や文化的差異に寛容な商...
周辺をヤンキーダムとミッドランドに囲われたため、直接的...
⑥タイドウォーターは、主には現在のヴァージニア。北米にお...
ヤンキーダムに入植したピューリタンが、イギリス本国にお...
背後にアパラチア山脈が控えていること、また、そのアパラ...
しかしアメリカ史においては、19世紀前半のアメリカが「ヴ...
⑦レフト・コーストは、独立後、西方拡大によって新たに誕生...
太平洋岸の交易拠点として始まっていたところに、ヤンキー...
では、なぜ単純に「ヤンキーダム」の西方飛び地にならなか...
この公共善志向と個人志向の微妙な混淆は、北カリフォルニ...
⑧ファー・ウエストは、レフト・コースト同様、建国後に新た...
ロッキー山脈を抱える山岳地帯であり、そこから想像できる...
そんな土地に入植するには、灌漑設備や鉄道などの社会イン...
実際、ファー・ウエストが栄え始めたのは、太平洋岸に米軍...
以上の8つのネイションが、アメリカ合衆国に直接的に関わる...
.
その他の3つ
⑨エル・ノルテは、アメリカ南西部のメキシコとの国境地帯に...
この「北進」の源泉であるエル・ノルテは、トランプ大統領...
しかし、もともと南北アメリカ大陸への植民は、スペインが...
⑩ニューフランスは、フランスの植民地として始まったネイシ...
合衆国内ではミシシッピ川河口に位置するニューオリンズが...
その港町にカリブ海からクレオール文化が流れ込むことが刺...
⑪最後にファーストネイションは、その名の通り、北米大陸へ...
そのため、アメリカ合衆国に短期的には直接、影響を与えな...
そのため、回り回ってゆくゆくは合衆国にも影響を与えるの...
.
ウッダード本のユニークさ
以上、簡単に紹介すると言いながら、11もあると一通り記す...
まず最初に注意すべきは、アメリカ史という観点から見た時...
複数の州にまたがるネイションは、最終的に「投票」という...
レフト・コーストやファー・ウエストの新しいネイションに...
実は、アメリカの文化的多様性を知る上で、移民たちの文化...
フィッシャーはアメリカに根付いた「イギリスの種」として...
このうち、マサチューセッツが「ヤンキーダム」、ヴァージ...
その上で、ウッダード本がユニークなのは、従来なら「南部...
つまり、イギリス本土の文化ではなく、すでにプランテーシ...
この点は、今日のアメリカにおいて、サウスカロライナやア...
.
ハンティントンへの批判
ウッダードはこうして、今まで表に現れなかった不可視の「1...
裏返すと、州=ステイツとは、あくまでも法的建前から生み出...
アメリカの州は、緯度や経度にそって機械的に州境が決定さ...
“American Nations”というようにネイションの集合体という...
ウッダードは、ステイトという仮面の下に控えるネイション...
2016年大統領選以後の状況を踏まえれば、The United States...
ウッダードが論じるように、文化的出自を異にする11のネイ...
こうしてネイションの連合体という姿が露わになると、ウッ...
ハンティントンは911の勃発を受け、かつて『文明の衝突』で...
この2つを文化的な錨として、アメリカの統合原理として見直...
しかし、このハンティントンの立場も、実のところヤンキー...
その点では、ドナルド・トランプの大統領選の勝利に貢献し...
ウッダードは、ヤンキーダムのもつ、個人よりも社会に重き...
.
アジア系の物語は?
実際、ウッダードは2016年には“American Character”という“...
この2つの軸は“American Nations”の説明に従えば、前者の「...
簡単にいえば、ウッダードが記したことは、一口に「白人」...
どうやらウッダードは、学者ではなくジャーナリストらしく...
そうして、21世紀の現代において、冒頭のダービン議員が取...
確かに11のネイションの中には、アジア系のネイションの話...
その限りでアジア系の物語は相対的にフラットなものといえ...
もちろん、かつてあった黄禍論のようにあからさまな敵愾心...
そして、もちろん「アジア」というのは、日本、中国、韓国...
そのアジア系は、とりわけシリコンバレーで――たとえばステ...
その意味ではアジア系のように、ネイションとして地理的に...
とりわけ、ソーシャルメディアがもたらす、ステイトや連邦...
そのための第一歩として取り上げられたのが、クロエ・キム...
もっとも、冬季五輪に見られるように、人が容易に移動する...
その意味で2018年の今は、ネイションに代わる新しい集合体...
.
池田 純一
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180311-00054711...
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アメリカは実は11の国から出来ている!? 深刻な分断の歴史的背景
3/11(日) 12:00配信
現代ビジネス
アメリカは実は11の国から出来ている!? 深刻な分断の歴史的背景
写真:現代ビジネス
移民の国アメリカの「移民」とは
2月に開催された平昌冬季五輪を見ながら気づいたことの一つ...
たとえばフィギュアスケートのアメリカ選手団には、日系ア...
五輪というとかつては国威発揚の場として受け止められてい...
そのように五輪が様変わりする中、逆に珍しく政治的なコン...
その一人がクロエ・キムであり、異なるコンテキストとは、...
17歳のスノーボーダーであるクロエ・キムは、スノーボード...
中でも「現代のアメリカン・ドリームの実現」として連邦議...
彼の賞賛の中ではクロエだけでなく、1982年にロサンゼルス...
数百ドルしか持たずにアメリカにやってきた彼女の父は、生...
ダービン議員がこのキム家のアメリカン・ドリームを語った...
トランプ大統領の選挙公約の一つに不法移民の強制送還があ...
彼の目には、クロエ・キムの勝利は、彼女一人の成功譚にと...
白人でも黒人でもヒスパニックでもないアジア系のクロエ・...
移民の国アメリカにおいても、「人が容易に国境を移動する...
と同時に、このような移民にまつわる議論は、即座に「アメ...
アメリカは11の国からなる!?
この点でトランプ以後の、政治的係争の絶えることのない現...
2011年に出版されたこの本は、2016年大統領選の折には、ト...
『11の国のアメリカ史』の原書タイトルは、“American Natio...
ここから想像がつくようにこの本の鍵は〈ネイション〉とい...
そして、ここでいうネイションとは「主権をもたないものの...
ウッダードのいうネイションとは大雑把に言えば「文化圏」...
そして、この「文化」とは、北米大陸の初期入植者(セトラー...
ウッダードは、この初期入植者の文化が、その入植地の文化...
その11のネイションとは、以下の地図にあるように具体的に...
簡単にこの11のネイションを紹介しよう。
.
西方拡大を引っ張った4つのネイション
①ヤンキーダムは、いわゆる「ニューイングランド」への入植...
イギリスを追われたピューリタンが自分たちの教義に沿った...
ともすれば、善き社会の実現が個人の自由よりも優先しがち...
②ミッドランドは、フィラデルフィアのあるペンシルヴァニア...
なかでもドイツ系移民が多く移り住み、今では、西方に拡大...
土地に根ざした生活を尊び、農業か工業かを問わず職人的勤...
③グレーター・アパラチア(大アパラチア)は、今日のヴァージ...
多くは「ボーダランダー」と呼ばれる、イングランドとスコ...
「スコッチ・アイリッシュ」と呼ばれる北アイルランドのス...
総じて気性が荒く戦闘的。社会よりも個人を優先し、反政府...
結果として、共同繁栄する伝統に欠け、今日でも貧困が常態...
④ディープ・サウス(深南部)は、カリブ海の英領バルバドスか...
サウスカロライナ州チャールストンへの上陸から始まり、今...
プランテーション経営による経済的成功体験から生まれた貴...
ところで、以上の4つのネイションは、19世紀前半にアメリカ...
対して以後紹介するネイションはそのようなダイナミクスは...
.
ニューヨークは単体で君臨
⑤ニューネザーランドは、ほぼ今日のニューヨーク市。もとも...
17世紀のアムステルダム同様、宗教や文化的差異に寛容な商...
周辺をヤンキーダムとミッドランドに囲われたため、直接的...
⑥タイドウォーターは、主には現在のヴァージニア。北米にお...
ヤンキーダムに入植したピューリタンが、イギリス本国にお...
背後にアパラチア山脈が控えていること、また、そのアパラ...
しかしアメリカ史においては、19世紀前半のアメリカが「ヴ...
⑦レフト・コーストは、独立後、西方拡大によって新たに誕生...
太平洋岸の交易拠点として始まっていたところに、ヤンキー...
では、なぜ単純に「ヤンキーダム」の西方飛び地にならなか...
この公共善志向と個人志向の微妙な混淆は、北カリフォルニ...
⑧ファー・ウエストは、レフト・コースト同様、建国後に新た...
ロッキー山脈を抱える山岳地帯であり、そこから想像できる...
そんな土地に入植するには、灌漑設備や鉄道などの社会イン...
実際、ファー・ウエストが栄え始めたのは、太平洋岸に米軍...
以上の8つのネイションが、アメリカ合衆国に直接的に関わる...
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その他の3つ
⑨エル・ノルテは、アメリカ南西部のメキシコとの国境地帯に...
この「北進」の源泉であるエル・ノルテは、トランプ大統領...
しかし、もともと南北アメリカ大陸への植民は、スペインが...
⑩ニューフランスは、フランスの植民地として始まったネイシ...
合衆国内ではミシシッピ川河口に位置するニューオリンズが...
その港町にカリブ海からクレオール文化が流れ込むことが刺...
⑪最後にファーストネイションは、その名の通り、北米大陸へ...
そのため、アメリカ合衆国に短期的には直接、影響を与えな...
そのため、回り回ってゆくゆくは合衆国にも影響を与えるの...
.
ウッダード本のユニークさ
以上、簡単に紹介すると言いながら、11もあると一通り記す...
まず最初に注意すべきは、アメリカ史という観点から見た時...
複数の州にまたがるネイションは、最終的に「投票」という...
レフト・コーストやファー・ウエストの新しいネイションに...
実は、アメリカの文化的多様性を知る上で、移民たちの文化...
フィッシャーはアメリカに根付いた「イギリスの種」として...
このうち、マサチューセッツが「ヤンキーダム」、ヴァージ...
その上で、ウッダード本がユニークなのは、従来なら「南部...
つまり、イギリス本土の文化ではなく、すでにプランテーシ...
この点は、今日のアメリカにおいて、サウスカロライナやア...
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ハンティントンへの批判
ウッダードはこうして、今まで表に現れなかった不可視の「1...
裏返すと、州=ステイツとは、あくまでも法的建前から生み出...
アメリカの州は、緯度や経度にそって機械的に州境が決定さ...
“American Nations”というようにネイションの集合体という...
ウッダードは、ステイトという仮面の下に控えるネイション...
2016年大統領選以後の状況を踏まえれば、The United States...
ウッダードが論じるように、文化的出自を異にする11のネイ...
こうしてネイションの連合体という姿が露わになると、ウッ...
ハンティントンは911の勃発を受け、かつて『文明の衝突』で...
この2つを文化的な錨として、アメリカの統合原理として見直...
しかし、このハンティントンの立場も、実のところヤンキー...
その点では、ドナルド・トランプの大統領選の勝利に貢献し...
ウッダードは、ヤンキーダムのもつ、個人よりも社会に重き...
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アジア系の物語は?
実際、ウッダードは2016年には“American Character”という“...
この2つの軸は“American Nations”の説明に従えば、前者の「...
簡単にいえば、ウッダードが記したことは、一口に「白人」...
どうやらウッダードは、学者ではなくジャーナリストらしく...
そうして、21世紀の現代において、冒頭のダービン議員が取...
確かに11のネイションの中には、アジア系のネイションの話...
その限りでアジア系の物語は相対的にフラットなものといえ...
もちろん、かつてあった黄禍論のようにあからさまな敵愾心...
そして、もちろん「アジア」というのは、日本、中国、韓国...
そのアジア系は、とりわけシリコンバレーで――たとえばステ...
その意味ではアジア系のように、ネイションとして地理的に...
とりわけ、ソーシャルメディアがもたらす、ステイトや連邦...
そのための第一歩として取り上げられたのが、クロエ・キム...
もっとも、冬季五輪に見られるように、人が容易に移動する...
その意味で2018年の今は、ネイションに代わる新しい集合体...
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池田 純一
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180311-00054711...
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