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エクセルでの作図内容を“画像ファイル”に保存する

　現在発売中の本誌12月号特集1では、エクセルを使った作図のワザを解説し ています。そこでこのコラムでは、エクセルで作図した内容を、BMPやJPEGな どの“画像ファイル”として保存する方法を紹介しましょう。画像ファイルと して保存すれば、他のソフトに貼り付けたり、メールに添付して送ったり、 ウェブサイトに掲載したりと、活用の幅が広がります。まさにエクセルを「作 図ソフト」として利用できるわけです。

　早速、手順を見てみましょう。作図が終わったら、まず下準備として、セル のマス目となる灰色の枠線を消しておきます。というのも、今回は「シートの 見た目をそのまま画像に変換する」という手法を使うので、枠線を消しておか ないと、枠線まで画像に含まれてしまうからです。具体的には、「ツール」メ ニューの「オプション」を選び、開いた画面の「表示」タブで「枠線」の チェックを外します。エクセル2007の場合は、「表示」タブで「枠線」の チェックを外してください。

　シートの背景が真っ白になったら、画像として保存する範囲を選択します。 図を含むセル範囲全体をドラグして選択してください。図形やテキストボック スなどのオブジェクトだけを選択してもよいのですが、セル範囲を選択してお けば、セルに入力した文字も画像に含めることができ、応用が利きます。

　選択できたら、ここで“裏メニュー”を使います。「Shift」キーを押しな がら「編集」メニューを開くと、「図のコピー」という普段は現れない項目が 表示されます。これが、セル範囲を「図（画像）」に変換するための裏メ ニュー。これを選ぶと、「図のコピー」という設定画面が開くので、「画面に 合わせる」と「ビットマップ」の2つを選択して「OK」ボタンを押してくださ い。すると、選択していたセル範囲の内容が、画面の見た目通りのビットマッ プ画像としてコピーされます。なお、エクセル2007では「ホーム」タブの「貼 り付け」ボタンにある「▼」を押し、「図」→「図としてコピー」とたどりま す。

　あとは、手持ちの画像編集ソフトやデジカメソフトに画像を貼り付けます。 ウィンドウズに付属する「ペイント」でもかまいません。「スタート」メ ニューから「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「ペイント」とたどっ てペイントを起動したら、「編集」メニューの「貼り付け」を選びます。これ で、先ほどコピーしたエクセルの図が、そっくりペイントに貼り付けられま す。最後に「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」を選べば、JPEGや BMPなど、形式を選択してファイルに保存できます。