AirMac Express 2台で有線 LAN を無線化する
AirMac Express 2台で有線 LAN を無線化する
{現状}
既存の DSL モデムルータ --- PMG3 など (AirMac 非対応マシン) の環境を、
既存の DSL モデムルータ --- AME1 ))))))) AME2 --- PMG3
既存の DSL モデムルータ --- A├
既存の DSL モデムルータ --- A├ スピーカ
既存の DSL モデムルータ --- A└ USB 共有プリンター
としたい。つまりワイヤレスブリッジで接続し、スピーカとプリンターを共有したいということです。 注 ---有線 LAN ))) 無線 LAN
{概要}
AME1、AME2 とも、どちらも WDS モードで、かつどちらもリモートベースステーションモードに設定することで、単なるワイヤレスブリッジアクセスポイントとして使用できます。
AME1、AME2、どちらが上位でどちらが下位ということもありません。
PMG3 が仮に PSX などのネットワーク対応機器でも、既存ネットワークに参加させることができます。
{設定方法}
はじめに
・AirMac Express 管理ユーティリティは今回使用せず、上位のユーティリティである「AirMac管理ユーティリティ」を使って作業しますので、AME 付属 CD は使用しません。
・AME を購入されたら、まずは AirMac Express ファームウェアと、AirMac 管理ユーティリティを最新のバージョンにアップグレードすることをお奨めします。このエントリ投稿時では前者が ver6.1.1、後者が ver4.1 です。ですのでとりあえず有線 LAN にてインターネットには接続できていることが必要です。
・AME1 と AME2 と PMG3 が、ルータやハブを介して全て有線 LAN で接続されていると作業が楽なのですが、今回はルータやハブがない状態での作業方法を記します。
1.AME1 と AME2 の側面に記載された AirMac ID: を、それぞれメモして下さい。便宜上ここでは、
AME1 の AirMac ID: を xx:xx:xx:xx:xx:xx
AME2 の AirMac ID: を yy:yy:yy:yy:yy:yy
としておきます。
2.AME1 と AME2 を、PMG3 から LAN ケーブルが届く範囲でコンセントに差し込み、1分ほど起動を待ちます。オレンジ点滅が終わり、オレンジ点灯になったら準備完了です。
3.アプリケーション>ユーティリティ> AirMac 管理ユーティリティを起動します。AirMac 設定アシスタントなど紛らわしいものがありますが、円盤形アイコンの「AirMac 管理ユーティリティ」です。
4.AME1 と PMG3 を LAN ケーブルで直結します。AirMac 管理ユーティリティで再スキャンすると、Base Station xxxxxx が見えると思います。xxxxxxは AME1 の AirMac ID の下6桁です。
5.AME1 を次の通りに設定してください。なにはともあれ使えるようになると思いますので。
- AirMac タブの設定---
ベースステーション
名前:そのまま変更せず。Base Station xxxxxx
連絡先:空欄
場所:空欄
パスワードの変更:任意の英数字(次回編集時、この AME1 に入る時に聞かれるパスワードです)
ベースステーションオプション:そのまま変更せず。
AirMac ネットワーク
ワイヤレスのモード:ワイヤレスネットワークを作成(ホームルータ)
名前:Apple Network(xxxxxxは除去する)
ワイヤレスセキュリティを変更:WPA パーソナルを選択 パスワード:任意の英数字8~63文字
チャンネル:自動(勝手に固定になると思います)
非公開ネットワークを作成:チェック入れる
モード:802.11b/g 互換
ワイヤレスオプション:変更せず。(キャストレート1、干渉制御チェック無し、強さ100%)
- インターネットタブの設定---
接続方法:AirMac (WDS)
MAC アドレス:相手となる AME2 の AirMac ID である yy:yy:yy:yy:yy:yy
ワイヤレスクライアントコンピュータも許可する:チェック入れ(任意)
設定:DHCP サーバを参照
IP アドレス:空白
サブネットマスク:空白
ルータアドレス:空白
DNS サーバ:空白/空白
- ネットワークタブの設定---
IP アドレスを割り当てる:チェック外し(重要)
- アクセス制御タブの設定---
プラスボタンを押し、
AirMac ID: yy:yy:yy:yy:yy:yy
説明:AME2
RADIUS:未使用
- WDS タブの設定---
WDS 機能を使用する:チェック入れる
ベースステーションの種類:リモートベースステーション(重要)
このベースステーションでワイヤレスクライアントを許可する:チェック入れる(任意)
AirMac メイン ID:yy:yy:yy:yy:yy:yy
- ミュージックタブの設定---
このベースステーションで AirTunes 機能を使用する:チェック入れる(任意)
Ethernet ポート経由の AirTunes を有効にする:チェック入れる(任意)
iTunes スピーカ名:AME1 スピーカ(任意)
iTunes スピーカのパスワード:空白(任意)
6.アップデートボタンを押すと、今の設定が有効になるべく AME1 が再起動します。これで AME1 の作業は終了です。AME2 の設定が終わるまでは起動完了後もオレンジ点灯だと思いますがご心配なく。
7.ファイル>別名で保存>任意の場所に「ブリッジ AME1」といった設定内容がわかりやすい名称で保存しておいて下さい。この設定ファイルを使用すると、AME をハードウェアリセットしても、すぐにこの状態に戻ることができます。
8.AME1 の LAN ケーブルを抜き、AME2 に差し込んでください。4からの作業を、AME1 を AME2 に、xxxxxx を yyyyyy に、yy:yy:yy:yy:yy:yy を xx:xx:xx:xx:xx:xx に置き換え、同じように設定してください。
9.AME1 と AME2 の起動が完了すると、お互いが認識しあってどちらもグリーン点灯になると思います。
10.最後に目的の接続にしてみると、これまで通り、インターネットに接続できているはずです。当方はこれで出来ています。(笑)
11.AirMac Express は、とても汎用性のあるすばらしいハードウェアなのですが、簡単に設定できるソフトウェアがいまひとつだと思います。設定できてしまえばこの上なく快適で、お買い得なハードウェアですよ。