人物メモ
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旭姫 あさひひめ (駿河御前)
豊臣秀吉の異父妹。豊臣秀長と同腹の妹。父は竹阿弥
尾張の百姓家に嫁ぎ、夫は秀吉に取り立てられ佐治日向と名乗る
佐治日向没後に副田甚兵衛に嫁いだ。小牧・長久手の後に徳川...
家康上洛後に駿府城に住み、駿河御前と呼ばれた
大政所の看病のため上洛し、その後は駿府に戻らず翌年聚楽第...
登場する本
■駿河御前
(「豊臣家の人々」収録)
脇役:豊臣秀吉・徳川家康
アレッサンドロ・ヴァリニャーニ
イエズス会の宣教師。イタリア・キエティ出身。天正元年に巡...
九州での布教に続き、天正九年に上洛してオルガンティノ、フ...
馬揃えに招待されるほどの歓待を受けた
その後安土で聖職者養成機関・セミナリオを開く。セミナリオ...
また、自ら企画した天正遣欧使節を伴って離日。ゴアに滞在し...
このとき印刷技術を伝え、キリシタン版を刊行して布教活動の...
その後豊臣秀吉の禁教政策により一時インドに退去。慶長三年...
しかし慶長八年以降はマカオに戻り、この地で没した
登場する本
□ヴァリニャーノとキリシタン宗門
石川 五右衛門 いしかわごえもん
伊賀忍者で盗賊の棟梁。伊賀・石川村生まれ。石川文吾
百地三太夫の弟子となり、忍術を学ぶ。その後三太夫の妻と駆...
京では石川五右衛門と名乗り、盗賊を働いた
京都所司代・前田玄以に逮捕され、豊臣秀吉によってカマユデ...
母親・一味などは、三条川原で磔にされた
登場する本
□石川五右衛門
赤木駿介著
□石川五右衛門
壇一雄著 □石川五右衛門
桜井滋人著 □GOEMON
□五右衛門処刑
□五右衛門新伝説
□忍びの者 五右衛門釜煎り
□真説石川五右衛門
■太閤暗殺
脇役:前田玄以
■はぐれ五右衛門
脇役:服部半蔵
■関ケ原の雨(脇役)
主人公:-無銘剣-
石川 丈山 いしかわじょうざん
徳川譜代の臣・石川信定の子。石川重之。幼名・左近
徳川家康に小姓として仕え、大阪夏の陣で手柄を立てるが、抜...
これを契機に浪人し出家し京の妙心寺に入り、親友・林羅山の...
のちに京都所司代・板倉重宗の斡旋で、広島の浅野家に仕えた...
京の洛北に詩仙堂を構え風流三昧の生活を送った
儒者・漢詩人・書家・茶人・造園家の顔を持つ文化人として有名
特に漢詩と隷書と呼ばれる書き方にすぐれ、多くの作品を残し...
登場する本
■将軍暗殺
脇役:松平信綱・佐和山隼人
□艶隠者―小説 石川丈山
以心崇伝 いしんすうでん (金地院崇伝)
臨済宗大覚寺派の僧。足利義輝の家臣・一色式部少輔秀勝の次男
父の死後、南禅寺に入り玄圃霊三の師事する。一時、醍醐三宝...
最終的には南禅寺金地院の靖叔徳林に嗣法する
二十六歳で住職資格を得て福巌寺に住し、さらに十刹寺院であ...
のちに建長寺に住し、同年南禅寺の二百七十世住持に就任した
徳川家康の命で駿府に赴き、西笑承兌の後任として外交往復文...
次第に頭角を現して幕府の宗教行政にまで携わるようになって...
キリスト教禁制をはじめ、寺院法度・武家諸法度など多くの法...
家康死後の神号問題で天海と争い敗北したが、のちに僧録司と...
「黒衣の宰相」といわれ政治に辣腕を振るったが、庶民には人...
紫衣事件で崇伝に厳罰を主張された沢庵は、彼を「天魔外道」...
著書に「異国日記」「本光国師日記」「本光国師法語」などが...
登場する本
■黒衣の宰相
脇役:*小宰相ノ局・徳川家康
伊東 マンショ いとうまんしょ
日本名・伊東虎千代麿。日向国主・伊東義祐の娘の子。父は伊...
島津家による日向侵攻で伊東一族が豊後に逃れたとき、孤児と...
大友宗麟の天正少年使節団の一員となり、宗鱗の名代とされた
スペイン国王や教皇と謁見
帰国後、マカオで修道士として修行し、九州で布教活動を行った
登場する本
□少年賛歌
今井 宗久 いまいそうきゅう
堺の豪商。屋号は納屋。武野紹鴎の娘婿で弟子
東近江の貧しい商人の子で諸国放浪後に大和・今井で商売をは...
その後堺の豪商・納屋宗次の下で商売を行い、武野紹鴎に弟子...
紹鴎の娘を娶り宗次から暖簾分けしてもらい納屋宗久と名乗る
紹鴎没後にその息子(後の宗瓦)の後見となり、紹鴎秘蔵の名...
織田信長と堺衆の対立では津田宗及と共に町衆を説得し武力衝...
以降信長の信頼を得て鉄砲・弾薬を独占し巨富を築いた
しかし信長没後は羽柴秀吉から遠ざけられて勢力は衰えた
茶道三宗匠の一人で、個性がないのが個性と言われた
登場する本
■武装商人
(「壮心の夢」収録)
■覇商の門
脇役:松永久秀・織田信長
今井 宗薫 いまいそうくん
今井宗久の嫡男。堺の町衆で茶人。後に武士となった
父の遺領を継ぐことができず摂津・住吉郡内で千石の知行を与...
関ケ原後には徳川家康の近臣として仕え、後に和泉・河内の代...
大坂冬の陣では東軍に通じる嫌疑を受けて大坂城に監禁される
のちに逃れて東軍に従った
登場する本
□闇の関ヶ原
岩佐 又兵衛 いわさまたべえ
京都・江戸・福井で活躍した画家。荒木村重と側室・たしの子...
有岡城落城時に乳母に抱かれて落ち、京都西本願寺別院に隠れ...
長じて織田信雄に仕えたが、生来絵が好きで妙手の域に達する...
ただし、誤伝であるという説もあり。作品に「三十六歌仙絵額...
登場する本
□岩佐又兵衛―浮世絵をつくった男の謎
□爛漫の時代―浮世又兵衛物語
ウイリアム・アダムス (三浦按針:みうらあんじん)
初めて日本に来たイギリス人。オランダ船団の航海長として旗...
しかし途中で航海長を罷免され、副艦デ・リーフデ号に移って...
1600年(慶長五年)にデ・リーフデ号は船団の五隻中唯一、大...
のちに彼のみ徳川家康に取り立てられ、二百五十石の家康の外...
航海術、造船術の知識、西洋諸国の戦争の状況などを日本に伝...
相模・三浦の逸見に領地を得て「三浦按針」と名乗り、日本人...
大阪の陣が始まる頃、扶持は子に譲り、南海への遠洋貿易を始...
その後貿易家として活動したが、マラリアにかかり平戸で病死...
登場する本
■航海者
脇役:向井正綱・徳川家康
□海の隼
□さむらいウィリアム 三浦按針の生きた時代
王直 おうちょく (五峰王直)
明国安徽省生まれ。仲間と共に海商に身を投じ「海商王直」と...
種子島に漂着したポルトガル船に乗っていてその後肥後の五島...
明からの品物を主に平戸で売りさばき、後に平戸に居を移す
倭寇の頭目と見られ浙江の総督・湖宗憲に捕らえられる。二年...
登場する本
■倭寇王秘聞
(「権謀の裏」収録)
大村 加卜 おおむらかぼく
水戸光圀から扶持せられた刀匠。駿河・有度郡下川原村の百姓...
諸国放浪の後に名を大村加卜と称し、越後高田藩・松平光長の...
手術用のメスを作る中、刀鍛治として名をはせ、真ノ十五枚甲...
のちに越後高田藩を退転し、江戸で浪人暮らしをした。そして...
粗暴で傲慢であったため争いが多く、あるとき若侍たちに襲わ...
相手を切り倒したものの右の腕を切り落とされ、その腕を相手...
登場する本
■牛斬り加卜
(「兵庫頭の叛乱」収録)
岡部 以言 おかべもちとき (岡部又右衛門)
熱田の大工。岡部以俊の父
安土城築城では作事(建築)の責任者を務めた
登場する本
□乱紋
■火天の城
脇役:岡部以俊・織田信長
岡部 以俊 おかべもちとし
熱田の大工・岡部以言の子
織田信長の命で琵琶湖の大船を築造。長篠の戦いでは武田騎馬...
安土城築城の際は父・以言が作事責任者を、以俊が大工頭を務...
築城後に信長から「日本総天守棟梁」の称号が与えられた
登場する本
■火天の城(脇役)
主役:岡部又右衛門
奥村 光親 おくむらみつちか (奥村弥五兵衛)
近江(甲賀)出身の忍者。奥村弥五兵衛光親
父の代に甲斐武田氏に仕え、武田滅亡後は真田家に仕えた
徳川軍の侵攻による上田城攻防戦ではゲリラ戦を展開し、徳川...
関が原の戦いや大阪の陣にも参加したといわれる
登場する本
■戦国無頼-真田ゲリラ隊
(「霧に消えた影」収録)
お江 おごう (小督・お江与)
浅井長政とお市の三女。淀殿の妹。小督
長政滅亡後、母や姉と共に織田信長のもとに戻り、織田信包に...
母が柴田勝家と再婚すると、姉たちと共に北ノ庄で暮らす
賤ヶ岳で勝家が自害すると、羽柴秀吉の庇護を受けた
秀吉の斡旋で尾張大野領主・佐治一成に嫁ぐが、その後離縁。...
秀勝死後、徳川家康の嫡男・徳川秀忠に嫁いだ
子は、徳川家光、徳川忠長、千姫、珠姫(前田利常妻)、勝姫...
お江は嫡子・家光を憎み、次男・忠長を後継者に望んだが、徳...
登場する本
□江 姫たちの戦国
□美女いくさ
■姫君御姉妹
(「幻の百万石」収録)
主人公:淀殿
□乱紋
■女(脇役)
主人公:お市・淀の方・春日局
■佐治与九郎覚書(脇役)
(「天目山の雲」収録)
主人公:佐治一成
お船 おせん
与板城主・直江景綱の娘。上野総社・長尾顕吉の子・与兵衛信...
御館の乱の後に信綱が死亡したため、直江家の断絶を惜しんだ...
内助の功に徹した聡明な女性で、北条政子に似ていたとも言わ...
夫婦の仲は睦まじく、兼続は生涯側室を持たなかった
兼続の死後は後室と呼ばれ、上杉定勝の政治に裏から尽力。女...
兼続の遺志であった『文選』の刊行も手がけた
登場する本
□直江兼続とお船
□直江兼続と妻お船
□花に背いて―直江兼続とその妻
於大 おだい
徳川家康の母。緒川城主・水野忠政の子。岡崎城主・松平広忠...
父の跡を継いだ兄・水野信元が織田方に走り、広忠から離縁さ...
阿久比城主・久松俊勝に嫁ぎ、三男三女をもうけた。
今川義元の上洛軍にあった家康と再会。三人の息子に松平姓を...
その後、夫と共に岡崎に移り、夫の死と共に尼となり、伝通院...
登場する本
□家康の母
■月を吐く(脇役)
主人公:築山殿
於奈津の方 おなつのかた (於夏の方)
徳川家康の側室。伊勢北畠氏の旧臣・長谷川藤道の娘。兄・藤...
兄とともに外国貿易に関与。同じ側室の於梶の方とともに駿府...
家康の死後に落飾し清雲院を称す。江戸城三の丸に住み賄料五...
四代・家綱の時代まで生き、八十歳で没した
登場する本
□戦国―於奈津の方
お六の方 おろくのかた (養儼院)
徳川家康の側室。今川家旧臣・黒田五右衛門直陣の娘。養儼院
元は側室・お八の方の部屋子であったが、美人で歌道に通じて...
大坂の陣で家康公に供しているが、家康が死んだとき、まだ二...
のちに榊原康政の養女となり、喜連川左馬頭頼氏の嫡男・河内...
家康公の年忌で日光東照宮に参詣の時、持仏堂の家康の位牌前...
登場する本
■仇花
脇役:徳川家康・お勝
甲斐姫 かいひめ
忍城主・成田氏長の娘。豊臣秀吉の側室
武術に優れ、石田三成による忍城攻めでは病死した城代・泰季...
開城後は父とともに蒲生氏郷のもとに赴き岩代福井城に住む
家臣・浜田十兵衛が謀反を起こしたとき、留守中だった父の代...
その後豊臣秀吉に気に入られ、秀吉の側室となる。淀殿との仲...
秀頼の子を生み、豊臣家滅亡後に千姫の口添えで、娘と共に鎌...
登場する本
□忍城の姫武者
■紅蓮の狼
(「青嵐の馬」収録)
脇役:成田氏長・上泉信綱
勧修寺 晴豊 かじゅうじはるとよ
藤原氏。権中納言晴右の子
諸官を歴任して、正四位上で参議・右大弁に任じ、従二位・権...
その後従一位・准大臣を宣下した
武家伝奏の職にあったため、織田信長・豊臣秀吉との関係が深...
日記『晴豊公記』が現存する
登場する本
■天正十年夏ノ記
脇役:織田信長
果心居士 かしんこじ
筑後生まれの幻術師。大和・興福寺の僧で、外法による幻術に...
織田信長・豊臣秀吉・明智光秀・松永久秀の前で幻術を披露した
小泉八雲の『日本雑記』には「果心居士の話」があり、絵の中...
実在したかどうかは不明な人物
登場する本
□果心居士の幻術
■賢者の復讐(「暗鬼」/「天正十二年のクローディアス」収録)
脇役:豊臣秀吉
春日局 かすがのつぼね (お福)
明智光秀の家臣・斎藤利三の娘。母は稲葉道明の娘。本名・お福
四歳のとき、父が本能寺の変に加担し処刑される。お福は海北...
やがて土佐の長宗我部元親を頼り、のちに三条西実条に奉公する
そして母方の稲葉重通の養女となり、小早川秀秋の家老・稲葉...
後に離婚し江戸城大奥に女中として仕えた。そして後の三代将...
徳川秀忠の次男・徳川忠長を寵愛するお江とはそりが合わず対...
駿府の徳川家康へ直訴に及び、見事家光を将軍職に就かせた
この件で家光から母以上に慕われ、大奥内での権勢はとても大...
登場する本
□大奥秘交絵巻春日局
□華燃ゆ―小説・春日局
□春日局
早乙女貢著
□春日局
杉本苑子著
□春日局
堀和久著
□春日局
佐竹申伍著
□春日局 NHKテレビシナリオ
□春日局と歴史を変えた女たち
□火宅の女 春日局
□小説春日局
■女(脇役)
主人公:お市・淀の方
■徳川家光(脇役)
主人公:徳川家光
加藤 段蔵 かとうだんぞう
通称「飛び(鳶)加藤」。戦国期で最も異能の忍者といわれる
常陸出身といわれているが、詳しいことは不明
上杉謙信に仕えるため越後へ行くが、あまりの異能ぶりに内通...
その後武田信玄のもとへ行くが、やはりその異能ぶりを警戒さ...
そして土屋昌次に斬られたとも、馬場信房の屋敷にて射殺され...
登場する本
■惡忍 加藤段蔵無頼伝
脇役:*弁天兄弟・*座無左
神屋 宗湛 かみやそうたん
博多の海商・神屋紹策の子。通称・善四郎。武野派の茶道家
朝鮮との交易や石見銀山開発で富を成す。堺の豪商・茶人を通...
京の本能寺に招かれたときに変に巻き込まれたが逃れる
その後に豊臣秀吉に寵愛され、大阪城茶会で「筑紫ノ坊主」と...
九州征伐や朝鮮出兵の陰で秀吉の為に尽力した
関ヶ原後は精彩を欠き、徳川幕府時代は黒田長政の入部に伴っ...
「宗湛日記」を記す
登場する本
□神屋宗湛の残した日記
■盗っ人宗湛
(「壮心の夢」収録)
吉乃 きつの
尾張小折村の豪商・生駒家宗の娘。はじめ土田弥平次に嫁ぐが...
その後織田信長に見初められ側室となった。織田信忠・信雄・...
生駒家に出入りしていた藤吉郎を信長に推薦して仕官させたと...
信長が清洲から小牧山城へ居城を移したときに「御台」として...
しかし五徳を生んだあとから体調を崩して伏せがちとなり、三...
登場する本
■吉乃
(「戦国の妻たち」収録)
脇役:織田信長
規伯玄方 きはくげんぼう (方長老)
対馬藩の朝鮮との外交僧。以酊庵庵主。景轍玄蘇の弟子
玄蘇没後はしばらく京都の寺で修業する。その間は柳川調興が...
その後対馬に戻って外交を担当した
しかし調興が幕府に宗家の朝鮮への国書改竄を訴え、江戸で対決
宗家は勝訴したものの玄方は国書改竄の罪により、盛岡・南部...
南部藩では文化人として厚くもてなされ、二十三年間過ごした
その後赦免され大阪で没した
登場する本
■国書偽造(脇役)
主人公:柳川調興
*霧隠 才蔵 きりがくれさいぞう
大坂冬の陣で真田幸村が使った忍び・霧隠鹿右衛門をモデルと...
『立川文庫』では江北の大名浅井家の侍大将霧隠弾正左衛門の...
浅井家滅亡後に伊賀の住人・百地三太夫を師として忍法を学んだ
大盗賊・石川五右衛門とも同門。姫路近くの山中で山賊となっ...
忍術を競い合った後、佐助に誘われて十勇士の一人となる
大坂夏の陣では徳川家康の本陣に忍び込み首を掻こうとするが...
大坂落城後、豊臣秀頼脱出に成功する
登場する本
■猿飛佐助 真田十勇士
(脇役)
主人公:猿飛佐助
■風神の門
脇役:猿飛佐助・真田幸村
□霧隠才蔵
□霧隠才蔵 紅の真田幸村陣
□霧隠才蔵 血闘根来忍び衆
桂林院 けいりんいん (北条夫人)
北条氏康の六女。母は側室の松田氏
北条・武田の提携によって武田勝頼の継室として嫁ぐ
子はもうけなかったが、武田氏の没落に殉じ、天目山の麓付近...
武田八幡宮に武田氏の戦勝祈願の願文を残している
登場する本
□武田勝頼の正室(つま)
玄広 恵探 げんこうえたん
今川氏親の四男。側室の子。福島正成の孫。幼名・幸寿丸。安...
幼少時に遍照光寺に入った
今川氏輝の死後に、福島正成の後押しで家督相続に動き今川義...
登場する本
■宵待の月(脇役)
主人公:*深見半兵衛
顕如 けんにょ (顕如光佐)
本願寺十一世。証如の長男。幼名は茶々。諱は光佐。諡号は信...
門徒による一向一揆の掌握に務め、武家や公家との縁戚関係を...
教団の最盛期を迎えたが、上洛を果たした織田信長と対立し全...
その間に将軍・足利義昭と組んで、武田・朝倉・浅井・毛利氏...
天下布武を目指す信長を散々に悩ませたが、武田信玄が没し、...
天皇の詔により和議し紀伊・鷺森に退く。信長の死後に和泉・...
その後豊臣秀吉から京都移転を命じられ、京都堀川七条に移っ...
登場する本
□信長が宿敵 本願寺顕如
■火焔浄土
脇役:織田信長
鴻池 新右衛門 こうのいけしんえもん
山中鹿之介の子。鹿之介の兄の子ともいわれる。幼名・新六
黒田幸隆の養子となり別所長治に仕えた。別所家が滅びた後は...
酒造を始め清酒を開発し江戸で成功して鴻池家の始祖となった
鴻池家は現在のUFJ銀行のもととなった三和銀行
登場する本
■清酒日本助
(「柳生但馬守」収録)
脇役:奈佐日本之助
豪姫 ごうひめ
宇喜多秀家の正室。前田利家の四女。母は芳春院。備前御方・...
幼少時から羽柴(豊臣)秀吉の養女として正室・高台院に養育...
備前御方または南御方と称され二男一女をもうける
関ヶ原合戦後、秀家は男子二人とともに八丈島に配流
豪姫は一女を伴って金沢に戻った
登場する本
□豪姫夢幻
□閉ざされた海 中納言秀家夫人の生涯
小少将 こしょうしょう
越前・朝倉家譜代の家臣・斎藤兵部少輔の娘。義景の次男・愛...
少女のころからその美貌は際立っており、気立てもよく同情心...
中川城主の子・堀江景安と内約が調っていたが、朝倉義景に請...
これに怒った堀江親子は反旗を翻し、籠城して善戦したが、義...
義景の側妾になったのちは邪悪奸佞な女人に変化し、御国を傾...
朝倉家滅亡後に捕らえられ、義景の母、愛王丸とともに斬首さ...
登場する本
■小少将の墓は何処ぞ
(「無惨や二郎信康」収録)
脇役:朝倉義景
後藤 庄三郎 ごとうしょうざぶろう (後藤光次)
後藤庄三郎光次。旧姓橋本。橋本利徳の子。江戸初期の金工で...
徳川家康に江戸へ招かれ判金鋳造に従事。家康の家臣となり御...
「駿河墨書小判」などを発行して、大御所会計の出納長として...
大阪冬の陣では大野治長らとの講和を討議。大阪落城後は城中...
その後江戸に銀座を開き、「銀座」の名を残した
登場する本
■黄金の華
脇役:徳川家康
近衛 前久 このえさきひさ (近衛前嗣)
五摂家筆頭近衛家の当主。近衛稙家の子。妹が将軍足利義輝の妻
関白・左大臣に任ぜられ、晴嗣・前嗣・前久の順に改名し後に...
越後に下向し長尾景虎(後の謙信)と共に北条氏と戦う
正親町天皇の即位の礼費用を献上させるために毛利元就とも交...
足利義輝と公武一体の復興を目指し、義輝が討たれると足利義...
後に織田信長と組んだ義昭と対立して関白職を罷免され出奔。...
本能寺の変後出家して徳川家康を頼る。その後京に戻り豊臣秀...
晩年は子の近衛信伊(信基)と所領問題で不和となり失意のう...
登場する本
■神々に告ぐ
脇役:松永久秀・足利義輝
■信長燃ゆ(脇役)
主人公:織田信長
■峻烈(脇役)
(「忠直卿御座船」収録)
主人公:織田信長
□流浪の戦国貴族近衛前久
小松姫 こまつひめ
徳川四天王の一人・本多忠勝の長女。幼名・稲姫。徳川家康の...
豊臣秀吉の命による政略結婚であったが、よく夫に仕え円満な...
賢婦の誉れ高く徳川家の実体をよく夫に伝え、関ヶ原以後は江...
登場する本
■本多忠勝の女
(「真田軍記」収録)
脇役:真田昌幸
■真田信之の妻
(「さむらいの巣」収録)
脇役:真田信之
後水尾 天皇 ごみずのおてんのう
後陽成天皇の第三皇子。母は近衛前子。父の譲位により即位
将軍・徳川秀忠の娘・和子を女御として、三皇女・二皇子をも...
後紫衣事件などの幕府による朝廷干渉に反発。突如として興子...
その後五十二年間の院政を敷いた
登場する本
□後水尾天皇
□後水尾天皇―千年の坂も踏みわけて
■花と火の帝
主人公:*岩介
沙也可 さやか (金忠善)
加藤清正の家臣で文禄の役で朝鮮側に身を投じて活躍した降倭...
鉄砲を初めて朝鮮に伝えたほか数々の武功をたて、国王から金...
その後も女真族による甲子変・丙子胡乱にも活躍し、官位は正...
しかし日本側に記録はなく、もともと日本人ではないという説...
登場する本
■沙也可
脇役:加藤清正・小西行長
*猿飛 佐助 さるとびさすけ [#g217efea]
『立川文庫』に登場する架空の人物
信州・鳥居峠に住む鷲塚佐太夫の息子
甲賀忍者・戸沢白雲斎の教えを受けて技を受け継ぐ
その後真田幸村に出会い仕え神出鬼没の大活躍をしたことにな...
豊臣と徳川に不穏な気配があったとき、幸村の命で清海入道と...
徳川家康のいる駿府城や徳川秀忠のいる江戸城に忍び込み徳川...
また京都で石川五右衛門と術比べをした
大坂夏の陣の後、幸村とともに薩摩に落ちた
登場する本
■異形の者
脇役:*丹波・細川忠興
■真田残党奔る
脇役:*柳生新太郎・柳生宗矩
■真田大戦記
脇役:伊達政宗・上杉景勝他
■真田幸村 真田十勇士
(脇役)
主人公:真田幸村
■猿飛佐助 真田十勇士
脇役:霧隠才蔵・岩見重太郎
■名古屋山三郎(脇役)
(「柳生但馬守」収録)
主人公:名古屋山三郎
■花と火の帝
主人公:*岩介
■風神の門(脇役)
主人公:霧隠才蔵
三条ノ方 さんじょうのかた
左大臣・三条公頼の娘。姉は菅領・細川晴元の妻。妹は本願寺...
武田信玄の正室となり、信玄の嫡男・武田義信を生んだ
とても嫉妬深く側室達をいじめたといわれるが、史実にはその...
登場する本
□武田信玄夫人 皇女・三条華子
□信玄の正室
□信玄の妻―円光院三条夫人
寿桂尼 じゅけいに
中御門宣胤の娘、今川氏親の妻。今川氏輝・今川義元の母
父の関係で京から三条実望、冷泉為和、山科言継らの公家が下...
氏親が病に倒れると、その病床で国政を受け持ち「今川仮名目...
氏親没後に出家して寿桂尼と称し、氏輝を後見し政務に携わる
氏輝の没後は義元擁立に尽力。義元が家督相続後にも補佐をし...
そのとき各種の文書に印判を使い発給している。このため「女...
桶狭間で義元が討たれると孫の氏真も補佐したといわれる
登場する本
■姫の戦国
脇役:今川義元・太原雪斎
信松院 しんしょういん (武田松姫)
武田信玄の六女。武田松姫。母は油川氏
七歳で織田信長の嫡男・奇妙丸と結納を取りかわすが、織田家...
信玄の死後は兄の仁科盛信の信州・高遠城に身を寄せる。織田...
本能寺の変後に婚約者・信忠の死を知り、髪を下ろし信松尼と...
徳川家康の家臣となった武田の旧臣・大久保長安の援助で八王...
登場する本
□信松尼
■さくらの城
脇役:織田信長
□本能寺の変と武田松姫―上杉屏風が解き明かす戦国史の真相
■真田幸村(脇役)
主人公:真田幸村
末次 政直 すえつぐまさなお (末次平蔵)
貿易商人で長崎代官。博多の豪商・末次興善の次男。通称・平...
長崎に移住し、朱印船貿易で安南・シャムなどと貿易を行った
のちに長崎代官となる。これにより棄教して、キリシタンの弾...
タイオワン事件(オランダ東インド会社の長官ピーテル・ノイ...
その後幕臣により斬殺された
登場する本
□黄金旅風
杉谷善住坊 すぎたにぜんじゅうぼう
甲賀五十三家の一人・杉谷与藤次の子、近江の国に善住坊あり...
六角義賢に仕え、義賢の命で浅井長政の裏切りにより撤退する...
しかし失敗し、近江高島郡に潜伏、織田家の配下・磯野員昌に...
登場する本
■ふたつ玉(「弾正の鷹」収録)
■信長を撃いた男
脇役:*蒲生典膳・織田信長
諏訪御料人 すわごりょうにん
武田晴信(信玄)の義弟・諏訪頼重の娘。母は小笠原長時の家...
武田信虎が娘の祢々を頼重に嫁がせると、代わりに諏訪姫を人...
信虎が息子・晴信に追放され、父・諏訪頼重が滅ぼされたのち...
そして勝頼を産んだが、病身となって諏訪に帰り療養のかいな...
登場する本
■諏訪御料人
(「戦国の妻たち」収録)
脇役:武田信玄
□小説 信玄と諏訪姫
□諏訪御寮人―武田勝頼の母
盛徳院 せいとくいん (亀姫・加納殿)
徳川家康の娘。母は築山殿。徳川秀忠の異母姉。亀姫
武田勝頼が長篠城に攻め寄せたときに撃退した奥平信昌に、織...
その後信昌・その子家昌が没すると、幼少で孫の千福が家督を...
登場する本
■加納殿の復讐
(「槍弾正の逆襲」収録)
脇役:本多正純
千道安 せんのどうあん
茶人。千利休の長男。母は宝心妙樹。紹安
父に茶の湯を学び、その実力は大いに認められたが、足が不自...
利休の没後は一時京を離れて晩年は堺に住み、堺の千家の中心...
また細川三斎から知行をうけている
茶室の客畳と点前座の間に袖壁を設けた道安囲はその創意にな...
登場する本
□千道安
千姫 せんひめ
徳川秀忠とお江の長女。二歳のとき豊臣秀吉の命で豊臣秀頼と...
秀吉の没後に七歳で秀頼に嫁ぎ大阪城に入った
大坂城内では淀殿から敵方の娘として扱われ、不自由な生活を...
大坂の陣で大阪城が落城する前に徳川家に戻った
その後桑名城主・本多忠政の子・本多忠刻と再婚。その間、千...
長女・勝と長男・幸千代を産むが、幸千代は三歳で没し、忠刻...
江戸に戻り出家して天寿院と号す。江戸城内竹橋に屋敷をもら...
登場する本
□花開く千姫
□千姫
松本幸子著
□千姫
村上元三著
□千姫絵姿
□千姫狂乱
□千姫様
□千姫春秋記
□千姫微笑
■女(脇役)
主人公:お市・淀の方・春日局
■千姫
(「戦国の妻たち」収録)
宗長 そうちょう
駿河の連歌師。号は柴屋軒。鍛冶屋・五条義助の子
今川義忠に仕えたが義忠没後に京の連歌師・宗祇の門弟となり...
宗祇に同行して各地を廻り、宗祇死後は今川氏親の庇護を受ける
甲斐・武田信虎と今川氏親との講和に貢献した
著作は句集「那智篭」、日記「宗長手記」・「宗長日記」があ...
登場する本
□戦国を往く連歌師宗長
■二千人返せ
(「難儀でござる」収録)(脇役)
主人公:甘利虎泰
宗牧 そうぼく
連歌師・宗長の高弟。宗養の父。堺出身で姓は谷。号は孤竹斎
六角堂専順に学び、松永貞徳の師となった。徹書記流の書の達...
登場する本
■戦国連歌師(脇役)
主人公:*友軌
曽呂利 新左衛門 そろりしんざえもん
堺の鞘師。豊臣秀吉の御咄衆。知恵袋ともいわれた
彼の鞘にはソロリと刀が収まったことからこう呼ばれたという
茶道や香道も一流で、茶は千利休の師匠・武野紹鴎に学び、香...
実在したかどうかははっきりしていない
登場する本
□秀吉の知恵袋 曽呂利新左衛門
□曾呂利新左衛門
■曾呂利新左衛門
(「柳生但馬守」収録)
脇役:真田幸村
■曾呂利新左衛門
(「柳生但馬守」収録)
脇役:真田幸村
太原 雪斎 たいげんせっさい (九英承菊・太原崇孚)
臨済宗の禅僧で駿河・今川義元の軍師
駿河・今川氏親の重臣・庵原氏の出身で、左衛門尉之秀の子と...
京の建仁寺霊泉院で常庵竜崇について修行し九英承菊と称す
のちに梅岳承芳と名乗っていた方菊丸とともに妙心寺に移り、...
梅岳承芳が家督相続し今川義元となったとき、氏輝の菩提寺・...
義元の軍師となり「黒衣の宰相」と呼ばれ、「甲相駿三国同盟...
第二回の小豆坂合戦では織田信秀を破り、翌年安祥城を攻めて...
登場する本
■しょんべん小僧竹千代
(「難儀でござる」収録)(脇役)
主人公:朝比奈備中守
■戦国幻野(脇役)
主人公:今川義元
□太原雪斎と今川義元
■姫の戦国(脇役)
主人公:寿桂尼
沢彦 宗恩 たくげんそうおん
臨済宗妙心寺派の禅僧。織田信長に思想面で影響を与えたとい...
信長の傅役・平手政秀が自刃したあとの菩提を弔うために建立...
天下布武の印判文字や岐阜への改称も沢彦の意見といわれる
登場する本
■沢彦
脇役:織田信長
千々石 ミゲル ちぢわみげる
天正遣欧少年使節の一人。千々石直員の子。有馬晴信の従弟(...
アレッサンドロ・ヴァリニャーノの勧めで、有馬氏・大村氏の...
伊東マンショ・中浦ジュリアン・原マルチノとともに長崎を出...
出発から八年後に帰国。豊臣秀吉に謁見し、地球儀・時計・印...
イエズス会士となったが、のちに棄教し、逆にキリスト教徒を...
登場する本
□天正遣欧使節千々石ミゲル
□千々石ミゲルの墓石発見―天正遣欧使節
千代 ちよ
土佐藩初代藩主・山内一豊の妻。一豊の死後に出家して見性院...
父は浅井久政の家臣・若宮喜助友興。一説には郡上八幡城主・...
幼少で父が戦死し、その後母も病死したため、母の妹の嫁ぎ先...
針の業(裁縫)や行儀作法を習いにいっていたとき、先生であ...
夫のために駿馬を買い求めた話は、内助の功のお手本として語...
関ヶ原では大坂勢の動向を一豊に知らせた
聡明で機知に富み、困難に対処する勇気を持っていた女性で「...
千代紙を考案者ともいわれる
登場する本
□一豊と千代
■功名が辻
脇役:山内一豊
□三番手の男―山内一豊とその妻
■千代
(「戦国の妻たち」収録)
脇役:山内一豊
□山内一豊と妻千代―「土佐二十四万石」を築いた夫婦の物語
□山内一豊の妻
■吼えろ一豊(脇役)
主人公:山内一豊
■山内一豊(脇役)
主人公:山内一豊
■山内一豊―運を呼びこむ生き方(脇役)
主人公:山内一豊
築山殿 つきやまどの (瀬名姫)
徳川家康の正室。今川家の臣・関口親永の娘。今川義元の姪。...
松平竹千代(のちの家康)が今川家の人質として駿府に住んで...
そして二年後に義元の命で松平元康と結婚し、長男・徳川信康...
しかし桶狭間の戦い後に元康が岡崎で独立し、織田信長と同盟...
父はその責任をとって自害させられ、のちに瀬名と子たちは人...
岡崎では築山という場所に館を建てて住み築山殿と呼ばれるよ...
嫡男・信康の妻である信長の娘・徳姫とは仲が悪く、徳姫に男...
のちに徳姫によって、父・信長に武田勝頼へ内通していると訴...
登場する本
□影武者淫法帳―二人の家康
□戦国無情 築山殿行状
■築山殿
(「戦国の妻たち」収録)
脇役:徳川家康
□築山殿無残
■月を吐く
脇役:*高橋広親・徳川家康
■信康自刃(脇役)
(「天目山の雲」収録)
主人公:徳姫
遠山景遠の妻 とおやまかげとおのつま
織田信長の叔母。名は正確には伝わっていない。東美濃・岩村...
景任が戦の傷がもとで病死した後、信長の五男・御坊丸を養子...
しかし武田家の臣・秋山信友に攻められ自分が妻になることで...
信長の命で信友とともに逆さ磔となった
登場する本
□非情の城―戦国女城主秘話
徳川 和子 とくがわまさこ (東福門院)
後水尾天皇の中宮。徳川秀忠の八女または五女といわれる。院...
十四歳で入内し、のちの明正天皇となる皇女を生んだが、2皇子...
のちに夫と別の女性との間に生まれた後光明天皇を養子として...
その後、夫・後水尾天皇と対立する実家の江戸幕府の間を取り...
後光明天皇の崩御直後、その弟の即位を渋った幕府を説得して...
文化的にも貢献し、宮中に小袖着用の習慣を持ち込み、のちに...
また押絵を得意とし、和子作の日本現存最古の押絵が現存して...
登場する本
□徳川和子
徳姫 とくひめ (五徳)
織田信長の娘。幼名・五徳。母は側室の生駒氏で織田信忠と同腹
徳川家康の同盟時に家康の嫡男・徳川信康の妻となり二女を産...
姑・築山殿との確執から父・信長に夫と姑の不満を書いた手紙...
これは彼女の書状を利用した信長の策略とも考えられているが...
その後一時実家に戻ったが、小牧・長久手の陣後の講和の際、...
のちに兄・信雄に養われ、信雄失脚後は家康に養われた、晩年...
登場する本
■信康自刃
(「天目山の雲」収録)
脇役:築山殿・岡崎信康
土田 御前 どだごぜん
土田秀久の娘。織田信秀の正室。織田信長・信行の母
勘十郎信行を溺愛し家臣と謀って信長を排斥しようと画策。し...
その後再度謀反を画策して信行が殺されると信長に引き取られた
本能寺の変では蒲生賢秀に助けられ、その後は織田信雄のもと...
登場する本
□乱世の花―織田信長と土田御前
□信長の母土田御前
とも (日秀)
豊臣秀吉の同腹の姉。豊臣秀次の母。三好吉房に嫁いだ
豊臣秀次・秀勝・秀保を生んだ
弟の秀吉に自害させられた秀次の供養のために瑞龍寺を建立。...
北政所が没した翌年に九十三歳で亡くなった
登場する本
■影の系譜 豊臣家崩壊
脇役:豊臣秀吉・三好吉房
長曽祢 興里 ながそねおきさと (長曽祢虎徹)
近江の刀鍛冶。虎徹は入道名。はじめは古鉄、のちに乕徹とも...
近江に生まれ、関ヶ原の戦いで佐和山城が落城したため金沢に...
需要が減った甲冑師から、刀鍛冶となるために江戸へ移ったの...
刀鍛冶としての師匠は、和泉守兼重といわれている
長曽祢一族は甲冑鍛冶集団であり、一門に才一、興寛、三右衛...
また、虎徹の一門には、二代目長曽禰興正、興久、興直などが...
登場する本
■いっしん虎徹
脇役:圭海
中村 正清 なかむらまさきよ
巨勢孫兵衛正義の子。大和の工匠の名家・中村家の養子となる...
松永久秀の信貴山城の整備に貢献し、日本初の天守閣を築いた...
のちに織田信長の安土城築城も指揮したという
その後も大坂城、高取山城、淀城を築城。朝鮮の役では渡海し...
大坂の陣ののち、再建にも従った
登場する本
■安土城の鬼門櫓
(「古城物語」収録)
奈多夫人 なたふじん (イザベル)
大友宗麟の二番目の妻。奈多八幡宮の大宮司・奈多鑑基の娘。...
名前は不明で宣教師からイザベルと呼ばれていた
宗麟のキリスト教布教容認から対立し、離縁を申し渡され狂っ...
バテレン宣教師からは大悪女のレッテルを貼られた
登場する本
■火炎城(脇役)
主人公:大友宗麟
□豊後の王妃イザベル キリシタン大名大友宗麟の妻
□花の反乱 大友宗麟の妻
南光坊 天海 なんこうぼうてんかい
出自不明。各地の寺を遊学し無量寿寺の北院の住職・豪海に師...
その後徳川家康に駿府へ招かれ、以後家康の顧問的な存在とな...
家康の命で関東・天台宗寺院を支配する立場になる
家康死後、その祀られ方で金地院崇伝らと論争し勝利した
登場する本
□地の日 天の海
□天海
□天海 徳川三代を支えた黒衣の宰相
■黒衣の宰相(脇役)
主人公:以心崇伝
濃姫 のうひめ (帰蝶)
美濃・稲葉山城主・斎藤道三の娘。帰蝶。安土殿
織田信長の妻。美濃の姫から一般に濃姫と呼ばれる。二人の間...
斉藤道三と織田信秀が数年来争った末に和議が成立。その証と...
信長に嫁いだ後の記録がほとんどないため、その生涯はほとん...
嫡男の織田信忠(母は生駒氏)が生まれたころは既に没してい...
登場する本
□濃姫のひざまくら
□宿曜師濃姫と信長
■織田信長(脇役)
主人公:織田信長
■流星(脇役)
主人公:お市の方
■異形の城(脇役)
主人公:明智光秀
長谷川 等伯 はせがわとうはく
画家で長谷川派の祖。能登七尾で生まれ本姓は奥村と伝えられ...
養父の宗清(法号は道浄)と同じく雪舟系の等春から画法を得...
京都本法寺に伝存の史料から、等伯と信春は同年生まれで同一...
狩野派を学び、等伯を号し、雪舟五代を自称して狩野派とは一...
水墨・濃彩の数々の遺作のうち、「松林図屏風」は日本的水墨...
そのほか「枯木猿猴図」「猿猴・竹林図屏風」なども有名
登場する本
□松林図屏風
八条宮智仁親王 はちじょうのみやとしひとしんのう (瓜見...
誠仁親王の子。母は勧修寺晴子。後陽成天皇と同腹の弟。幼名...
今出川晴季の斡旋で豊臣秀吉の猶子となる。元服して智仁親王
秀吉に実子・鶴松が生まれて猶子を解かれる。独立した八条宮...
関ヶ原の折、東軍に包囲された細川幽斎の窮地を救う
後陽成帝が八条宮に譲位をしようとすると徳川家康に反対され...
その後桂離宮を作った
登場する本
■八条宮
(「豊臣家の人々」収録)
脇役:豊臣秀吉
浜田 弥兵衛 はまだやへえ
長崎代官・末次平蔵が台湾に派遣した朱印船の船長。望遠鏡や...
オランダの台湾長官・ピーテル・ノイツを出し抜き、先住民一...
しかし台湾に戻ってきた時にノイツに船員を拘束され、将軍か...
このため約百七十人の手勢で長官府を襲撃して占領。ノイツら...
オランダとの交戦状態となり、日本の鎖国につながっていくこ...
登場する本
■台南始末
(「弓は袋へ」収録)
幡随院 長兵衛 (ばんずいいんちょうべえ)
江戸初期の町奴白束組の首領。侠客の元祖。実名は塚本伊太郎...
父は唐津の波多家に仕えていたが、波多家が豊臣秀吉の不興を...
伊織は浪人し江戸へ向かったが下関で病没。または江戸に着い...
伊太郎は男伊達として顔を売るようになり任侠の男伊達として...
神田山幡随院で育ったため、幡随院長兵衛と呼ばれた
口入れ業者の山脇惣右衛門の娘・お金を女房としたため、口入...
江戸の侠客の総元締めとなり、庶民の英雄であった幡随院長兵...
旗本・水野十郎左衛門に殺害された
登場する本
■侠客
脇役:水野十郎左衛門
■旗本奴一代(脇役)
主人公:水野十郎左衛門
日野富子 ひのとみこ
八代将軍・足利義政の正室。九代将軍・足利義尚の母。
息子・義尚と養嗣子・足利義視との後継者争いで山名宗全を頼...
乱の最中は政治に関与し、蓄財にも励み絶大な権力を振るった
夫・義政や子の義尚が没した後は出家したが、なお幕政に絶大...
足利義視の子・足利義稙や足利義政の末弟・堀越公方・足利政...
登場する本
□銀の館
■日野富子
(「悪人列伝」収録)
脇役:足利義政
風魔 小太郎 ふうまこたろう
北条家の忍者・風魔一党の頭領の代々の名前。本姓は風間。も...
最も有名なのは北条氏政・氏直に仕えた五代目風魔小太郎。武...
身長七尺二寸(約216Cm)筋肉隆々、目はつり上がり、口は大き...
北条家が滅亡すると江戸近辺を荒らし回る盗賊に成り下がり、...
登場する本
■風魔
脇役:氏姫・徳川家康
■早雲の軍配者
脇役:伊勢宗瑞・*四郎左
冬姫 ふゆひめ
織田信長の次女。蒲生氏郷の妻。蒲生秀行の母。娘は前田利政...
氏郷が没すると子の秀行が会津から宇都宮十二万石に減封、移...
関ヶ原の戦いで東軍に与した秀行の功により会津六十万石に復...
しかし秀行が三十歳で、家督をを継いだ冬姫の孫・蒲生忠郷は...
忠郷の弟・蒲生忠知が家督を継ぎ、会津から伊予・松山藩二十...
忠知も早世し、嗣子がなかったために蒲生氏は断絶となった
冬姫はその間子や孫を補佐し、八十一歳で死去。法名・相応院...
登場する本
□蒲生氏郷の妻
フランシスコ・ザビエル
スペインのイエズス会宣教師。イエズス会創立者の一人
アジアへ布教するために宣教師として派遣され、ゴア、コーチ...
マラッカで日本人のヤジロウに出会って日本に渡った。主に薩...
日本を後にした中国・広東に近い上川島で没した
登場する本
□ザビエルとその弟子
□遙かなるザビエル
細川ガラシャ ほそかわがらしゃ (玉)
明智光秀の三女。名は玉。織田信長の命で細川藤孝の嫡子・細...
子に長女・長と長男・忠隆、次男・興秋、三男・忠利
本能寺の変のとき、謀反人の娘として細川忠興から離別され、...
二年後に豊臣秀吉の計らいで復縁。その後キリシタンとなり、...
関ヶ原前の石田三成挙兵のときに人質となることを拒否。大阪...
キリスト教は自殺が禁じられているので、家老の小笠原少斎に...
登場する本
■胡桃に酒
(「故郷忘じがたく候」収録)
脇役:細川忠興
□朱なる十字架
■細川ガラシャ
(「戦国の妻たち」収録)
脇役:細川忠興
□細川ガラシャ夫人
■異形の者(脇役)
主人公:*こぶ
■細川忠興(脇役)
主人公:細川忠興
前田 千世 まえだちよ (春香院)
前田利家とまつの六女。前田利長の実妹。細川忠興の嫡男・細...
関ヶ原の戦い前に石田三成が挙兵した際、義母・ガラシャとと...
前田家に戻り、のちに村井長頼の子・村井長次に再嫁した
長次との間に子がなく、織田長孝の子・長光を養子とした。長...
登場する本
■千世と与一郎の関ヶ原(脇役)
主人公:細川忠隆
まつ (芳春院)
織田信長の弓頭・篠原主計が父。高畠直吉が父という説もある...
父の死去後、前田家に引き取られる。前田利家と結婚し、前田...
利家の死後、出家して芳春院と称す
関ヶ原前に前田家の人質として江戸・徳川家康のもとに赴き、...
十四年の人質の後、金沢に戻り没す
登場する本
■加賀芳春記 ある逆臣の生涯(脇役)
主人公:片山延高
□関ケ原決戦
■利家とまつ
主人公:前田利家
脇役:織田信長・豊臣秀吉
■まつ
(「戦国の妻たち」収録)
脇役:山内一豊
妙玖 みょうきゅう
毛利元就の妻。小倉山城主・吉川国経の娘。母は高橋直信の娘
毛利隆元、吉川元春、小早川隆景を生んだ
元就との仲はとてもよく、元就は妙玖生存中は側室をもうけな...
天文十四年に四十七歳で病死した。法名を成室妙玖
登場する本
■山霧
脇役:毛利元就
施薬院 全宗 やくいんぜんそう
京都の医師。丹波姓を称す。宗忠の子
もとは比叡山の僧で、織田信長の焼討事件で還俗。曲直瀬道三...
その推挙を得て朝廷から施薬院使に任じられ、施薬院と改姓。...
朝鮮派兵に際しては秀吉に従い肥前・名護屋に出陣した
登場する本
■全宗
脇役:曲直瀬道三・豊臣秀吉
山科 言継 やましなときつぐ
公卿。山科言綱の子
永正十七年従五位上・内蔵頭に任じ、天文七年参議。永禄十二...
内蔵寮頭・御厨子所別当として皇室経済の維持に努めた
尾張の織田信秀のもとで蹴鞠をして見せたり和歌を伝授し、以...
また、故実・音楽に通じ、その日記「言継卿記」は戦国期の貴...
登場する本
■信長を口説く七つの方法
(「難儀でござる」収録)
脇役:佐藤入道
李 舜臣 りしゅんしん (イスンシン)
李氏朝鮮の水軍の将。開城で生まれた
壬申倭乱(日本では豊臣秀吉の朝鮮出兵)の際、全羅左水使で...
亀甲船を使い日本水軍を散々に破り、全羅道以西への侵攻を阻...
その功績で忠清・全羅・慶尚三道の水軍統制使を兼ねて朝鮮水...
しかし日本軍再派兵前に元均の讒訴を受け牢獄された
その後、元均が巨済島の海戦で戦死したため統制使に復帰し、...
秀吉の死により撤退する日本軍を追撃したが、露梁海戦で島津...
登場する本
■高麗秘帖
脇役:*柚姫・*忍羽部翔一郎
□孤将 蓮池 薫 (翻訳)
□智将李舜臣龍と伝説
呂宋 助左衛門 るそんすけざえもん (納屋助左衛門)
堺の豪商。納屋助左衛門。実在したかどうかなど、詳細は不明...
呂宋(フィリピン諸島)で珍奇の貨物を仕入れ、堺代官・石田...
特に壺は公家・武将の間で重宝され、競い合って買い求めるよ...
後に秀吉の怒りに触れ、カンボジアへ逃れた。国王に信任され...
登場する本
□海の稲妻
□黄金の日日
列堂 義仙 れつどうぎせん (柳生列堂)
柳生宗矩の六男。幼名・六丸
早くに出家して柳生家の菩提寺・芳徳禅寺の住職となった。号...
数々の小説で裏柳生の総帥として全国各地の藩に密偵を配し、...
終了行:
旭姫 あさひひめ (駿河御前)
豊臣秀吉の異父妹。豊臣秀長と同腹の妹。父は竹阿弥
尾張の百姓家に嫁ぎ、夫は秀吉に取り立てられ佐治日向と名乗る
佐治日向没後に副田甚兵衛に嫁いだ。小牧・長久手の後に徳川...
家康上洛後に駿府城に住み、駿河御前と呼ばれた
大政所の看病のため上洛し、その後は駿府に戻らず翌年聚楽第...
登場する本
■駿河御前
(「豊臣家の人々」収録)
脇役:豊臣秀吉・徳川家康
アレッサンドロ・ヴァリニャーニ
イエズス会の宣教師。イタリア・キエティ出身。天正元年に巡...
九州での布教に続き、天正九年に上洛してオルガンティノ、フ...
馬揃えに招待されるほどの歓待を受けた
その後安土で聖職者養成機関・セミナリオを開く。セミナリオ...
また、自ら企画した天正遣欧使節を伴って離日。ゴアに滞在し...
このとき印刷技術を伝え、キリシタン版を刊行して布教活動の...
その後豊臣秀吉の禁教政策により一時インドに退去。慶長三年...
しかし慶長八年以降はマカオに戻り、この地で没した
登場する本
□ヴァリニャーノとキリシタン宗門
石川 五右衛門 いしかわごえもん
伊賀忍者で盗賊の棟梁。伊賀・石川村生まれ。石川文吾
百地三太夫の弟子となり、忍術を学ぶ。その後三太夫の妻と駆...
京では石川五右衛門と名乗り、盗賊を働いた
京都所司代・前田玄以に逮捕され、豊臣秀吉によってカマユデ...
母親・一味などは、三条川原で磔にされた
登場する本
□石川五右衛門
赤木駿介著
□石川五右衛門
壇一雄著 □石川五右衛門
桜井滋人著 □GOEMON
□五右衛門処刑
□五右衛門新伝説
□忍びの者 五右衛門釜煎り
□真説石川五右衛門
■太閤暗殺
脇役:前田玄以
■はぐれ五右衛門
脇役:服部半蔵
■関ケ原の雨(脇役)
主人公:-無銘剣-
石川 丈山 いしかわじょうざん
徳川譜代の臣・石川信定の子。石川重之。幼名・左近
徳川家康に小姓として仕え、大阪夏の陣で手柄を立てるが、抜...
これを契機に浪人し出家し京の妙心寺に入り、親友・林羅山の...
のちに京都所司代・板倉重宗の斡旋で、広島の浅野家に仕えた...
京の洛北に詩仙堂を構え風流三昧の生活を送った
儒者・漢詩人・書家・茶人・造園家の顔を持つ文化人として有名
特に漢詩と隷書と呼ばれる書き方にすぐれ、多くの作品を残し...
登場する本
■将軍暗殺
脇役:松平信綱・佐和山隼人
□艶隠者―小説 石川丈山
以心崇伝 いしんすうでん (金地院崇伝)
臨済宗大覚寺派の僧。足利義輝の家臣・一色式部少輔秀勝の次男
父の死後、南禅寺に入り玄圃霊三の師事する。一時、醍醐三宝...
最終的には南禅寺金地院の靖叔徳林に嗣法する
二十六歳で住職資格を得て福巌寺に住し、さらに十刹寺院であ...
のちに建長寺に住し、同年南禅寺の二百七十世住持に就任した
徳川家康の命で駿府に赴き、西笑承兌の後任として外交往復文...
次第に頭角を現して幕府の宗教行政にまで携わるようになって...
キリスト教禁制をはじめ、寺院法度・武家諸法度など多くの法...
家康死後の神号問題で天海と争い敗北したが、のちに僧録司と...
「黒衣の宰相」といわれ政治に辣腕を振るったが、庶民には人...
紫衣事件で崇伝に厳罰を主張された沢庵は、彼を「天魔外道」...
著書に「異国日記」「本光国師日記」「本光国師法語」などが...
登場する本
■黒衣の宰相
脇役:*小宰相ノ局・徳川家康
伊東 マンショ いとうまんしょ
日本名・伊東虎千代麿。日向国主・伊東義祐の娘の子。父は伊...
島津家による日向侵攻で伊東一族が豊後に逃れたとき、孤児と...
大友宗麟の天正少年使節団の一員となり、宗鱗の名代とされた
スペイン国王や教皇と謁見
帰国後、マカオで修道士として修行し、九州で布教活動を行った
登場する本
□少年賛歌
今井 宗久 いまいそうきゅう
堺の豪商。屋号は納屋。武野紹鴎の娘婿で弟子
東近江の貧しい商人の子で諸国放浪後に大和・今井で商売をは...
その後堺の豪商・納屋宗次の下で商売を行い、武野紹鴎に弟子...
紹鴎の娘を娶り宗次から暖簾分けしてもらい納屋宗久と名乗る
紹鴎没後にその息子(後の宗瓦)の後見となり、紹鴎秘蔵の名...
織田信長と堺衆の対立では津田宗及と共に町衆を説得し武力衝...
以降信長の信頼を得て鉄砲・弾薬を独占し巨富を築いた
しかし信長没後は羽柴秀吉から遠ざけられて勢力は衰えた
茶道三宗匠の一人で、個性がないのが個性と言われた
登場する本
■武装商人
(「壮心の夢」収録)
■覇商の門
脇役:松永久秀・織田信長
今井 宗薫 いまいそうくん
今井宗久の嫡男。堺の町衆で茶人。後に武士となった
父の遺領を継ぐことができず摂津・住吉郡内で千石の知行を与...
関ケ原後には徳川家康の近臣として仕え、後に和泉・河内の代...
大坂冬の陣では東軍に通じる嫌疑を受けて大坂城に監禁される
のちに逃れて東軍に従った
登場する本
□闇の関ヶ原
岩佐 又兵衛 いわさまたべえ
京都・江戸・福井で活躍した画家。荒木村重と側室・たしの子...
有岡城落城時に乳母に抱かれて落ち、京都西本願寺別院に隠れ...
長じて織田信雄に仕えたが、生来絵が好きで妙手の域に達する...
ただし、誤伝であるという説もあり。作品に「三十六歌仙絵額...
登場する本
□岩佐又兵衛―浮世絵をつくった男の謎
□爛漫の時代―浮世又兵衛物語
ウイリアム・アダムス (三浦按針:みうらあんじん)
初めて日本に来たイギリス人。オランダ船団の航海長として旗...
しかし途中で航海長を罷免され、副艦デ・リーフデ号に移って...
1600年(慶長五年)にデ・リーフデ号は船団の五隻中唯一、大...
のちに彼のみ徳川家康に取り立てられ、二百五十石の家康の外...
航海術、造船術の知識、西洋諸国の戦争の状況などを日本に伝...
相模・三浦の逸見に領地を得て「三浦按針」と名乗り、日本人...
大阪の陣が始まる頃、扶持は子に譲り、南海への遠洋貿易を始...
その後貿易家として活動したが、マラリアにかかり平戸で病死...
登場する本
■航海者
脇役:向井正綱・徳川家康
□海の隼
□さむらいウィリアム 三浦按針の生きた時代
王直 おうちょく (五峰王直)
明国安徽省生まれ。仲間と共に海商に身を投じ「海商王直」と...
種子島に漂着したポルトガル船に乗っていてその後肥後の五島...
明からの品物を主に平戸で売りさばき、後に平戸に居を移す
倭寇の頭目と見られ浙江の総督・湖宗憲に捕らえられる。二年...
登場する本
■倭寇王秘聞
(「権謀の裏」収録)
大村 加卜 おおむらかぼく
水戸光圀から扶持せられた刀匠。駿河・有度郡下川原村の百姓...
諸国放浪の後に名を大村加卜と称し、越後高田藩・松平光長の...
手術用のメスを作る中、刀鍛治として名をはせ、真ノ十五枚甲...
のちに越後高田藩を退転し、江戸で浪人暮らしをした。そして...
粗暴で傲慢であったため争いが多く、あるとき若侍たちに襲わ...
相手を切り倒したものの右の腕を切り落とされ、その腕を相手...
登場する本
■牛斬り加卜
(「兵庫頭の叛乱」収録)
岡部 以言 おかべもちとき (岡部又右衛門)
熱田の大工。岡部以俊の父
安土城築城では作事(建築)の責任者を務めた
登場する本
□乱紋
■火天の城
脇役:岡部以俊・織田信長
岡部 以俊 おかべもちとし
熱田の大工・岡部以言の子
織田信長の命で琵琶湖の大船を築造。長篠の戦いでは武田騎馬...
安土城築城の際は父・以言が作事責任者を、以俊が大工頭を務...
築城後に信長から「日本総天守棟梁」の称号が与えられた
登場する本
■火天の城(脇役)
主役:岡部又右衛門
奥村 光親 おくむらみつちか (奥村弥五兵衛)
近江(甲賀)出身の忍者。奥村弥五兵衛光親
父の代に甲斐武田氏に仕え、武田滅亡後は真田家に仕えた
徳川軍の侵攻による上田城攻防戦ではゲリラ戦を展開し、徳川...
関が原の戦いや大阪の陣にも参加したといわれる
登場する本
■戦国無頼-真田ゲリラ隊
(「霧に消えた影」収録)
お江 おごう (小督・お江与)
浅井長政とお市の三女。淀殿の妹。小督
長政滅亡後、母や姉と共に織田信長のもとに戻り、織田信包に...
母が柴田勝家と再婚すると、姉たちと共に北ノ庄で暮らす
賤ヶ岳で勝家が自害すると、羽柴秀吉の庇護を受けた
秀吉の斡旋で尾張大野領主・佐治一成に嫁ぐが、その後離縁。...
秀勝死後、徳川家康の嫡男・徳川秀忠に嫁いだ
子は、徳川家光、徳川忠長、千姫、珠姫(前田利常妻)、勝姫...
お江は嫡子・家光を憎み、次男・忠長を後継者に望んだが、徳...
登場する本
□江 姫たちの戦国
□美女いくさ
■姫君御姉妹
(「幻の百万石」収録)
主人公:淀殿
□乱紋
■女(脇役)
主人公:お市・淀の方・春日局
■佐治与九郎覚書(脇役)
(「天目山の雲」収録)
主人公:佐治一成
お船 おせん
与板城主・直江景綱の娘。上野総社・長尾顕吉の子・与兵衛信...
御館の乱の後に信綱が死亡したため、直江家の断絶を惜しんだ...
内助の功に徹した聡明な女性で、北条政子に似ていたとも言わ...
夫婦の仲は睦まじく、兼続は生涯側室を持たなかった
兼続の死後は後室と呼ばれ、上杉定勝の政治に裏から尽力。女...
兼続の遺志であった『文選』の刊行も手がけた
登場する本
□直江兼続とお船
□直江兼続と妻お船
□花に背いて―直江兼続とその妻
於大 おだい
徳川家康の母。緒川城主・水野忠政の子。岡崎城主・松平広忠...
父の跡を継いだ兄・水野信元が織田方に走り、広忠から離縁さ...
阿久比城主・久松俊勝に嫁ぎ、三男三女をもうけた。
今川義元の上洛軍にあった家康と再会。三人の息子に松平姓を...
その後、夫と共に岡崎に移り、夫の死と共に尼となり、伝通院...
登場する本
□家康の母
■月を吐く(脇役)
主人公:築山殿
於奈津の方 おなつのかた (於夏の方)
徳川家康の側室。伊勢北畠氏の旧臣・長谷川藤道の娘。兄・藤...
兄とともに外国貿易に関与。同じ側室の於梶の方とともに駿府...
家康の死後に落飾し清雲院を称す。江戸城三の丸に住み賄料五...
四代・家綱の時代まで生き、八十歳で没した
登場する本
□戦国―於奈津の方
お六の方 おろくのかた (養儼院)
徳川家康の側室。今川家旧臣・黒田五右衛門直陣の娘。養儼院
元は側室・お八の方の部屋子であったが、美人で歌道に通じて...
大坂の陣で家康公に供しているが、家康が死んだとき、まだ二...
のちに榊原康政の養女となり、喜連川左馬頭頼氏の嫡男・河内...
家康公の年忌で日光東照宮に参詣の時、持仏堂の家康の位牌前...
登場する本
■仇花
脇役:徳川家康・お勝
甲斐姫 かいひめ
忍城主・成田氏長の娘。豊臣秀吉の側室
武術に優れ、石田三成による忍城攻めでは病死した城代・泰季...
開城後は父とともに蒲生氏郷のもとに赴き岩代福井城に住む
家臣・浜田十兵衛が謀反を起こしたとき、留守中だった父の代...
その後豊臣秀吉に気に入られ、秀吉の側室となる。淀殿との仲...
秀頼の子を生み、豊臣家滅亡後に千姫の口添えで、娘と共に鎌...
登場する本
□忍城の姫武者
■紅蓮の狼
(「青嵐の馬」収録)
脇役:成田氏長・上泉信綱
勧修寺 晴豊 かじゅうじはるとよ
藤原氏。権中納言晴右の子
諸官を歴任して、正四位上で参議・右大弁に任じ、従二位・権...
その後従一位・准大臣を宣下した
武家伝奏の職にあったため、織田信長・豊臣秀吉との関係が深...
日記『晴豊公記』が現存する
登場する本
■天正十年夏ノ記
脇役:織田信長
果心居士 かしんこじ
筑後生まれの幻術師。大和・興福寺の僧で、外法による幻術に...
織田信長・豊臣秀吉・明智光秀・松永久秀の前で幻術を披露した
小泉八雲の『日本雑記』には「果心居士の話」があり、絵の中...
実在したかどうかは不明な人物
登場する本
□果心居士の幻術
■賢者の復讐(「暗鬼」/「天正十二年のクローディアス」収録)
脇役:豊臣秀吉
春日局 かすがのつぼね (お福)
明智光秀の家臣・斎藤利三の娘。母は稲葉道明の娘。本名・お福
四歳のとき、父が本能寺の変に加担し処刑される。お福は海北...
やがて土佐の長宗我部元親を頼り、のちに三条西実条に奉公する
そして母方の稲葉重通の養女となり、小早川秀秋の家老・稲葉...
後に離婚し江戸城大奥に女中として仕えた。そして後の三代将...
徳川秀忠の次男・徳川忠長を寵愛するお江とはそりが合わず対...
駿府の徳川家康へ直訴に及び、見事家光を将軍職に就かせた
この件で家光から母以上に慕われ、大奥内での権勢はとても大...
登場する本
□大奥秘交絵巻春日局
□華燃ゆ―小説・春日局
□春日局
早乙女貢著
□春日局
杉本苑子著
□春日局
堀和久著
□春日局
佐竹申伍著
□春日局 NHKテレビシナリオ
□春日局と歴史を変えた女たち
□火宅の女 春日局
□小説春日局
■女(脇役)
主人公:お市・淀の方
■徳川家光(脇役)
主人公:徳川家光
加藤 段蔵 かとうだんぞう
通称「飛び(鳶)加藤」。戦国期で最も異能の忍者といわれる
常陸出身といわれているが、詳しいことは不明
上杉謙信に仕えるため越後へ行くが、あまりの異能ぶりに内通...
その後武田信玄のもとへ行くが、やはりその異能ぶりを警戒さ...
そして土屋昌次に斬られたとも、馬場信房の屋敷にて射殺され...
登場する本
■惡忍 加藤段蔵無頼伝
脇役:*弁天兄弟・*座無左
神屋 宗湛 かみやそうたん
博多の海商・神屋紹策の子。通称・善四郎。武野派の茶道家
朝鮮との交易や石見銀山開発で富を成す。堺の豪商・茶人を通...
京の本能寺に招かれたときに変に巻き込まれたが逃れる
その後に豊臣秀吉に寵愛され、大阪城茶会で「筑紫ノ坊主」と...
九州征伐や朝鮮出兵の陰で秀吉の為に尽力した
関ヶ原後は精彩を欠き、徳川幕府時代は黒田長政の入部に伴っ...
「宗湛日記」を記す
登場する本
□神屋宗湛の残した日記
■盗っ人宗湛
(「壮心の夢」収録)
吉乃 きつの
尾張小折村の豪商・生駒家宗の娘。はじめ土田弥平次に嫁ぐが...
その後織田信長に見初められ側室となった。織田信忠・信雄・...
生駒家に出入りしていた藤吉郎を信長に推薦して仕官させたと...
信長が清洲から小牧山城へ居城を移したときに「御台」として...
しかし五徳を生んだあとから体調を崩して伏せがちとなり、三...
登場する本
■吉乃
(「戦国の妻たち」収録)
脇役:織田信長
規伯玄方 きはくげんぼう (方長老)
対馬藩の朝鮮との外交僧。以酊庵庵主。景轍玄蘇の弟子
玄蘇没後はしばらく京都の寺で修業する。その間は柳川調興が...
その後対馬に戻って外交を担当した
しかし調興が幕府に宗家の朝鮮への国書改竄を訴え、江戸で対決
宗家は勝訴したものの玄方は国書改竄の罪により、盛岡・南部...
南部藩では文化人として厚くもてなされ、二十三年間過ごした
その後赦免され大阪で没した
登場する本
■国書偽造(脇役)
主人公:柳川調興
*霧隠 才蔵 きりがくれさいぞう
大坂冬の陣で真田幸村が使った忍び・霧隠鹿右衛門をモデルと...
『立川文庫』では江北の大名浅井家の侍大将霧隠弾正左衛門の...
浅井家滅亡後に伊賀の住人・百地三太夫を師として忍法を学んだ
大盗賊・石川五右衛門とも同門。姫路近くの山中で山賊となっ...
忍術を競い合った後、佐助に誘われて十勇士の一人となる
大坂夏の陣では徳川家康の本陣に忍び込み首を掻こうとするが...
大坂落城後、豊臣秀頼脱出に成功する
登場する本
■猿飛佐助 真田十勇士
(脇役)
主人公:猿飛佐助
■風神の門
脇役:猿飛佐助・真田幸村
□霧隠才蔵
□霧隠才蔵 紅の真田幸村陣
□霧隠才蔵 血闘根来忍び衆
桂林院 けいりんいん (北条夫人)
北条氏康の六女。母は側室の松田氏
北条・武田の提携によって武田勝頼の継室として嫁ぐ
子はもうけなかったが、武田氏の没落に殉じ、天目山の麓付近...
武田八幡宮に武田氏の戦勝祈願の願文を残している
登場する本
□武田勝頼の正室(つま)
玄広 恵探 げんこうえたん
今川氏親の四男。側室の子。福島正成の孫。幼名・幸寿丸。安...
幼少時に遍照光寺に入った
今川氏輝の死後に、福島正成の後押しで家督相続に動き今川義...
登場する本
■宵待の月(脇役)
主人公:*深見半兵衛
顕如 けんにょ (顕如光佐)
本願寺十一世。証如の長男。幼名は茶々。諱は光佐。諡号は信...
門徒による一向一揆の掌握に務め、武家や公家との縁戚関係を...
教団の最盛期を迎えたが、上洛を果たした織田信長と対立し全...
その間に将軍・足利義昭と組んで、武田・朝倉・浅井・毛利氏...
天下布武を目指す信長を散々に悩ませたが、武田信玄が没し、...
天皇の詔により和議し紀伊・鷺森に退く。信長の死後に和泉・...
その後豊臣秀吉から京都移転を命じられ、京都堀川七条に移っ...
登場する本
□信長が宿敵 本願寺顕如
■火焔浄土
脇役:織田信長
鴻池 新右衛門 こうのいけしんえもん
山中鹿之介の子。鹿之介の兄の子ともいわれる。幼名・新六
黒田幸隆の養子となり別所長治に仕えた。別所家が滅びた後は...
酒造を始め清酒を開発し江戸で成功して鴻池家の始祖となった
鴻池家は現在のUFJ銀行のもととなった三和銀行
登場する本
■清酒日本助
(「柳生但馬守」収録)
脇役:奈佐日本之助
豪姫 ごうひめ
宇喜多秀家の正室。前田利家の四女。母は芳春院。備前御方・...
幼少時から羽柴(豊臣)秀吉の養女として正室・高台院に養育...
備前御方または南御方と称され二男一女をもうける
関ヶ原合戦後、秀家は男子二人とともに八丈島に配流
豪姫は一女を伴って金沢に戻った
登場する本
□豪姫夢幻
□閉ざされた海 中納言秀家夫人の生涯
小少将 こしょうしょう
越前・朝倉家譜代の家臣・斎藤兵部少輔の娘。義景の次男・愛...
少女のころからその美貌は際立っており、気立てもよく同情心...
中川城主の子・堀江景安と内約が調っていたが、朝倉義景に請...
これに怒った堀江親子は反旗を翻し、籠城して善戦したが、義...
義景の側妾になったのちは邪悪奸佞な女人に変化し、御国を傾...
朝倉家滅亡後に捕らえられ、義景の母、愛王丸とともに斬首さ...
登場する本
■小少将の墓は何処ぞ
(「無惨や二郎信康」収録)
脇役:朝倉義景
後藤 庄三郎 ごとうしょうざぶろう (後藤光次)
後藤庄三郎光次。旧姓橋本。橋本利徳の子。江戸初期の金工で...
徳川家康に江戸へ招かれ判金鋳造に従事。家康の家臣となり御...
「駿河墨書小判」などを発行して、大御所会計の出納長として...
大阪冬の陣では大野治長らとの講和を討議。大阪落城後は城中...
その後江戸に銀座を開き、「銀座」の名を残した
登場する本
■黄金の華
脇役:徳川家康
近衛 前久 このえさきひさ (近衛前嗣)
五摂家筆頭近衛家の当主。近衛稙家の子。妹が将軍足利義輝の妻
関白・左大臣に任ぜられ、晴嗣・前嗣・前久の順に改名し後に...
越後に下向し長尾景虎(後の謙信)と共に北条氏と戦う
正親町天皇の即位の礼費用を献上させるために毛利元就とも交...
足利義輝と公武一体の復興を目指し、義輝が討たれると足利義...
後に織田信長と組んだ義昭と対立して関白職を罷免され出奔。...
本能寺の変後出家して徳川家康を頼る。その後京に戻り豊臣秀...
晩年は子の近衛信伊(信基)と所領問題で不和となり失意のう...
登場する本
■神々に告ぐ
脇役:松永久秀・足利義輝
■信長燃ゆ(脇役)
主人公:織田信長
■峻烈(脇役)
(「忠直卿御座船」収録)
主人公:織田信長
□流浪の戦国貴族近衛前久
小松姫 こまつひめ
徳川四天王の一人・本多忠勝の長女。幼名・稲姫。徳川家康の...
豊臣秀吉の命による政略結婚であったが、よく夫に仕え円満な...
賢婦の誉れ高く徳川家の実体をよく夫に伝え、関ヶ原以後は江...
登場する本
■本多忠勝の女
(「真田軍記」収録)
脇役:真田昌幸
■真田信之の妻
(「さむらいの巣」収録)
脇役:真田信之
後水尾 天皇 ごみずのおてんのう
後陽成天皇の第三皇子。母は近衛前子。父の譲位により即位
将軍・徳川秀忠の娘・和子を女御として、三皇女・二皇子をも...
後紫衣事件などの幕府による朝廷干渉に反発。突如として興子...
その後五十二年間の院政を敷いた
登場する本
□後水尾天皇
□後水尾天皇―千年の坂も踏みわけて
■花と火の帝
主人公:*岩介
沙也可 さやか (金忠善)
加藤清正の家臣で文禄の役で朝鮮側に身を投じて活躍した降倭...
鉄砲を初めて朝鮮に伝えたほか数々の武功をたて、国王から金...
その後も女真族による甲子変・丙子胡乱にも活躍し、官位は正...
しかし日本側に記録はなく、もともと日本人ではないという説...
登場する本
■沙也可
脇役:加藤清正・小西行長
*猿飛 佐助 さるとびさすけ [#g217efea]
『立川文庫』に登場する架空の人物
信州・鳥居峠に住む鷲塚佐太夫の息子
甲賀忍者・戸沢白雲斎の教えを受けて技を受け継ぐ
その後真田幸村に出会い仕え神出鬼没の大活躍をしたことにな...
豊臣と徳川に不穏な気配があったとき、幸村の命で清海入道と...
徳川家康のいる駿府城や徳川秀忠のいる江戸城に忍び込み徳川...
また京都で石川五右衛門と術比べをした
大坂夏の陣の後、幸村とともに薩摩に落ちた
登場する本
■異形の者
脇役:*丹波・細川忠興
■真田残党奔る
脇役:*柳生新太郎・柳生宗矩
■真田大戦記
脇役:伊達政宗・上杉景勝他
■真田幸村 真田十勇士
(脇役)
主人公:真田幸村
■猿飛佐助 真田十勇士
脇役:霧隠才蔵・岩見重太郎
■名古屋山三郎(脇役)
(「柳生但馬守」収録)
主人公:名古屋山三郎
■花と火の帝
主人公:*岩介
■風神の門(脇役)
主人公:霧隠才蔵
三条ノ方 さんじょうのかた
左大臣・三条公頼の娘。姉は菅領・細川晴元の妻。妹は本願寺...
武田信玄の正室となり、信玄の嫡男・武田義信を生んだ
とても嫉妬深く側室達をいじめたといわれるが、史実にはその...
登場する本
□武田信玄夫人 皇女・三条華子
□信玄の正室
□信玄の妻―円光院三条夫人
寿桂尼 じゅけいに
中御門宣胤の娘、今川氏親の妻。今川氏輝・今川義元の母
父の関係で京から三条実望、冷泉為和、山科言継らの公家が下...
氏親が病に倒れると、その病床で国政を受け持ち「今川仮名目...
氏親没後に出家して寿桂尼と称し、氏輝を後見し政務に携わる
氏輝の没後は義元擁立に尽力。義元が家督相続後にも補佐をし...
そのとき各種の文書に印判を使い発給している。このため「女...
桶狭間で義元が討たれると孫の氏真も補佐したといわれる
登場する本
■姫の戦国
脇役:今川義元・太原雪斎
信松院 しんしょういん (武田松姫)
武田信玄の六女。武田松姫。母は油川氏
七歳で織田信長の嫡男・奇妙丸と結納を取りかわすが、織田家...
信玄の死後は兄の仁科盛信の信州・高遠城に身を寄せる。織田...
本能寺の変後に婚約者・信忠の死を知り、髪を下ろし信松尼と...
徳川家康の家臣となった武田の旧臣・大久保長安の援助で八王...
登場する本
□信松尼
■さくらの城
脇役:織田信長
□本能寺の変と武田松姫―上杉屏風が解き明かす戦国史の真相
■真田幸村(脇役)
主人公:真田幸村
末次 政直 すえつぐまさなお (末次平蔵)
貿易商人で長崎代官。博多の豪商・末次興善の次男。通称・平...
長崎に移住し、朱印船貿易で安南・シャムなどと貿易を行った
のちに長崎代官となる。これにより棄教して、キリシタンの弾...
タイオワン事件(オランダ東インド会社の長官ピーテル・ノイ...
その後幕臣により斬殺された
登場する本
□黄金旅風
杉谷善住坊 すぎたにぜんじゅうぼう
甲賀五十三家の一人・杉谷与藤次の子、近江の国に善住坊あり...
六角義賢に仕え、義賢の命で浅井長政の裏切りにより撤退する...
しかし失敗し、近江高島郡に潜伏、織田家の配下・磯野員昌に...
登場する本
■ふたつ玉(「弾正の鷹」収録)
■信長を撃いた男
脇役:*蒲生典膳・織田信長
諏訪御料人 すわごりょうにん
武田晴信(信玄)の義弟・諏訪頼重の娘。母は小笠原長時の家...
武田信虎が娘の祢々を頼重に嫁がせると、代わりに諏訪姫を人...
信虎が息子・晴信に追放され、父・諏訪頼重が滅ぼされたのち...
そして勝頼を産んだが、病身となって諏訪に帰り療養のかいな...
登場する本
■諏訪御料人
(「戦国の妻たち」収録)
脇役:武田信玄
□小説 信玄と諏訪姫
□諏訪御寮人―武田勝頼の母
盛徳院 せいとくいん (亀姫・加納殿)
徳川家康の娘。母は築山殿。徳川秀忠の異母姉。亀姫
武田勝頼が長篠城に攻め寄せたときに撃退した奥平信昌に、織...
その後信昌・その子家昌が没すると、幼少で孫の千福が家督を...
登場する本
■加納殿の復讐
(「槍弾正の逆襲」収録)
脇役:本多正純
千道安 せんのどうあん
茶人。千利休の長男。母は宝心妙樹。紹安
父に茶の湯を学び、その実力は大いに認められたが、足が不自...
利休の没後は一時京を離れて晩年は堺に住み、堺の千家の中心...
また細川三斎から知行をうけている
茶室の客畳と点前座の間に袖壁を設けた道安囲はその創意にな...
登場する本
□千道安
千姫 せんひめ
徳川秀忠とお江の長女。二歳のとき豊臣秀吉の命で豊臣秀頼と...
秀吉の没後に七歳で秀頼に嫁ぎ大阪城に入った
大坂城内では淀殿から敵方の娘として扱われ、不自由な生活を...
大坂の陣で大阪城が落城する前に徳川家に戻った
その後桑名城主・本多忠政の子・本多忠刻と再婚。その間、千...
長女・勝と長男・幸千代を産むが、幸千代は三歳で没し、忠刻...
江戸に戻り出家して天寿院と号す。江戸城内竹橋に屋敷をもら...
登場する本
□花開く千姫
□千姫
松本幸子著
□千姫
村上元三著
□千姫絵姿
□千姫狂乱
□千姫様
□千姫春秋記
□千姫微笑
■女(脇役)
主人公:お市・淀の方・春日局
■千姫
(「戦国の妻たち」収録)
宗長 そうちょう
駿河の連歌師。号は柴屋軒。鍛冶屋・五条義助の子
今川義忠に仕えたが義忠没後に京の連歌師・宗祇の門弟となり...
宗祇に同行して各地を廻り、宗祇死後は今川氏親の庇護を受ける
甲斐・武田信虎と今川氏親との講和に貢献した
著作は句集「那智篭」、日記「宗長手記」・「宗長日記」があ...
登場する本
□戦国を往く連歌師宗長
■二千人返せ
(「難儀でござる」収録)(脇役)
主人公:甘利虎泰
宗牧 そうぼく
連歌師・宗長の高弟。宗養の父。堺出身で姓は谷。号は孤竹斎
六角堂専順に学び、松永貞徳の師となった。徹書記流の書の達...
登場する本
■戦国連歌師(脇役)
主人公:*友軌
曽呂利 新左衛門 そろりしんざえもん
堺の鞘師。豊臣秀吉の御咄衆。知恵袋ともいわれた
彼の鞘にはソロリと刀が収まったことからこう呼ばれたという
茶道や香道も一流で、茶は千利休の師匠・武野紹鴎に学び、香...
実在したかどうかははっきりしていない
登場する本
□秀吉の知恵袋 曽呂利新左衛門
□曾呂利新左衛門
■曾呂利新左衛門
(「柳生但馬守」収録)
脇役:真田幸村
■曾呂利新左衛門
(「柳生但馬守」収録)
脇役:真田幸村
太原 雪斎 たいげんせっさい (九英承菊・太原崇孚)
臨済宗の禅僧で駿河・今川義元の軍師
駿河・今川氏親の重臣・庵原氏の出身で、左衛門尉之秀の子と...
京の建仁寺霊泉院で常庵竜崇について修行し九英承菊と称す
のちに梅岳承芳と名乗っていた方菊丸とともに妙心寺に移り、...
梅岳承芳が家督相続し今川義元となったとき、氏輝の菩提寺・...
義元の軍師となり「黒衣の宰相」と呼ばれ、「甲相駿三国同盟...
第二回の小豆坂合戦では織田信秀を破り、翌年安祥城を攻めて...
登場する本
■しょんべん小僧竹千代
(「難儀でござる」収録)(脇役)
主人公:朝比奈備中守
■戦国幻野(脇役)
主人公:今川義元
□太原雪斎と今川義元
■姫の戦国(脇役)
主人公:寿桂尼
沢彦 宗恩 たくげんそうおん
臨済宗妙心寺派の禅僧。織田信長に思想面で影響を与えたとい...
信長の傅役・平手政秀が自刃したあとの菩提を弔うために建立...
天下布武の印判文字や岐阜への改称も沢彦の意見といわれる
登場する本
■沢彦
脇役:織田信長
千々石 ミゲル ちぢわみげる
天正遣欧少年使節の一人。千々石直員の子。有馬晴信の従弟(...
アレッサンドロ・ヴァリニャーノの勧めで、有馬氏・大村氏の...
伊東マンショ・中浦ジュリアン・原マルチノとともに長崎を出...
出発から八年後に帰国。豊臣秀吉に謁見し、地球儀・時計・印...
イエズス会士となったが、のちに棄教し、逆にキリスト教徒を...
登場する本
□天正遣欧使節千々石ミゲル
□千々石ミゲルの墓石発見―天正遣欧使節
千代 ちよ
土佐藩初代藩主・山内一豊の妻。一豊の死後に出家して見性院...
父は浅井久政の家臣・若宮喜助友興。一説には郡上八幡城主・...
幼少で父が戦死し、その後母も病死したため、母の妹の嫁ぎ先...
針の業(裁縫)や行儀作法を習いにいっていたとき、先生であ...
夫のために駿馬を買い求めた話は、内助の功のお手本として語...
関ヶ原では大坂勢の動向を一豊に知らせた
聡明で機知に富み、困難に対処する勇気を持っていた女性で「...
千代紙を考案者ともいわれる
登場する本
□一豊と千代
■功名が辻
脇役:山内一豊
□三番手の男―山内一豊とその妻
■千代
(「戦国の妻たち」収録)
脇役:山内一豊
□山内一豊と妻千代―「土佐二十四万石」を築いた夫婦の物語
□山内一豊の妻
■吼えろ一豊(脇役)
主人公:山内一豊
■山内一豊(脇役)
主人公:山内一豊
■山内一豊―運を呼びこむ生き方(脇役)
主人公:山内一豊
築山殿 つきやまどの (瀬名姫)
徳川家康の正室。今川家の臣・関口親永の娘。今川義元の姪。...
松平竹千代(のちの家康)が今川家の人質として駿府に住んで...
そして二年後に義元の命で松平元康と結婚し、長男・徳川信康...
しかし桶狭間の戦い後に元康が岡崎で独立し、織田信長と同盟...
父はその責任をとって自害させられ、のちに瀬名と子たちは人...
岡崎では築山という場所に館を建てて住み築山殿と呼ばれるよ...
嫡男・信康の妻である信長の娘・徳姫とは仲が悪く、徳姫に男...
のちに徳姫によって、父・信長に武田勝頼へ内通していると訴...
登場する本
□影武者淫法帳―二人の家康
□戦国無情 築山殿行状
■築山殿
(「戦国の妻たち」収録)
脇役:徳川家康
□築山殿無残
■月を吐く
脇役:*高橋広親・徳川家康
■信康自刃(脇役)
(「天目山の雲」収録)
主人公:徳姫
遠山景遠の妻 とおやまかげとおのつま
織田信長の叔母。名は正確には伝わっていない。東美濃・岩村...
景任が戦の傷がもとで病死した後、信長の五男・御坊丸を養子...
しかし武田家の臣・秋山信友に攻められ自分が妻になることで...
信長の命で信友とともに逆さ磔となった
登場する本
□非情の城―戦国女城主秘話
徳川 和子 とくがわまさこ (東福門院)
後水尾天皇の中宮。徳川秀忠の八女または五女といわれる。院...
十四歳で入内し、のちの明正天皇となる皇女を生んだが、2皇子...
のちに夫と別の女性との間に生まれた後光明天皇を養子として...
その後、夫・後水尾天皇と対立する実家の江戸幕府の間を取り...
後光明天皇の崩御直後、その弟の即位を渋った幕府を説得して...
文化的にも貢献し、宮中に小袖着用の習慣を持ち込み、のちに...
また押絵を得意とし、和子作の日本現存最古の押絵が現存して...
登場する本
□徳川和子
徳姫 とくひめ (五徳)
織田信長の娘。幼名・五徳。母は側室の生駒氏で織田信忠と同腹
徳川家康の同盟時に家康の嫡男・徳川信康の妻となり二女を産...
姑・築山殿との確執から父・信長に夫と姑の不満を書いた手紙...
これは彼女の書状を利用した信長の策略とも考えられているが...
その後一時実家に戻ったが、小牧・長久手の陣後の講和の際、...
のちに兄・信雄に養われ、信雄失脚後は家康に養われた、晩年...
登場する本
■信康自刃
(「天目山の雲」収録)
脇役:築山殿・岡崎信康
土田 御前 どだごぜん
土田秀久の娘。織田信秀の正室。織田信長・信行の母
勘十郎信行を溺愛し家臣と謀って信長を排斥しようと画策。し...
その後再度謀反を画策して信行が殺されると信長に引き取られた
本能寺の変では蒲生賢秀に助けられ、その後は織田信雄のもと...
登場する本
□乱世の花―織田信長と土田御前
□信長の母土田御前
とも (日秀)
豊臣秀吉の同腹の姉。豊臣秀次の母。三好吉房に嫁いだ
豊臣秀次・秀勝・秀保を生んだ
弟の秀吉に自害させられた秀次の供養のために瑞龍寺を建立。...
北政所が没した翌年に九十三歳で亡くなった
登場する本
■影の系譜 豊臣家崩壊
脇役:豊臣秀吉・三好吉房
長曽祢 興里 ながそねおきさと (長曽祢虎徹)
近江の刀鍛冶。虎徹は入道名。はじめは古鉄、のちに乕徹とも...
近江に生まれ、関ヶ原の戦いで佐和山城が落城したため金沢に...
需要が減った甲冑師から、刀鍛冶となるために江戸へ移ったの...
刀鍛冶としての師匠は、和泉守兼重といわれている
長曽祢一族は甲冑鍛冶集団であり、一門に才一、興寛、三右衛...
また、虎徹の一門には、二代目長曽禰興正、興久、興直などが...
登場する本
■いっしん虎徹
脇役:圭海
中村 正清 なかむらまさきよ
巨勢孫兵衛正義の子。大和の工匠の名家・中村家の養子となる...
松永久秀の信貴山城の整備に貢献し、日本初の天守閣を築いた...
のちに織田信長の安土城築城も指揮したという
その後も大坂城、高取山城、淀城を築城。朝鮮の役では渡海し...
大坂の陣ののち、再建にも従った
登場する本
■安土城の鬼門櫓
(「古城物語」収録)
奈多夫人 なたふじん (イザベル)
大友宗麟の二番目の妻。奈多八幡宮の大宮司・奈多鑑基の娘。...
名前は不明で宣教師からイザベルと呼ばれていた
宗麟のキリスト教布教容認から対立し、離縁を申し渡され狂っ...
バテレン宣教師からは大悪女のレッテルを貼られた
登場する本
■火炎城(脇役)
主人公:大友宗麟
□豊後の王妃イザベル キリシタン大名大友宗麟の妻
□花の反乱 大友宗麟の妻
南光坊 天海 なんこうぼうてんかい
出自不明。各地の寺を遊学し無量寿寺の北院の住職・豪海に師...
その後徳川家康に駿府へ招かれ、以後家康の顧問的な存在とな...
家康の命で関東・天台宗寺院を支配する立場になる
家康死後、その祀られ方で金地院崇伝らと論争し勝利した
登場する本
□地の日 天の海
□天海
□天海 徳川三代を支えた黒衣の宰相
■黒衣の宰相(脇役)
主人公:以心崇伝
濃姫 のうひめ (帰蝶)
美濃・稲葉山城主・斎藤道三の娘。帰蝶。安土殿
織田信長の妻。美濃の姫から一般に濃姫と呼ばれる。二人の間...
斉藤道三と織田信秀が数年来争った末に和議が成立。その証と...
信長に嫁いだ後の記録がほとんどないため、その生涯はほとん...
嫡男の織田信忠(母は生駒氏)が生まれたころは既に没してい...
登場する本
□濃姫のひざまくら
□宿曜師濃姫と信長
■織田信長(脇役)
主人公:織田信長
■流星(脇役)
主人公:お市の方
■異形の城(脇役)
主人公:明智光秀
長谷川 等伯 はせがわとうはく
画家で長谷川派の祖。能登七尾で生まれ本姓は奥村と伝えられ...
養父の宗清(法号は道浄)と同じく雪舟系の等春から画法を得...
京都本法寺に伝存の史料から、等伯と信春は同年生まれで同一...
狩野派を学び、等伯を号し、雪舟五代を自称して狩野派とは一...
水墨・濃彩の数々の遺作のうち、「松林図屏風」は日本的水墨...
そのほか「枯木猿猴図」「猿猴・竹林図屏風」なども有名
登場する本
□松林図屏風
八条宮智仁親王 はちじょうのみやとしひとしんのう (瓜見...
誠仁親王の子。母は勧修寺晴子。後陽成天皇と同腹の弟。幼名...
今出川晴季の斡旋で豊臣秀吉の猶子となる。元服して智仁親王
秀吉に実子・鶴松が生まれて猶子を解かれる。独立した八条宮...
関ヶ原の折、東軍に包囲された細川幽斎の窮地を救う
後陽成帝が八条宮に譲位をしようとすると徳川家康に反対され...
その後桂離宮を作った
登場する本
■八条宮
(「豊臣家の人々」収録)
脇役:豊臣秀吉
浜田 弥兵衛 はまだやへえ
長崎代官・末次平蔵が台湾に派遣した朱印船の船長。望遠鏡や...
オランダの台湾長官・ピーテル・ノイツを出し抜き、先住民一...
しかし台湾に戻ってきた時にノイツに船員を拘束され、将軍か...
このため約百七十人の手勢で長官府を襲撃して占領。ノイツら...
オランダとの交戦状態となり、日本の鎖国につながっていくこ...
登場する本
■台南始末
(「弓は袋へ」収録)
幡随院 長兵衛 (ばんずいいんちょうべえ)
江戸初期の町奴白束組の首領。侠客の元祖。実名は塚本伊太郎...
父は唐津の波多家に仕えていたが、波多家が豊臣秀吉の不興を...
伊織は浪人し江戸へ向かったが下関で病没。または江戸に着い...
伊太郎は男伊達として顔を売るようになり任侠の男伊達として...
神田山幡随院で育ったため、幡随院長兵衛と呼ばれた
口入れ業者の山脇惣右衛門の娘・お金を女房としたため、口入...
江戸の侠客の総元締めとなり、庶民の英雄であった幡随院長兵...
旗本・水野十郎左衛門に殺害された
登場する本
■侠客
脇役:水野十郎左衛門
■旗本奴一代(脇役)
主人公:水野十郎左衛門
日野富子 ひのとみこ
八代将軍・足利義政の正室。九代将軍・足利義尚の母。
息子・義尚と養嗣子・足利義視との後継者争いで山名宗全を頼...
乱の最中は政治に関与し、蓄財にも励み絶大な権力を振るった
夫・義政や子の義尚が没した後は出家したが、なお幕政に絶大...
足利義視の子・足利義稙や足利義政の末弟・堀越公方・足利政...
登場する本
□銀の館
■日野富子
(「悪人列伝」収録)
脇役:足利義政
風魔 小太郎 ふうまこたろう
北条家の忍者・風魔一党の頭領の代々の名前。本姓は風間。も...
最も有名なのは北条氏政・氏直に仕えた五代目風魔小太郎。武...
身長七尺二寸(約216Cm)筋肉隆々、目はつり上がり、口は大き...
北条家が滅亡すると江戸近辺を荒らし回る盗賊に成り下がり、...
登場する本
■風魔
脇役:氏姫・徳川家康
■早雲の軍配者
脇役:伊勢宗瑞・*四郎左
冬姫 ふゆひめ
織田信長の次女。蒲生氏郷の妻。蒲生秀行の母。娘は前田利政...
氏郷が没すると子の秀行が会津から宇都宮十二万石に減封、移...
関ヶ原の戦いで東軍に与した秀行の功により会津六十万石に復...
しかし秀行が三十歳で、家督をを継いだ冬姫の孫・蒲生忠郷は...
忠郷の弟・蒲生忠知が家督を継ぎ、会津から伊予・松山藩二十...
忠知も早世し、嗣子がなかったために蒲生氏は断絶となった
冬姫はその間子や孫を補佐し、八十一歳で死去。法名・相応院...
登場する本
□蒲生氏郷の妻
フランシスコ・ザビエル
スペインのイエズス会宣教師。イエズス会創立者の一人
アジアへ布教するために宣教師として派遣され、ゴア、コーチ...
マラッカで日本人のヤジロウに出会って日本に渡った。主に薩...
日本を後にした中国・広東に近い上川島で没した
登場する本
□ザビエルとその弟子
□遙かなるザビエル
細川ガラシャ ほそかわがらしゃ (玉)
明智光秀の三女。名は玉。織田信長の命で細川藤孝の嫡子・細...
子に長女・長と長男・忠隆、次男・興秋、三男・忠利
本能寺の変のとき、謀反人の娘として細川忠興から離別され、...
二年後に豊臣秀吉の計らいで復縁。その後キリシタンとなり、...
関ヶ原前の石田三成挙兵のときに人質となることを拒否。大阪...
キリスト教は自殺が禁じられているので、家老の小笠原少斎に...
登場する本
■胡桃に酒
(「故郷忘じがたく候」収録)
脇役:細川忠興
□朱なる十字架
■細川ガラシャ
(「戦国の妻たち」収録)
脇役:細川忠興
□細川ガラシャ夫人
■異形の者(脇役)
主人公:*こぶ
■細川忠興(脇役)
主人公:細川忠興
前田 千世 まえだちよ (春香院)
前田利家とまつの六女。前田利長の実妹。細川忠興の嫡男・細...
関ヶ原の戦い前に石田三成が挙兵した際、義母・ガラシャとと...
前田家に戻り、のちに村井長頼の子・村井長次に再嫁した
長次との間に子がなく、織田長孝の子・長光を養子とした。長...
登場する本
■千世と与一郎の関ヶ原(脇役)
主人公:細川忠隆
まつ (芳春院)
織田信長の弓頭・篠原主計が父。高畠直吉が父という説もある...
父の死去後、前田家に引き取られる。前田利家と結婚し、前田...
利家の死後、出家して芳春院と称す
関ヶ原前に前田家の人質として江戸・徳川家康のもとに赴き、...
十四年の人質の後、金沢に戻り没す
登場する本
■加賀芳春記 ある逆臣の生涯(脇役)
主人公:片山延高
□関ケ原決戦
■利家とまつ
主人公:前田利家
脇役:織田信長・豊臣秀吉
■まつ
(「戦国の妻たち」収録)
脇役:山内一豊
妙玖 みょうきゅう
毛利元就の妻。小倉山城主・吉川国経の娘。母は高橋直信の娘
毛利隆元、吉川元春、小早川隆景を生んだ
元就との仲はとてもよく、元就は妙玖生存中は側室をもうけな...
天文十四年に四十七歳で病死した。法名を成室妙玖
登場する本
■山霧
脇役:毛利元就
施薬院 全宗 やくいんぜんそう
京都の医師。丹波姓を称す。宗忠の子
もとは比叡山の僧で、織田信長の焼討事件で還俗。曲直瀬道三...
その推挙を得て朝廷から施薬院使に任じられ、施薬院と改姓。...
朝鮮派兵に際しては秀吉に従い肥前・名護屋に出陣した
登場する本
■全宗
脇役:曲直瀬道三・豊臣秀吉
山科 言継 やましなときつぐ
公卿。山科言綱の子
永正十七年従五位上・内蔵頭に任じ、天文七年参議。永禄十二...
内蔵寮頭・御厨子所別当として皇室経済の維持に努めた
尾張の織田信秀のもとで蹴鞠をして見せたり和歌を伝授し、以...
また、故実・音楽に通じ、その日記「言継卿記」は戦国期の貴...
登場する本
■信長を口説く七つの方法
(「難儀でござる」収録)
脇役:佐藤入道
李 舜臣 りしゅんしん (イスンシン)
李氏朝鮮の水軍の将。開城で生まれた
壬申倭乱(日本では豊臣秀吉の朝鮮出兵)の際、全羅左水使で...
亀甲船を使い日本水軍を散々に破り、全羅道以西への侵攻を阻...
その功績で忠清・全羅・慶尚三道の水軍統制使を兼ねて朝鮮水...
しかし日本軍再派兵前に元均の讒訴を受け牢獄された
その後、元均が巨済島の海戦で戦死したため統制使に復帰し、...
秀吉の死により撤退する日本軍を追撃したが、露梁海戦で島津...
登場する本
■高麗秘帖
脇役:*柚姫・*忍羽部翔一郎
□孤将 蓮池 薫 (翻訳)
□智将李舜臣龍と伝説
呂宋 助左衛門 るそんすけざえもん (納屋助左衛門)
堺の豪商。納屋助左衛門。実在したかどうかなど、詳細は不明...
呂宋(フィリピン諸島)で珍奇の貨物を仕入れ、堺代官・石田...
特に壺は公家・武将の間で重宝され、競い合って買い求めるよ...
後に秀吉の怒りに触れ、カンボジアへ逃れた。国王に信任され...
登場する本
□海の稲妻
□黄金の日日
列堂 義仙 れつどうぎせん (柳生列堂)
柳生宗矩の六男。幼名・六丸
早くに出家して柳生家の菩提寺・芳徳禅寺の住職となった。号...
数々の小説で裏柳生の総帥として全国各地の藩に密偵を配し、...
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