古事記 中-5
をテンプレートにして作成
開始行:
#menu(menu_古事記)
古事記 中の卷
五、景行天皇・成務天皇
景行天皇の后妃と皇子女
オホタラシ彦オシロワケの天皇(景行天皇)、大和の纏向の...
ここに天皇は、三野の國の造の祖先のオホネの王の女の兄姫...
ヤマトタケルの命の西征
――英雄ヤマトタケルの命の物語ははじまる。劇的な構成に注意...
天皇がヲウスの命に仰せられるには「お前の兄はどうして朝...
そこで天皇は、その御子の亂暴な心を恐れて仰せられるには...
イヅモタケル
――日本書紀では、全然ヤマトタケルの命と關係のない物語にな...
そこで出雲の國におはいりになつて、そのイヅモタケルを撃...
雲の叢り立つ出雲のタケルが腰にした大刀は、
蔓を澤山卷いて刀の身が無くて、きのどくだ。
かように平定して、朝廷に還つて御返事申し上げました。
ヤマトタケルの命の東征
――諸氏の物語が結合したと見えるが、よくまとまつて、美しい...
ここに天皇は、また續いてヤマトタケルの命に、「東の方の...
かくて尾張の國においでになつて、尾張の國の造の祖先のミ...
其處からおいでになつて、走水の海をお渡りになつた時にそ...
高い山の立つ相摸の國の野原で、
燃え立つ火の、その火の中に立つて
わたくしをお尋ねになつたわが君。
かくして七日過ぎての後に、そのお妃のお櫛が海濱に寄りま...
それからはいつておいでになつて、悉く惡い蝦夷どもを平ら...
その國から越えて甲斐に出て、酒折の宮においでになつた時...
常陸の新治・筑波を過ぎて幾夜寢たか。
ここにその火を燒いている老人が續いて、
日數重ねて、夜は九夜で日は十日でございます。
と歌いました。そこでその老人を譽めて、吾妻の國の造になさ...
かくてその國から信濃の國にお越えになつて、そこで信濃の...
仰ぎ見る天の香具山
鋭い鎌のように横ぎる白鳥。
そのようなたおやかな弱腕を
抱こうとはわたしはするが、
寢ようとはわたしは思うが、
あなたの著ている打掛の裾に
月が出ているよ。
そこでミヤズ姫が、お歌にお答えしてお歌いなさいました。
照り輝く日のような御子樣
御威光すぐれたわたしの大君樣。
新しい年が來て過ぎて行けば、
新しい月は來て過ぎて行きます。
ほんとうにまああなた樣をお待ちいたしかねて
わたくしのきております打掛の裾に
月も出るでございましようよ。
そこで御結婚遊ばされて、その佩びておいでになつた草薙の...
望郷の歌
――クニシノヒ歌の歌曲を中心として、英雄の悲壯な最後を語る...
そこで「この山の神は空手で取つて見せる」と仰せになつて...
其處からお立ちになつて當藝の野の上においでになつた時に...
尾張の國に眞直に向かつている
尾津の埼の
一本松よ。お前。
一本松が人だつたら
大刀を佩かせようもの、着物を著せようもの、
一本松よ。お前。
其處からおいでになつて、三重の村においでになつた時に、...
其處からおいでになつて、能煩野に行かれました時に、故郷...
大和は國の中の國だ。
重なり合つている青い垣、
山に圍まれている大和は美しいなあ。
命が無事だつた人は、
大和の國の平群の山の
りつぱなカシの木の葉を
頭插にお插しなさい。お前たち。
とお歌いになりました。この歌は思國歌という名の歌です。ま...
なつかしのわが家の方から雲が立ち昇つて來るわい。
これは片歌でございます。この時に、御病氣が非常に重くな...
孃子の床のほとりに
わたしの置いて來た良く切れる大刀、
あの大刀はなあ。
と歌い終つて、お隱れになりました。そこで急使を上せて朝廷...
白鳥の陵
――大葬に歌われる歌曲を中心としている。白鳥には、神靈を感...
ここに大和においでになるお妃たちまた御子たちが皆下つて...
周りの田の稻の莖に、
稻の莖に、
這い繞つているツルイモの蔓です。
しかるに其處から大きな白鳥になつて天に飛んで、濱に向い...
小篠が原を行き惱む、
空中からは行かずに、歩いて行くのです。
また、海水にはいつて、海水の中を骨を折つておいでになつ...
海の方から行けば行き惱む。
大河原の草のように、
海や河をさまよい行く。
また飛んで、其處の磯においで遊ばされた時の御歌、
濱の千鳥、濱からは行かずに磯傳いをする。
この四首の歌は皆そのお葬式に歌いました。それで今でもそ...
ヤマトタケルの命の系譜
――實際あり得ない關係も記されている。――
このヤマトタケルの命が、垂仁天皇の女、フタヂノイリ姫の...
それでタラシナカツ彦の命は天下をお治めなさいました。次...
このオホタラシ彦の天皇の御年百三十七歳、御陵は山の邊の...
成務天皇
――國縣の堺を定め、國の造、縣主を定め、地方行政の基礎が定...
ワカタラシ彦の天皇(成務天皇)、近江の國の志賀の高穴穗...
終了行:
#menu(menu_古事記)
古事記 中の卷
五、景行天皇・成務天皇
景行天皇の后妃と皇子女
オホタラシ彦オシロワケの天皇(景行天皇)、大和の纏向の...
ここに天皇は、三野の國の造の祖先のオホネの王の女の兄姫...
ヤマトタケルの命の西征
――英雄ヤマトタケルの命の物語ははじまる。劇的な構成に注意...
天皇がヲウスの命に仰せられるには「お前の兄はどうして朝...
そこで天皇は、その御子の亂暴な心を恐れて仰せられるには...
イヅモタケル
――日本書紀では、全然ヤマトタケルの命と關係のない物語にな...
そこで出雲の國におはいりになつて、そのイヅモタケルを撃...
雲の叢り立つ出雲のタケルが腰にした大刀は、
蔓を澤山卷いて刀の身が無くて、きのどくだ。
かように平定して、朝廷に還つて御返事申し上げました。
ヤマトタケルの命の東征
――諸氏の物語が結合したと見えるが、よくまとまつて、美しい...
ここに天皇は、また續いてヤマトタケルの命に、「東の方の...
かくて尾張の國においでになつて、尾張の國の造の祖先のミ...
其處からおいでになつて、走水の海をお渡りになつた時にそ...
高い山の立つ相摸の國の野原で、
燃え立つ火の、その火の中に立つて
わたくしをお尋ねになつたわが君。
かくして七日過ぎての後に、そのお妃のお櫛が海濱に寄りま...
それからはいつておいでになつて、悉く惡い蝦夷どもを平ら...
その國から越えて甲斐に出て、酒折の宮においでになつた時...
常陸の新治・筑波を過ぎて幾夜寢たか。
ここにその火を燒いている老人が續いて、
日數重ねて、夜は九夜で日は十日でございます。
と歌いました。そこでその老人を譽めて、吾妻の國の造になさ...
かくてその國から信濃の國にお越えになつて、そこで信濃の...
仰ぎ見る天の香具山
鋭い鎌のように横ぎる白鳥。
そのようなたおやかな弱腕を
抱こうとはわたしはするが、
寢ようとはわたしは思うが、
あなたの著ている打掛の裾に
月が出ているよ。
そこでミヤズ姫が、お歌にお答えしてお歌いなさいました。
照り輝く日のような御子樣
御威光すぐれたわたしの大君樣。
新しい年が來て過ぎて行けば、
新しい月は來て過ぎて行きます。
ほんとうにまああなた樣をお待ちいたしかねて
わたくしのきております打掛の裾に
月も出るでございましようよ。
そこで御結婚遊ばされて、その佩びておいでになつた草薙の...
望郷の歌
――クニシノヒ歌の歌曲を中心として、英雄の悲壯な最後を語る...
そこで「この山の神は空手で取つて見せる」と仰せになつて...
其處からお立ちになつて當藝の野の上においでになつた時に...
尾張の國に眞直に向かつている
尾津の埼の
一本松よ。お前。
一本松が人だつたら
大刀を佩かせようもの、着物を著せようもの、
一本松よ。お前。
其處からおいでになつて、三重の村においでになつた時に、...
其處からおいでになつて、能煩野に行かれました時に、故郷...
大和は國の中の國だ。
重なり合つている青い垣、
山に圍まれている大和は美しいなあ。
命が無事だつた人は、
大和の國の平群の山の
りつぱなカシの木の葉を
頭插にお插しなさい。お前たち。
とお歌いになりました。この歌は思國歌という名の歌です。ま...
なつかしのわが家の方から雲が立ち昇つて來るわい。
これは片歌でございます。この時に、御病氣が非常に重くな...
孃子の床のほとりに
わたしの置いて來た良く切れる大刀、
あの大刀はなあ。
と歌い終つて、お隱れになりました。そこで急使を上せて朝廷...
白鳥の陵
――大葬に歌われる歌曲を中心としている。白鳥には、神靈を感...
ここに大和においでになるお妃たちまた御子たちが皆下つて...
周りの田の稻の莖に、
稻の莖に、
這い繞つているツルイモの蔓です。
しかるに其處から大きな白鳥になつて天に飛んで、濱に向い...
小篠が原を行き惱む、
空中からは行かずに、歩いて行くのです。
また、海水にはいつて、海水の中を骨を折つておいでになつ...
海の方から行けば行き惱む。
大河原の草のように、
海や河をさまよい行く。
また飛んで、其處の磯においで遊ばされた時の御歌、
濱の千鳥、濱からは行かずに磯傳いをする。
この四首の歌は皆そのお葬式に歌いました。それで今でもそ...
ヤマトタケルの命の系譜
――實際あり得ない關係も記されている。――
このヤマトタケルの命が、垂仁天皇の女、フタヂノイリ姫の...
それでタラシナカツ彦の命は天下をお治めなさいました。次...
このオホタラシ彦の天皇の御年百三十七歳、御陵は山の邊の...
成務天皇
――國縣の堺を定め、國の造、縣主を定め、地方行政の基礎が定...
ワカタラシ彦の天皇(成務天皇)、近江の國の志賀の高穴穗...
ページ名: