胃腸を守るビタミンUが豊富な「春キャベツ」

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胃腸を守るビタミンUが豊富な「春キャベツ

日本に初めて伝わったのは結球しない葉キャベツで、観賞用として栽培されて
いました。そののち、結球キャベツが伝わり、食用として利用されるようにな
り、栽培が盛んになったのは明治時代に入って、洋食化が進んだころのようで
す。キャベツは収穫される時期で形状や食感が異なり、早春から初夏にかけて
収穫される春キャベツは、巻きがゆるく丸型。やわらかくてみずみずしく、甘
みがあります。カルシウムやカリウム、ビタミンC・Kが多く含まれ、特にキャ
ベジンと呼ばれるビタミンUが豊富。ビタミンUには、胃腸の粘膜を丈夫にし
て胃腸障害を予防する働きがあるといわれ、胃腸薬の成分にも用いられていま
す。また、ビタミンKには血液凝固作用があるため、潰瘍(かいよう)からの
出血を抑えるのに役立つともいわれています。春キャベツは、煮込み料理より
も、サラダなど生食向きですが、火を通せば量がたくさんとれるので、いため
物に入れたり、電子レンジで軽く加熱してスパゲティとあえたりしてもおいし
くいただけます。芯の周辺にはビタミンCが多く含まれているので、残さず利
用しましょう。
保存する場合は、涼しい時期なら新聞紙で包んでポリ袋に入れ、冷暗所に置き
ます。カットされたものは、同様に包んで冷蔵庫で保存してください。春キャ
ベツは水分が多くて傷みやすいので、早めに使いきりましょう。

▼△選び方ポイント▼△
巻きがやわらかで、弾力のあるものを選びましょう。葉に張りがあり、根元の
切り口がみずみずしいものが新鮮です。