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九州王朝説論争(Historical)

古代史の論点(Historical)

九州王朝説論争-六~七世紀の「倭国」と「日本」を中心に-

  九州王朝説批判-川村明(Historical)
  川村明氏「九州王朝説批判」について-河西良浩(Historical)
  その後の議論-掲示板にて(Historical)
  推古朝の謎(暫定版、公開終了)-川村明
  「推古紀の十二年のずれ」について-河西良浩(Historical)

ここまで、川村明氏の「九州王朝説批判」を中心に、「九州王朝説」そのものの是非をめぐって議論を行なってきた。しかし、現段階で、川村の説は未完であり、私には、率直に言って、川村がどのような結論に至ろうとしているのかが、見えていない。最初の私の反論は、川村がこれによって「九州王朝説」そのものがり立たないことを立証しようとしていると見た。これは、川村の同論文の「解題」に「しかし、古田氏が考察した古文献を改めて調査してみると、この説には根本のところに無理があることがわかってきました。」とあることから、そう判断したのである。従って、私の反論は、基本的に「川村の主張のとおりだとしても九州王朝説は維持できる」という方向となっている。現に、川村のここまでの議論(「第五章」まで)であれば、同様の反論を展開することが可能であると判断している。もし、このまま先に述べたような結論に至るとすれば、私はそうした反論を展開することを約束しよう(もちろん、まだ書かれていない「第六章」以降の展開にもよる)。要するに、川村のここまでの議論が、何故「九州王朝説批判」なのかが、今は理解できないのである。川村の結論を待ちたい。