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伏羲

伏羲

ふっき

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別名:風姓(ふう)太皞伏羲(たいこうふっき)

父:

母:

妻:

子:

中国皇帝

三皇1代

伏羲(読み)ふくぎ(英語表記)Fu-xi; Fu-hsi

ふっき〔フクキ〕伏羲 Fú xī伏羲/伏犠
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

「ふっき」とも読み,庖犧 (ほうぎ) ともいう。中国の伝説上の皇帝。三皇の1人 (→三皇五帝 ) 。蛇身人面で,八卦 (はっか) をつくり,漁猟を教えたと伝えられる。
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デジタル大辞泉の解説
中国古代伝説上の帝王。初めて八卦(はっけ)を作り、婚姻の制度を整え、民に漁や牧畜を教えたという。女媧(じょか)の兄あるいは夫といわれ、三皇の一人。太昊(たいこう)。庖犠(ほうき)。宓犠(ふくき)。

⇒ふっき(伏羲
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百科事典マイペディアの解説

中国神話の三皇の一人(三皇五帝)。庖犠(ほうぎ)などとも。母の華胥(かしょ)が巨人の足跡をふんで孕(はら)んだと伝える。蛇身人面,牛首虎尾。《易経》では八卦(はっけ)を作り,漁猟法を民衆に教えた聖王。女【か】(じょか)と一対の創造神。
→関連項目八卦
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占い用語集の解説
易の「八卦」を最初に創ったとされる人物。「易の三聖」の一人で、人面蛇身の姿をしていたとされる。5000年前の聖天子で、無知だった人間に牧畜や漁業、調理法を教えたといわれている。
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世界大百科事典 第2版の解説

中国の創世説話にみえる神。庖犧(ほうぎ),虙戯(ふくぎ)などとも呼ぶ。女媧(じよか)を妻とする男神。大洪水のとき,この2人だけが助かり,人類の祖となった。その二神像は,手に測量の器である規矩(きく)(規矩準縄)をもち,下体は竜の交わる形。の石刻や西北地区の帛画(はくが)などにも残されているが,その民間伝承は湘西(しようせい)より西南地区の諸族の間に伝えられ,五十数例が記録されている。伏羲は葫蘆(ころ)(ひさご)の意で,箱舟型の洪水説話を祖型とするものであろう。
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
中国古代の伝説上の帝王。華胥(かしょ)氏の娘が雷沢(らいたく)の中に残されていた巨人の足跡を踏んで懐妊し、生まれたのが伏羲であるという。羲(ふぎ)、庖犧(ほうぎ)とも書き、また太(たいこう)ともいわれて三皇五帝の1人に数えられる。『列子(れっし)』では伏羲は人頭蛇身とされ、代の画像石には蛇身の伏羲と女(じょか)が尾を交えている姿がみられる。易の八卦(はっけ)を考案したり、網を明して民に狩猟や漁労の方法を教え、さらに獲物を生(なま)のままでなく火を使って料理することも教えたといい、庖犧の名はこれを表していると思われる。そのほか結婚の制度を創始するなど、さまざまな事物の明や諸制度を創設したといわれるが、これらは諸文物の起源を好んで聖天子の功績に帰そうとする中国古伝承の現れであって、史実とはいえない。民間では、伏羲と女が結婚して人類の祖となったという伝承が語られているが、むしろこのような伏羲が本来のおもかげをとどめているものと考えられる。[伊藤司]
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世界大百科事典内の伏羲の言及
【中国神話】より

…天が北西に傾き,欠漏が生じたところを,女媧(じよか)が五色の土で補修し,それが輝く星となった。女媧こそ救世の主であるが,この竜形の神にはまた人類初生の説話があり,伏羲(ふくぎ)と交わる竜形の神である。伏羲女媧にはまた洪水説話がある。…

【ヒョウタン(瓢簞)】より
…なんでも望む物をその中から出し福運を得たり,妖怪を退治する〈宝葫蘆〉の呪宝譚,葫蘆やウリ類から生まれる霊童出現譚の昔話も伝わっている。人類の始祖〈伏羲(ふくぎ)・女媧(じよか)〉や各種族が葫蘆中から生まれたとする神話がとくに西南の族以下諸民族に普遍的に流布している。伏羲女媧の名まえは葫蘆そのものの意味であり,葫蘆の化身だという聞一多の説もある。…

【文化英雄】より
…彼は,医薬を明し,虫害・鳥獣の害を除去する法を定めたと伝えられる。農耕や医薬,占い,法などを明した神農(しんのう)や,書契の法を考案し婚姻の礼を定め,漁猟や祭器を教えた伏羲(ふくぎ)なども,中国神話における文化英雄である。ギリシア神話のプロメテウスも,文化英雄の典型である。…

※「伏羲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

伏羲・伏犠・ふっぎ(読み)ふっき

大辞林 第三版の解説

〔「ふくぎ」 「ふっぎ」とも〕 中国、古伝説上の帝王。三皇の一。女媧じよかの兄、また夫(代以前の古書では二人は関連がない)。人首蛇身で、八卦はつけ・文字・瑟しつを考案し、婚姻の礼を定めた。また、網を作って漁労を、火種を与えて動物の肉を焼くことを人類に教えたと伝える。太皡たいこう。太昊たいこう。大皓たいこう。庖犠ほうぎ・炮犠ほうぎ。
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