韓国の歴史認識・韓（朝鮮）半島の歴史
韓国を知ろう（１） ・ 韓国の歴史認識・韓（朝鮮）半島の歴史
（朝日新聞 １０月２３日、６月１８日 ・ 河出書房新社「韓国の歴史」より）
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歴史認識課題が火種 韓国の歴史教科書
韓（朝鮮）半島の歴史
日本の朝鮮支配３５年
朝鮮総督府・三一独立運動
皇国臣民の誓詞・創氏改名 . 韓国の中高の教科書では
民族受難の記述
民族抹殺政策の記述 . 古朝鮮・高句麗・三韓諸国
百済・新羅・加揶三国 渤海
高麗・朝鮮・大韓帝国・韓国
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歴史認識課題が火種
■日本の朝鮮支配３５年間： （朝日新聞10月23日より）
朝鮮統治の歩み・・・・・・・・・・・・・・・ 1910 大韓帝国を併合・朝鮮総督府を設置
1919 三･一独立運動
1925 天照大神と明治天皇を祭る朝鮮神宮を設置
1931 満州事変
1937 日中戦争開始・「皇国臣民の誓詞」制定
1938 陸軍特別志願兵制度実施
国民精神総動員朝鮮連盟結成
1939 総督府より毎朝東方遥拝をするよう指示
1940 創氏改名・児童生徒に神社参拝を強制
1941 朝鮮語の授業廃止・太平洋戦争開始
1943 海軍特別志願兵制度実施
1944 徴兵制実施
1945 日本降伏・朝鮮開放
熊本の朴さん（歴史学者）の思い出・ 1937年朝鮮晋州の普通学校であった話：学校では朝鮮語の使用が禁止され、朝鮮語を使用すると互いに教師に言いつけをした・長い竹の鞭で脚を打った・「皇国臣民の誓詞」を暗記し、朝礼のときに唱和した・教室には天皇の写真が掲げられ東方遥拝をした
「劣等」扱いに反発し特攻へ・・ 1944年に朴は、大分の陸軍少年飛行兵学校へ入学 ・ 神風特攻出撃を覚悟 ・ 教師は言った「恐れ多くも天皇陛下は、朝鮮人も分け隔てなく慈しみくださる。お陰で朝鮮人も一等国民になることができた」と ・ しかし朝鮮人が日本内地に籍を移すことはできなかった
創氏改名で血統名を排斥・・・・・・・・ 金・李・朴・・・などの朝鮮の姓は、父系の血統集団の名前 ・ 例えば「金」の姓の女性が、「朴」の姓の男性と結婚しても、妻の姓は「金」のまま ・ 創氏改名はこうした「姓」とは別に、家の名称である「氏（うじ）」を、天皇を中心とする家父長制を取り入れた
「親日派」は今も憎悪の的・・・・・・・・ 現在ソウルには「親日派反民族行為者財産調査委員会」なるものがある ・ この委員会は「日本帝国主義に協力し、対価として得た財産」を調査し、国の財産に帰属させる手続きを行う ・ 約400人が対象 ・ 親日派の子孫の殆どは、今は米国・カナダ・日本などに移住している ・ 「親日派」は今も憎悪の対象で、「日本は悪、韓国人の親日派はそれ以上に悪」との考え方が定着 ・ 元日本軍人であった朴正煕大統領のハンナラ党（現在娘の朴槿恵が党首）が親日派として糾弾されている
■韓国の歴史教科書 ： （朝日新聞6月１８日より）
民間執筆の検定教科書に歴史問題・ 韓国には政府が研究所や大学に委託して作る国定教科書、民間で執筆し政府の検定を受ける検定教科書とがある ・ 問題の日本の植民地時代の「韓国、近・現代史」は高校２、3年の選択科目で検定教科書が使われている。
民族受難の記述・・・・・・・・・・・・・・・ 国権が強奪された後、我が民族は日本帝国が設置した朝鮮総督府の強圧的な武断政治を受けなければならなかった。朝鮮総督府は～～我が民族の自由と権利を踏みにじり、土地と資源に対する収奪を行った。 ３・１運動以降、日本帝国はいわゆる文化統治を掲げたが、それは偽装された民族分裂政策に過ぎなかった。 ～～日本帝国は大陸侵略を本格化し、民族抹殺政策を推進しながら、物的、人的資源を過酷に収奪した。
民族抹殺政策の記述・・・・・・・・・・・・ 太平洋戦争を遂行するため、日本帝国は戦時動員体制を発動し、我が民族を戦場に動員していった。 また、韓国語の使用を禁止し、日本語だけを使うようにし、我が歴史教育も禁じた。 わたしたちの名前までも日本式の姓名に変えた。 このような日本帝国の蛮行は世界史に前例のないことだった。 ～～ 日本帝国は多数の女性たちを強制的に動員し、日本軍が駐屯していたアジア各地に送り、従軍慰安婦にして非人間的な生活をさせた。 （以上、中学校の「国史」（国史編纂委員会）より）
韓国の歴史 河出書房新社「韓国の歴史」より
■BC３００～BC100 古朝鮮 ：
朝鮮（チョソン）半島の旧石器時代・・ 地球上に人類が生存し始めたのは約２００万年前 ・ そのころは韓（ハン）半島＝朝鮮半島には人間はいなかった ・ そこに人間が住みだしたのは２０万年前の旧石器時代からだとされている ・ そのころは韓半島と日本列島との間には海はなかった ・ BC５０００年ごろから、新石器時代に入ったという ・ 櫛目紋土器が特徴で、中国東北部から朝鮮半島にかけてその紋様は広がっている ・ BC１０００年代には鉄器が出ている
壇君と古朝鮮（コチョソン）・・・・・・・・ 壇君（タングン）がBC８００年ごろ国家を樹立したとの有力説がある ・ 青銅器時代に部族国家ができていたとみなされる ・ 神話によれば、韓半島の王国は天によって開かれた ・ その神話の代表的なものが壇君神話である ・ 昔、天帝の桓雄（ファンヌン）という神がいた ・ ３０００の供を率い神壇樹という神木に天降り、天王になった ・ そこに1匹の熊と虎が住んでいて人間になりたいとの願い事を申し出た ・ 熊は女の姿になり、子供を生み、壇君王倹と名づけた ・ 後に唐の高が即位して平城に都を開き、国号を朝鮮（チョソン）と名づけた ・ 神話をもって建国された古朝鮮はBC100年ごろまで続いた ・ 韓国歴史のはじまり（壇君神話） ・ 韓国昔話
■AD１～AD３００ 高句麗・馬韓・辰韓・弁韓 ：
三韓（サマン）諸国の形成・・・・・・・・ BC３７年に高句麗（コグリヨ）を興す ・ また、BC１００年ごろから朝鮮半島の南方には、 馬韓（マハン）・辰韓（ジナン）・弁韓（ビヨナン）小国、連盟体が生まれた ・ 馬韓は５０余国よりなり、そのなかでの大国は１００００戸であった ・ 鉄器文化で武器・農具などを生産、生業としては農業をしていた
■AD３００～AD７００ 高句麗・百済・新羅・伽耶諸国 ：
三国（サムグク）時代到来・・・・・・・・・ AD４００頃までにかけて北に高句麗、南には東側から新羅・加耶・百済の古代国家が形成された
百済は馬韓の階級社会を母体にして紀元前後に、連盟タイ的国家を形成で興り、3世紀には集権的な国家になった ・ 新羅の粘り強い対唐（中国）外交により、新羅と唐の連合軍により百済は攻撃され、内部態勢も崩壊し滅んだ ・ ときに６６０年
辰韓の一国が連盟体的国家を形成し新羅ができた ・ 三国の中では最も遅く国になったが、他の二国の制度を勉強しつくり、諸国を統一大きくなった
百済（ペクチエ）の興亡・・・・・・・
百済は馬韓の階級社会を母体にして紀元前後に、連盟タイ的国家を形成で興り、3世紀には集権的な国家になった ・ 新羅の粘り強い対唐（中国）外交により、新羅と唐の連合軍により百済は攻撃され、内部態勢も崩壊し滅んだ ・ ときに６６０年
辰韓の一国が連盟体的国家を形成し新羅ができた ・ 三国の中では最も遅く国になったが、他の二国の制度を勉強して、諸国を統一をどんどん拡大して行った
加揶は、弁韓12国が母胎で4世紀ごろに成立 ・ 以上３国の古墳は各所で見られる ・ （右図）図説韓国の歴史：河出書房新社より
新羅（シルラ）の台頭・・・・・・・・
三国と加揶（カヤ）・・・・・・・・・・
高句麗（コグリヨ）の発展・・・・・・・・・ 紀元前1世紀ごろ連盟体的国家成立 ・ AD１００ごろ古代集権国家を形成
高句麗は、紀元前１世紀ころ朱蒙（シュモウ）によって建国されたといわれる ・ 最盛期は５世紀の広開土王（コウカイドオウ）長寿王（チョウジュオウ）の１００年で、そのころの高句麗の勢いがあって拡大した ・ 高句麗は隋との度々の戦いに負けなかったが、旧態依然の王政では人心不安があった ・ 隋滅亡後唐になって、その不安から、高句麗内部クーデターが起こり軍事政権に変わった ・ 栄留王（ヨンリュウワン）が暗殺され、宝蔵王（ポジャンワン）を擁立した ・ 唐をも撃退していたが高句麗は６６８年に唐と新羅の連合軍によって滅ぼされた
西武池袋線高麗駅にある高麗神社には、高句麗国からの渡来の高麗王若光（コマノコキシジャッコウ）が祭られている ・ 『日本書紀』天智天皇 ６６６年１０月高句麗から派遣された使節の中に「二位玄武若光」の名があり、『続日本紀』文武天皇７０３年には当社の御祭神が「従五位下高麗若光に王の姓を賜う」と記されている ・ 同一人物と思われる
■AD７００～AD９００ 第一新羅・渤海 ：
新羅、朝鮮半島を統一・・・・・・・・・・ 唐は「高句麗はもともと漢が設けた朝鮮４郡の土地なので、中国の領土」と認識 ・ 百済滅亡後、朝鮮半島を支配しようとした ・ それで新羅との対立が深まり、671年唐と新羅の戦いが始まり、676年まで続いた ・ その結果、新羅が朝鮮半島を統一するようになった
新羅社会は村落共同体意識が強く、身分制度も地縁関係を重視して骨品制・頭制なるものが出来た ・ 頭品制は王都の住民のランクであり、骨制は王族の血縁関係である ・ 人に上下があり、衣服も異なった
新羅は王都には厳しくとも地方情勢が把握できなくなり、末期には後三国時代と言われ、後百済、後高句麗などの国々が擁立されていった
渤海（パルヘ）の興亡・・・・・・・・・・・ 高句麗の大詐栄（テジョヨン）が渤海を建国した ・ 唐（中国）の人々から「海東の盛国」と言われたほどに経済・文化が発展した ・ 強大国になったが、926年中国・東北地方の契丹に滅ぼされた
AD９００～AD１４００ 高麗 ：
新羅末・後三国から高麗へ・・・・・・・ 高麗国が建国する数十年前の韓半島は、こんとんとしていた ・ 新羅の政治・社会が混乱深刻化後三国時代となり、新羅は後百済と泰封によって奪われた ・ しかし泰封は政治力にかけていたために、その内部の豪族王建が立ち上がり、後継者と自認し、国名を高麗（コリヨ）と変えた
新羅が高麗に帰属するにあたり新羅最後の王・敬順は抵抗したが屈し、山に入って草を食べる生活に甘んじたと記される ・ 麻衣太子と呼ばれ親しまれている
高麗は禅宗と土地制度で統一・・・・・ 新羅では仏教は王室、貴族達だけにあったが、高麗ではそれを禅宗にして民衆に理解しやすくし、広げた ・ 土地には田柴科（デンサイカ）制度なるものをつくり、文官武官が土地を支給する特権をもった ・ 首都は松岳（＝開京＝京畿道＝ソウル）である ・ １２世紀には貴族社会内部分裂が起こり、不安渦巻く中西京（現平壌市）への遷都計画も出たが鎮圧された ・ 13世紀には元に制圧されたが、モンゴルに抗戦するものが内部にあり、それへの軍隊投入のため、元寇、日本への遠征が鈍った
AD１４００～AD１９００ 朝鮮 ：
朝鮮王朝の成立・・・・・・・・・・・・・・・ 1368年中国に明国が誕生 ・ 元は明により北方に後退 ・ 高麗はその元を助けるため、明と戦うことになって、李成桂（イソンゲ）が明征伐に動いたが余り進軍はせず、全軍を開京に引き上げた ・ 実力をつけて行った李成桂は、1392年高麗を滅ぼし、朝鮮王朝を建国 ・ 儒教の朱子学（国教とした儒学）を主軸にして国政を運営した ・ 領土は現在の韓国と北朝鮮の併合の領域
朝鮮王朝前期（207年間）・・・・・・・・ 朝鮮王朝は豊臣秀吉の朝鮮侵略（1592～1599）を境に前期と後期に分けられる ・ 前期は、元・明の交代期を利用して、中国へつかえるものの独自的立場を堅持し、日本とも交隣の関係をもった ・ それらにより倭寇を牽制することができた ・ 内政外交ともに安定した時期で、このときすべての人々がハングル文字を使用するようになった
豊臣秀吉の朝鮮侵略（壬辰倭乱）・・ 1592年豊臣秀吉の18万余の日本軍は釜山に上陸、首都を占領し平壌にまで攻め入った ・ 1597年には再度進軍を試みるが、名将李舜臣に指揮された水軍などの活躍で撃退した（文禄慶長の役） ・ しかしこの侵略は、朝鮮社会に莫大な損害と社会的混乱を引き起こした ・ この乱以前の日朝関係は通信使が互いに行きかっていた ・ 一時中断したが1607年再開した
朝鮮王朝後期（311年間）・・・・・・・・ 朝鮮王朝後期は、開港（1876年）の以前と開港以降とに分けられる ・ 朝鮮王朝後期、両班（ヤンパン：中小地主層）の同属結合が強化され、家系帳が活発に刊行された ・ 多くの書院、祠宇が建立された ・ 李王朝の末期の政権は厳しい鎖国政策を固持していた ・ 欧米は日本と清国の開港に成功し、続いて朝鮮に開港と通称を求めてきた ・ また明治維新により新しく誕生した日本政府も、朝鮮近海に軍艦を侵入させ、開国を要求、1876年江華条約（日朝修好条約）を強要した ・ 開港によって朝鮮は、資本主義社会へ編入されて行った
大韓帝国が成立・・・・・・・・・・・・・・・
大韓帝国は、1897年～1910年の短い時期であるが、朝鮮王朝の李氏が使用した国名 ・ 大韓国、韓国とも言った ・ 現在の韓国は大韓民国、李氏の韓国は旧韓国ともいう
1894年日清戦争で日本が勝ち、日本と清国とで結ばれた下関条約があるが、それに朝鮮が自主独立国なることを明記し、朝鮮は近代世界の一員となった ・ 独立門を記念に建立した
リンク集
日韓関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ APECにおける日韓首脳会談の要旨 ・ 韓国関連新聞記事リンク集 ・ 日韓基本条約
韓（朝鮮）半島の歴史・・・・・・・・・・・ 古朝鮮 ・ 馬韓 ・ 辰韓 ・ 高句麗 ・ 新羅 ・ 百済 ・ 高麗 ・ 渤海 ・ 朝鮮王朝（李氏朝鮮） ・ 韓国併合
