【公園廃止】「子供の声がうるさい」と意見したのは国立大学名誉教授 市役所は忖度か

【公園廃止】「子供の声がうるさい」と意見したのは国立大学名誉教授 市役所は忖度か

 たった1人の「子供の声がうるさい」という意見で廃止になった長野市内の公園。市に対して意見を言っていたのは大学の名誉教授だったことが週刊ポストの取材で明らかになった。その1人の声で、子供の遊び場である公園を閉鎖した市の対応には疑問の声があがっている。

 長野駅から車で10分ほどの住宅地に、問題の青木島遊園地はある。青木島小学校、青木島保育園、青木島児童センターに囲まれた場所にある青木島遊園地は2004年に地区住民の要望を受け、農地だった場所を公園として整備した。長野市の公園緑地課が管轄となって公園を整備し、隣接する青木島児童センターや地域ボランティアによって雑草駆除などの管理を行なってきた。青木島児童センターの責任者はこう話す。

「児童センターは青木島遊園地ができたのと同時期に設立されました。保護者が就労していて自宅に不在の小学1、2年生を下校時間から保護者の仕事が終わるまでここで預かっています」

 ところが公園ができてからしばらくして、公園付近に自宅があるひとりの男性から児童センターに苦情が入る。国立大学の教授(当時)を務めていたこの男性は、 「子供を迎えに来る保護者の車のエンジン音がうるさい」と主張したという。児童センターの関係者は言う。

「児童センターはこれを受け、駐車場に面した児童センターのガラスに、エンジンをかけっぱなしにしないよう張り紙をするなど対応しました。それでも『車のエンジン音がうるさい』という男性からの苦情の声は、変わらず児童センターや市の公園緑地課に寄せられました。市の公園緑地課はさらにそれを受けて、男性の自宅前にあった公園の入口を移動させ、自宅に近い場所で遊ばせないように植樹して子供の遊び場を限定、雲梯の位置も男性宅から遠い位置へと移動させるなど、さまざまな配慮をしました」

 教授だった男性は昨年3月に国立大学を退職し、名誉教授となった。すると程なくして、今度は青木島児童センターに「子供の声がうるさい」と男性から注意があったという。児童センターの責任者が説明する。

「遊ばせ方を考えなさいという話でした。小学校低学年に、静かに遊ばせるというのは困難ですので、現在は屋内で遊ばせるようにし、外での遊びは小学校のグラウンドを放課後に借りるという形で対応することを考えています」

 公園に隣接する住宅に住み、男性とも面識のある住民は困惑気味にこう話す。

「子供の声はしますが、それは夕方まででそれほど気になりません。男性は教授だからといって偉そうにするわけでもないし、地域の集まりにもちゃんと参加していました。酒席でも普通に話す人で、特に神経質な性格という感じもありません。威圧されるような感じもない。ただ教育者という立場なのに、なぜ子供に対して寛容な目で見られないのでしょうか……」

 男性は以前から市の対応にも不信感を募らせていたようだ。昨年8月、市と男性による協議の場が設けられ、公園緑地課の職員に対し男性はこう伝えたという。

「公園を作りたい、拡げたいのはわかるが、自分たちに都合の良い人たちだけに声をかけて説明し、不利益を被る人たちを説明会に呼ばないのはおかしい。(公園の利用について、お考えを変えていただくことは困難でしょうか?という公園緑地課の問いかけに対して)これまで18年ですよ」

 市に情報公開請求をして、この問題を追及してきた小泉一真・長野市議はこう話す。

「大学教授は上級国民と言える立場です。その男性の意見を聞き、忖度したと思われかねない対応をした市側も、果たして適切な対応だったと言えるのか疑問があります。市側の対応が男性の意見を増長させ、同時に不信感も増長させた可能性があります」

 男性の自宅を訪ね、話を聞かせてもらないかと告げたところ、「市に話した通りですので、すみません」とのことだった。大人の事情に不利益を被ったのは、理不尽に遊び場を奪われた子供たちだ。

公園は閑散としていた
公園は閑散としていた

写真9枚
遊ぶ子供の姿は見られず
遊ぶ子供の姿は見られず

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12月頃から閉鎖予定だ
12月頃から閉鎖予定

脳科学者の茂木健一郎氏はツイッターでこう批判
脳科学者の茂木健一郎氏はツイッターでこう批判

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苦情を入れた人物を「図体だけが大きいガキ」とバッサリ
苦情を入れた人物を「図体だけが大きいガキ」とバッサリ

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日本の未来はないという
日本の未来はないという

タレントのフィフィ氏も呆れた様子
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子供への危害という観点も
子供への危害という観点も

  • 加藤浩次 1軒の苦情がきっかけで公園廃止「廃止したくないと住民の方々が本当に思ってるんだったら…」 12/8(木) 9:56配信 464 コメント464件 スポニチアネックス 極楽とんぼの加藤浩次  お笑いコンビ、極楽とんぼの加藤浩次(53)が8日、MCを務める日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜前8・00)に出演。長野市の青木島遊園地が1人の周辺住民の苦情のために廃止となることについて言及した。  市公園緑地課によると、04年に地元住民の要望で開設し、1人の住民から「うるさい」と苦情が出た。市は遊具の位置を変更するなどしたが、住民の苦情は収まらず、昨年3月、公園に隣接する児童センターに、子供が静かに遊ぶ方法を考えるよう住民が求めた。児童センターはこれを受けて子供たちの公園利用を中止。草刈りなどの管理は、児童センターの職員や保護者が行っていたが、これもやめ、新たな管理の担い手は見つからなかった。地元区長会は今年1月に市に廃止を要望し、市はこの区長会からの廃止要望や、同遊園地は借地で借地料が発生していることなどの理由から廃止を決めたという。  加藤は、「これだけの長い年月をかけている部分がある」と言い、今後について「1人の苦情でここが廃止となるとするならば、僕は、廃止したくないって住民の方々が本当に思ってるんだったら住民運動になると思う」と自身の見解を話した。 -- 加藤浩次 2022-12-09 (金) 13:17:00
  • トリンドル玲奈 1軒の“子供の声がうるさい”苦情で公園廃止に「苦情を言っている方も子供の時代が」 12/9(金) 11:47配信 279 コメント279件 スポニチアネックス モデルで女優のトリンドル玲奈  モデルでタレントのトリンドル玲奈(30)が9日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。長野市内の公園が「子供の声がうるさい」などの1軒の住民の苦情で来年3月に廃止が決まったことについて言及した。 【写真】ピラティスでの柔軟ショット 大胆美ボディ披露  市公園緑地課によると、公園は04年に地元住民の要望で開設されたが、1人の住民から「子供の声がうるさい」と苦情が出た。市は遊具の位置を変更するなどしたが、住民の苦情は収まらず、昨年3月、公園に隣接する児童センターに、子供が静かに遊ぶ方法を考えるよう住民が求めた。児童センターはこれを受けて子供たちの公園利用を中止。草刈りなどの管理は、児童センターの職員や保護者が行っていたが、これもやめ、新たな管理の担い手は見つからなかった。地元区長会は今年1月に市に廃止を要望し、市はこの区長会からの廃止要望や、同遊園地は借地で借地料が発生していることなどの理由から廃止を決めたとしている。  番組では、近隣住民への「悲しいなという思いでいっぱいです。決められた廃止をもう1回考え直していただいて、青木島の子供たちをすくすくと育てられるアイデアが出てくるといいと思う」、「子供たちが公園で自由にのびのび遊べるように荻原(市長には)最善の決断をしていただきたいと思う」というインタビューを放送。トリンドルは、小学校や保育園も隣接している公園の立地に「周りに小学校だったり保育園だったりがある中で、どうしてそこの公園だけダメなんだろうというのは思う。苦情がその方だけっていうのが…周りからもいろんな苦情があれば、何か対策しなければいけないのかなと感じるんですけど、その人だけっていうのがちょっと気になるのと、その人も子供の時代があったわけじゃないですか。きっと子供の時は声を上げて遊んでいただろうし、今の子供たちも声というのを騒音と捉えるのはちょっと違うんじゃないかなと思います」と自身の考えを話した。 -- トリンドル玲奈 2022-12-09 (金) 13:17:36
  • ほんこん「子供の声がうるさい」クレームで公園廃止した市の対応に疑問「こんなことで日本ええんか」 12/8(木) 15:17配信 1027 コメント1027件 スポニチアネックス お笑いタレントのほんこん  お笑いタレントのほんこん(59)が8日、自身のYouTubeチャンネルを更新。長野市の青木島遊園地が周辺住民の苦情のために廃止となることについて言及した。  市公園緑地課によると、04年に地元住民の要望で開設し、1人の住民から「うるさい」と苦情が出た。市は遊具の位置を変更するなどしたが、住民の苦情は収まらず、昨年3月、公園に隣接する児童センターに、子供が静かに遊ぶ方法を考えるよう住民が求めた。児童センターはこれを受けて子供たちの公園利用を中止。草刈りなどの管理は、児童センターの職員や保護者が行っていたが、これもやめ、新たな管理の担い手は見つからなかった。地元区長会は今年1月に市に廃止を要望し、市はこの区長会からの廃止要望や、同遊園地は借地で借地料が発生していることなどの理由から廃止を決めたという。  この件に関してほんこんは「日本っておっかしいな~とか思うんですけども、子供の声を心地いいと感じられへんのかなと思うんですよ。朝から晩ではない。2時間くらい、なぜ辛抱できないのかな?というのが私の感想」と吐露。「これだけ少子化で、こういう風に高齢者のクレームで子供たちの遊び場がなくなるという…高齢者や私らは、知恵を出してなんとかそれを防ごうとしたらええんちゃうかなと思いますよ」と、クレームを入れた住民に苦言を呈した。  続けて「自分ひとりで世の中が回ってるとか、生きてるとか思わんと、世間とともに生きているということを考えなあかんのちゃうか。あなたも子供の時期あったんちゃうんか?自分はええんか。子供に投資せな、どないすんの?」と話し「こんなことで日本ええんか。市の対応もおかしい」と、子供たちの遊び場を奪った市の対応を疑問視。「子供たちを育んでいかなきゃいけない。こんなことあっていいと思います?岸田さん、あんた動かんといかんのちゃう?」と、日本全体でこの問題を話し合うべきだと提言した。 -- ほんこん 2022-12-09 (金) 13:18:29
  • 竹田恒泰氏 「1人の高齢者のクレームで公園を潰すとか、長野市大丈夫か?」青木島遊園地問題に私見 [ 2022年12月7日 14:11 ] 竹田恒泰氏ツイッター(@takenoma)から  明治天皇の玄孫(やしゃご)で作家の竹田恒泰氏が7日、自身のツイッターを更新。長野市の青木島遊園地が周辺住民の苦情のために廃止となることについて言及した。  同遊園地ついての長野市議の「環境バツグンの児童公園をつぶすのに必要なのは、たった一軒からのクレームだった!?それでいいのか、荻原健司市長!!市民の声を聴いてください」と題するツイートを載せた上で、「1人の高齢者のクレームで公園を潰すとか、長野市大丈夫か? 長野市だけの問題ではない。全国に悪影響が及ぶ」と私見をつづった。  このフォロワーらからは「一部の騒いだ住民の声が反映され、大人しい住民の意思は反映されない。大変にまずいことです」「住宅地に隣接する立地はまぁ五月蠅いとおもいますねぇ」「長野市は1人で市役所に文句を言えばその1人の思い通りになるってことだな」などさまざまな声が寄せられている。  市公園緑地課は、地元区長会からの廃止要望や、同遊園地は借地で借地料が発生していることなどが廃止の要因としている。 -- 竹田恒泰 2022-12-09 (金) 13:19:35
  • 【波紋】苦情の住民「18年我慢も…廃止はびっくり」 "子どもの声うるさい”『遊園地廃止』巡る問題 長野市「選択肢なく苦渋の判断」 12/8(木) 22:10配信 8302 コメント8302件 NBS長野放送 青木島遊園地(長野市) 長野市の「青木島遊園地」。2023年3月に廃止されます。きっかけは1軒の住民からの「子どもの声がうるさい」という苦情。一部メディアが報道するとネット上などで波紋が広がり、市が経緯を説明する事態となりました。子どもの遊び場で何が起きているのか取材しました。 【動画で見る】「遊園地廃止」の経緯は 苦情を寄せた住民のコメント… ■遊園地は2004年、住民の要望で設置 青木島遊園地(長野市) 長野市青木島町の「青木島遊園地」。夕方の時間帯ですが、子どもの姿はありません。 隣の児童センターでは、中で遊ぶ子どもたちの姿が。2021年3月から遊園地で遊ぶことをやめました。 青木島児童センター館長: 「子どもは外で元気に走り回って、迎えに来るまで過ごしてもらうのが一番楽しいと思うんだけど、それは残念だし、子どもに申し訳ない」 (記者リポート) 「こちらの遊園地は来年3月をもって廃止が決まりました」 青木島遊園地の周辺地図(Google Earthより作成) 遊園地が出来たのは2004年。地元からの要望で造られました。 周りには児童センターや保育園、小学校もあり、子どもの遊び場としては絶好の場所でした。 実際、子どもたちが毎日40~50人遊び、にぎわっていました。 ■1軒の住民から苦情「子どもの声がうるさい」 青木島遊園地(長野市) しかし… (近隣住民から市への苦情) 「子どもの声がうるさい」 まもなく、近隣の1軒の住民から市に苦情が寄せられるようになります。 長野市の担当者: 「ボールの宅地への飛び込み、宅地内の植栽の踏み荒らし、夜間は花火の音も発生したと聞いている」 ■廃止に至る経緯は… 注意の張り紙 市は住民の家になるべく近づかないよう、ツツジを植えたり、出入口の場所を変えたりした他、児童センターにボール遊びを禁止にするよう求めるなど対策を講じてきました。 隣接している児童センター ただ、苦情は収まらず、2021年3月には住民が直接、児童センターを訪れました。 (近隣住民から児童センターへの苦情) 「子どもを静かに遊ばせるよう良く考えてほしい」 「静かに遊ばせる方法は難しい」と、センターは子どもたちに遊園地を使わせないことにしました。 青木島児童センター館長: 「いろんな苦情があったので、それを対応するのもなんかね。へきえきとしてしまうので、そういうことであれば使わない方がいいだろうと」 センターの子どもが遊ばなくなると次第に利用者は減少。 草刈りなどの管理はセンターの職員や保護者が担っていましたが、止めることにしました。 青木島遊園地巡る経過 市は地元地区に管理してもらうよう協議していましたが、地区からは「現在の状況なら廃止も止むを得ない」と意見があり、市は廃止を決めました。 また、この場所の借地で税金を払い続けなければいけないことも理由の一つとしています。 近隣住民: 「まあ聞こえますよね、でも、別に子どもの声は騒音だという人もいるかもしれないけど、私は別にうるさいとは思っていないから、人それぞれなんでしょうね」 「その方の意見ももちろんなんですけど、ほかの人の意見も聞いてもらえればなと思います」 子どもが児童センターを利用する保護者: 「小学校もあるのでそっちの方は気にならないのかなと。残念、今度からここで遊べるな、いいねと話はしてたので、子どもを持つ親からすると遊び場がなくなっちゃってかわいそうだなと」 ■市に問い合わせが殺到… 長野市が経緯を説明(2022年12月8日) この問題を一部メディアが報じるとSNSなどで波紋が広がり、市には1週間で230件を超える意見が寄せられました。 「なぜ廃止するのか」「残してほしい」「1人の意見で決めていいのか」という声が多かったものの、経緯について説明すると理解してもらえたということです。 ■市「選択肢がなかった。非常に苦しい判断」 市は8日、報道陣に対し説明会を開く事態に。「話し合いを続けたが解決策を見いだせなかった」などと話しました。 長野市の担当者: 「我々とすると、遊園地を造ったら使ってほしいし、子どもたちには遊んでほしいという思いが強いので、本当に残念なんですけど、他に選択肢がなかった。我々としても非常に苦しい判断」 ■苦情を寄せた住民「廃止決定はびっくりした」 青木島遊園地(長野市) 2023年3月に廃止が決まった青木島遊園地。 苦情を寄せた住民はNBSの取材に… 「18年間毎日、私たちも我慢してきた。私たちは廃止にしてくださいとは言っていない。児童センターが決まった時間に外に出て拡声器とか使って、みんなを遊ばせているそういったことに対して言った。使い方をちゃんと考えてくださいといった。廃止決定はびっくりした」 市によりますと、この住民に対する誹謗中傷もあるということで、絶対にやめて欲しいとしています。 青木島遊園地は2023年3月の廃止に向け、まもなく工事が始まり使えなくなるということです。 ※青木島遊園地について(長野市より) ・都市公園法に基づく「都市公園」ではなく、長野市が地元の要望により設置している「遊園地」 ・地元区長会からの要望により、2004年4月1日に開設 ・面積1376㎡ -- 青木島児童センター館長 2022-12-09 (金) 13:22:20
  • “子どもの声がうるさい”一軒の苦情から公園“廃止”へ 苦情の住民「公園はあった方が…」市長「このまま手続きを進める」【news23】 国内 再生する TBSテレビ news23 2022年12月10日(土) 15:00 「子どもの声がうるさい」ある一軒の住民の苦情により、子どもたちが遊んでいた公園が廃止されることになりました。子どもの声は“騒音”なのか。「考え直してほしい」という声も上がる中、地元の長野市長は議会で「このまま手続きを進める」と述べました。 ■「子どもの声がうるさい」公園廃止へ 苦情は1軒から 住宅街の一角にある公園には今、子ども達の姿はなく、ひっそりと静まり返っています。長野市にある「青木島遊園地」。2023年3月で廃止することが決まりました。 近隣住民 「本当に悲しいなという思いでいっぱいですね。廃止をもう1回考え直してほしい」 「子どもを大事にしてほしいなと本当に思います」 公園は住民の要望を受け、2004年に開設。周辺には保育園や小学校、児童センターがあり18年間、地域の子どもたちの遊び場となっていました。 廃止の理由は、騒音。発端は近隣住民からの苦情でした。12月8日に行われた長野市の会見では… 記者 「苦情や問い合わせは何軒・何名から出てきているのでしょうか?」 担当者 「実際に緑地課に寄せられていたのは、1軒でございます」 記者 「その1軒で、廃止に向けて動きが進んできたということですか?」 担当者 「1軒からのご意見なんですけども、やはり1軒といえども、ご意見を頂いているので」 苦情を寄せたのは1軒だけ。多くの子どもの遊ぶ声や児童センターに迎えに来た車のエンジン音が騒がしいなどと訴えていたということです。その後、市は公園の出入り口を変更したり、消灯時間を早めたりするなど対策を実施。 しかし、児童センターにも2021年、住民から直接、騒音の訴えがあり、公園を利用する子どもはほとんどいなくなったといいます。 近隣住民 「そこの公園が使えないから、もっとずいぶん遠くの、大きな通りを挟んだ向こうの公園まで先生が(子どもを)連れて行って遊ばせているっていう話を聞いた」 問題の公園は、利用者がいなくても草刈りが必要な上、民間から借りている土地なので借地料もかかります。 こうした事情もあり、地元の区会長から廃止を求められた市は、2023年3月に廃止することを決めました。 次ページ 市に苦情を訴えた住民は取材に・・・■市長「このまま手続き進める」1軒の苦情で公園廃止へ 公園の廃止を決めた経緯について9日、市側が説明に追われました。 長野市 都市整備部長 「今回の廃止に関しては施設の代表者のお話を聞きながら、私ども施設管理者が判断したものでございます。この方の意見で、流されてやってきたわけではございません」 小泉一真 長野市議 「廃止は立ち止まって見直すべきではないでしょうか」 長野市 荻原健司市長 「やはり地域の皆様が話し合いの結果、地元から廃止の要望が出されたことに対しまして、私としても非常に苦しい判断ではありましたけれども、このまま手続きを進めさせていただきたいと思います」 市に苦情を訴えた住民はJNNの取材に… 苦情を訴えた住民 「公園ができる時から事前に説明はなく、児童館や保育園へのお願いも担当者が変わると引き継がれなかった。私たちだって通りが一本違えば公園はあった方がいいという立場。両隣の家は、日中は留守にしている。日中の状況を知っているのは私たちだけ。1軒の苦情と言われるのはつらい」 子どもの声は、騒音なのか。度々持ち上がる問題に街の人は… 母親 「小さい子だとどうしても声が出ちゃうと思うので、気をつけてもなかなか仕方ないよね」 母親(40代) 「毎日毎日(子どもの声を)聞いている方にとっては、うるさいなとなってしまうかもしれないんですけど、子どもがのびのびと遊べる場所はすごく大切だと思うので、公園がなくなるのはすごく寂しいし、残念なことだと思います」 ■子どもが自由に遊べる場所を 条例制定の自治体も 子どもが外で自由に遊べる場所を行政が積極的に確保する動きも。 神奈川県大和市では、「子どもの外遊び」に関する条例を2017年に施行。条例では、公園について子どもが可能な限り自由に遊べるよう配慮することを求めています。 母親(30代) 「子どもも行く公園が多くて助かっています。子育て支援にも力を入れてる市だと感じているので、条例は詳しくは知らなかったんですけど、子どもを持つ親としては助かっています」 母親(40代) 「自分が親になって子育てしてみて、自然に触れるっていうのはすごく大事で、安全に遊ばせてもらえる場がある、それを市が守ってくれてるというのはとても有難いです」 -- news23 2022-12-12 (月) 09:58:47
  • “子どもの声がうるさい”一軒の苦情から公園“廃止”へ 苦情の住民「公園はあった方が…」市長「このまま手続きを進める」【news23】 国内 再生する TBSテレビ news23 2022年12月10日(土) 15:00 「子どもの声がうるさい」ある一軒の住民の苦情により、子どもたちが遊んでいた公園が廃止されることになりました。子どもの声は“騒音”なのか。「考え直してほしい」という声も上がる中、地元の長野市長は議会で「このまま手続きを進める」と述べました。 ■「子どもの声がうるさい」公園廃止へ 苦情は1軒から 住宅街の一角にある公園には今、子ども達の姿はなく、ひっそりと静まり返っています。長野市にある「青木島遊園地」。2023年3月で廃止することが決まりました。 近隣住民 「本当に悲しいなという思いでいっぱいですね。廃止をもう1回考え直してほしい」 「子どもを大事にしてほしいなと本当に思います」 公園は住民の要望を受け、2004年に開設。周辺には保育園や小学校、児童センターがあり18年間、地域の子どもたちの遊び場となっていました。 廃止の理由は、騒音。発端は近隣住民からの苦情でした。12月8日に行われた長野市の会見では… 記者 「苦情や問い合わせは何軒・何名から出てきているのでしょうか?」 担当者 「実際に緑地課に寄せられていたのは、1軒でございます」 記者 「その1軒で、廃止に向けて動きが進んできたということですか?」 担当者 「1軒からのご意見なんですけども、やはり1軒といえども、ご意見を頂いているので」 苦情を寄せたのは1軒だけ。多くの子どもの遊ぶ声や児童センターに迎えに来た車のエンジン音が騒がしいなどと訴えていたということです。その後、市は公園の出入り口を変更したり、消灯時間を早めたりするなど対策を実施。 しかし、児童センターにも2021年、住民から直接、騒音の訴えがあり、公園を利用する子どもはほとんどいなくなったといいます。 近隣住民 「そこの公園が使えないから、もっとずいぶん遠くの、大きな通りを挟んだ向こうの公園まで先生が(子どもを)連れて行って遊ばせているっていう話を聞いた」 問題の公園は、利用者がいなくても草刈りが必要な上、民間から借りている土地なので借地料もかかります。 こうした事情もあり、地元の区会長から廃止を求められた市は、2023年3月に廃止することを決めました。 次ページ 市に苦情を訴えた住民は取材に・・・■市長「このまま手続き進める」1軒の苦情で公園廃止へ 公園の廃止を決めた経緯について9日、市側が説明に追われました。 長野市 都市整備部長 「今回の廃止に関しては施設の代表者のお話を聞きながら、私ども施設管理者が判断したものでございます。この方の意見で、流されてやってきたわけではございません」 小泉一真 長野市議 「廃止は立ち止まって見直すべきではないでしょうか」 長野市 荻原健司市長 「やはり地域の皆様が話し合いの結果、地元から廃止の要望が出されたことに対しまして、私としても非常に苦しい判断ではありましたけれども、このまま手続きを進めさせていただきたいと思います」 市に苦情を訴えた住民はJNNの取材に… 苦情を訴えた住民 「公園ができる時から事前に説明はなく、児童館や保育園へのお願いも担当者が変わると引き継がれなかった。私たちだって通りが一本違えば公園はあった方がいいという立場。両隣の家は、日中は留守にしている。日中の状況を知っているのは私たちだけ。1軒の苦情と言われるのはつらい」 子どもの声は、騒音なのか。度々持ち上がる問題に街の人は… 母親 「小さい子だとどうしても声が出ちゃうと思うので、気をつけてもなかなか仕方ないよね」 母親(40代) 「毎日毎日(子どもの声を)聞いている方にとっては、うるさいなとなってしまうかもしれないんですけど、子どもがのびのびと遊べる場所はすごく大切だと思うので、公園がなくなるのはすごく寂しいし、残念なことだと思います」 ■子どもが自由に遊べる場所を 条例制定の自治体も 子どもが外で自由に遊べる場所を行政が積極的に確保する動きも。 神奈川県大和市では、「子どもの外遊び」に関する条例を2017年に施行。条例では、公園について子どもが可能な限り自由に遊べるよう配慮することを求めています。 母親(30代) 「子どもも行く公園が多くて助かっています。子育て支援にも力を入れてる市だと感じているので、条例は詳しくは知らなかったんですけど、子どもを持つ親としては助かっています」 母親(40代) 「自分が親になって子育てしてみて、自然に触れるっていうのはすごく大事で、安全に遊ばせてもらえる場がある、それを市が守ってくれてるというのはとても有難いです」 -- news23 2022-12-12 (月) 09:59:38
  • 騒音トラブル専門家 「騒音」でなく「煩音」…1軒の苦情から公園廃止決定の解説に、中間淳太も共感 12/9(金) 17:52配信 163 コメント163件 スポニチアネックス MBS社屋  八戸工業大学名誉教授で騒音問題総合研究所の橋本典久代表が9日、MBSテレビの報道番組「よんチャンTV」で取り上げられた長野市内の公園廃止問題に意見を寄せた。  「子どもの声がうるさい」という1軒の苦情をきっかけに来年3月での廃止が決まった公園「青木島遊園地」。小学校や保育園に隣接し、敷地内で50人ほどの子どもが遊ぶ日もあったという。マーケティングライターの牛窪恵氏は「ご近所トラブルで一番多いのは騒音、生活音。その一方で、子どもの声は適度に聞こえれば幸福度を上げるという研究もいっぱい出てる。私もそれで、小学校の近くに住むようにしてるんです」と明かしたが、「50人はちょっと多いかもしれないですねえ…」と語った。  同番組の取材に、橋本氏は「現代の騒音トラブルは“騒音”が原因でなく、煩わしいと感じる音“煩音”が原因」と解説した。騒音は音量が大きく耳で聞いてうるさく感じる音で、橋本氏の造語「煩音」とは、音量がさほど大きくなくても、心理状態や相手との人間関係でうるさく感じてしまう音のことだという。  調査では、同じ音でも、好感を持っている人が出した音に比べ、好感を持っていない人が出した音を「うるさい」と感じる人数は3倍多く、「とてもうるさい」と感じる人数は10倍になるという。ジャニーズWEST・中間淳太は「めちゃくちゃ分かります!」と共感。「メンバーが楽屋でめちゃくちゃ歌うんですよ。メンバーにストレス感じてる時は“うるっさいなあ!”と思うんですけど、ストレス感じてない時は何っとも思わないです。気分の問題ってのはかなり分かります」と話した。  この「煩音」問題の解決方法について、橋本氏は「心理的な問題なので、当事者同士でなく第三者による話し合いが必要」とし、「今回は最も安易な解決方法を取ったと思う」との見方を示した。 -- スポニチアネックス 2022-12-12 (月) 13:57:35

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