無事着陸 半世紀ぶりの国産旅客機 初飛行に成功

無事着陸 半世紀ぶりの国産旅客機 初飛行に成功(2015.11.11)

 三菱航空機が開発する国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が11日午前11時2分ごろ、愛知県営名古屋空港(豊山町)に無事着陸し、初飛行に成功した。53年ぶりの国産旅客機の初飛行が成功し、日本の航空史に新たな歴史を刻んだ。

 午前9時35分ごろに名古屋空港を飛び立ったMRJは、約1時間半飛行。ルートは太平洋側の静岡県沖から伊勢湾の方向を取った。上昇や下降、左右への旋回などの操作を確認した。

 国産旅客機の初飛行は、昭和37年の戦後初のプロペラ旅客機「YS-11」以来。平成20年の事業化から7年以上かけて、ようやく初飛行にこぎ着けた。MRJは全長35メートル前後、座席数は70~90席程度の小型機。従来機よりも燃費が優れているのが特徴だ。

 開発では設計の見直しなどが相次ぎ、スケジュールの延期は5度に上り、初飛行は当初の計画より4年以上遅れている。初飛行は国産旅客機計画の大きな節目となる。

  • 三菱スペースジェット開発断念 次期戦闘機へ知見活かす
    清宮信志

    2023年2月7日 15:33

    三菱重工業は、リージョナルジェット旅客機「三菱スペースジェットM90」(MSJ)の開発を中止する。2022年度第3四半期決算で明らかにした。

    理由は、開発の長期化により、脱炭素対応等一部仕様に見直しが必要になったほか、海外パートナーから必要な協力の確保が困難になったと判断。また、米国でスクープクローズ(労使協定による機体サイズ等の制限)の緩和が進まず、MSJが市場に適合しないことや、パイロット不足の影響もあり、リージョナルジェットの市場規模が不透明であるという。型式証明の取得にはさらに巨額の資金が必要で、これらを踏まえた環境では事業性が見いだせないことから開発を中止する。

    また、高度化した民間航空機の型式認証プロセスへの理解不足や、長期にわたる開発を継続して実施するリソースの不足を反省点として挙げている。

    MSJ事業により達成した内容としては、航空機開発への本格的なV&V適用、大口径GTFエンジンのリージョナルジェット主翼への搭載、CFDを用いた空力最適化、VaRTMでの新材料等の適合性証明、世界レベルの飛行試験実施経験、実機レベルの試験設備等を挙げている。

    今後は、2019年6月にカナダのボンバルディアと締結したカナダエア・リージョナル・ジェット(CRJ)事業への取り組みを進め、海外OEMとのパートナーシップを深化。完成機を見据えた次世代技術の検討を進める。また、FX(次期戦闘機)へ知見を活かし、愛知県にある施設・設備も活用していく。

    三菱重工業は、2008年に三菱航空機を設立し、「三菱リージョナルジェット」の開発を開始。2015年11月に初飛行を行なっている。2019年には名称を「三菱スペースジェット」に改名。2020年に型式証明取得の最終フェーズとなる飛行試験を実施する10号機を初飛行させていたが、型式証明の取得は実現しなかった。 -- 2121 2023-07-18 (火) 16:19:59

(出典等)


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