韓国で塩買いだめの動き、福島処理水懸念で 政府が備蓄放出
韓国で塩買いだめの動き、福島処理水懸念で 政府が備蓄放出
2023/6/30(金) 15:00配信
ロイター
東京電力福島第一原子力発電所の処理水が近く海洋放出されるとの見方から、韓国では安全に対する懸念で海塩などの商品で買いだめの動きが強まっている。城南市で28日撮影(2023年 ロイター/DAEWOUNG KIM)
[ソウル 29日 ロイター] - 東京電力福島第一原子力発電所の処理水が近く海洋放出されるとの見方から、韓国では安全に対する懸念で海塩などの商品で買いだめの動きが強まっている。
6月は塩の価格が2カ月前と比べ約27%上昇。当局によると、価格高騰の要因には天候や生産減少もあるが、それでもスーパーマーケットでは品薄状態が続いている。
こうした状況を受け、政府は28日に塩の備蓄放出を決め、7月11日まで1日約50トンを市場価格より20%安く売却すると発表した。
韓国の漁業当局は、海水に含まれる放射能が上昇していないか塩田を監視するとしている。韓国は福島などの水産物に対する禁輸措置を続けている。
このほか中国も日本の処理水放出計画について、透明性が欠如しているなどと非難。海洋環境と世界中の人々の健康に脅威をもたらすと主張する。
これに対し、日本側は近隣諸国に科学的裏付けのある詳細な説明を行ってきたと説明している。
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