アッカド帝国

アッカド帝国

年代:BC2350-BC2150頃
●人類史上初の帝国「アッカド帝国
メソポタミアのほぼ全域を支配した、史上初の帝国。
サルゴンによって築かれ、ナラム・シンの時代に最盛期を迎えた。
しかし、シャル・カリ・シャッリの代になると反乱が相次ぎ、滅亡を迎えた。

サルゴンは、元々はキシュ王ウル・ザババの家臣であったと考えられている。
彼はウル・ザババを倒してキシュを乗っ取ったのち、ウルク王ルガルザゲシに打ち勝ち、ウルクを征服したとされる。

アッカドとシュメールを統一したサルゴンは、東のエラムや西のマリ、エブラに攻め入ったと言われているが、西方遠征はナラム・シンによるものであったという説も有力である。

サルゴンの孫であるナラム・シンは自身を神格化し、帝国の全盛期を築き上げた。
しかし、ナラム・シンの孫であるシャル・カリ・シャッリの治世になると、各地で反乱が相次ぎ、グティ人をはじめとする蛮族の侵入が激化した。

シャル・カリ・シャッリは何度か侵入者を撃退したものの、各地で起こった反乱に対処しきれず、ついにアッカド帝国は滅亡してしまう。

アッカド帝国滅亡後のメソポタミアはグティ人が建てたグティ王朝の支配下に入り、無政府状態同様の状態が続いたという。
●その後のアッカド
アッカドの文化はバビロニアやアッシリアなどに受け継がれたが、ペルシア帝国時代に入ると、アッカドの名は消えていった。