漢(趙・前趙)

国情報

304～329
漢(趙・前趙)、五胡十六国の一国
304年、匈奴(きょうど)の劉淵が漢と号して建国。
平陽に都して河東・山西・陝西を領有し、山西・陝西(せんせい)に拠り、都は平陽。
西晋 (→晋) の政治が乱れると，五部匈奴の左部長の劉淵が元煕1 (304) 年漢王となり，永鳳1 (308) 年皇帝となった。第3代の劉聡は洛陽，長安を陥れ，西晋朝を滅ぼした。第5代の劉曜は光初2 (319) 年国号を趙と改め長安に都したが，同 12年部将石勒のために滅ぼされた。前趙の領域は洛陽から陝西，甘粛の一部に及んだ。

【五胡十六国】より

…4世紀初頭，西晋八王の乱に乗じて，南匈奴の劉淵が挙兵して匈奴国家漢(のち趙と改む。前趙)を建設し，四川では氐族の李雄が成漢（成）を建てた。ついで漢は西晋の首都洛陽を占拠し，漢族社会は大混乱におちいった(永嘉の乱)。…

【趙】より
…中国，五胡十六国の一つ。前趙ともいう。南匈奴の劉淵が304年(元熙1)西晋八王の乱に乗じて建国したもので，平陽(山西省臨汾県)を首都とした。…