南極

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国情報

2-1 南極大陸に関わる国々

南極大陸はどこの国にも属す事のない領土。

1959年に制定された南極条約により自国の領土であると主張すること、軍事利用することが禁止されています。

南極点付近に立つ”セレモニアルポール”付近には12ヶ国の国旗が掲げられていますが、これは最初に南極条約に署名した12ヶ国の国旗。現在では54ヶ国がこの条約に参加しているんだとか。

南極には観測や研究を目的とした20ヶ国それぞれが運営する越冬基地が約41箇所に点在しています。

日本の越冬基地である”昭和基地”はその名前を聞いたことがあると言う人が多いかもしれませんね。

昭和基地は南極大陸の東経40度という他の国とは異なった位置にあるため、世界的にもとても重要な役割を担っている基地と言われています。
2-2 南極海の領海の範囲

南極海とは南極大陸を囲む南緯60度より南、世界5大洋のひとつに名を連ねている広大な範囲の海域のこと。

大陸と同様、南極条約により国による領海であると主張することが禁止されています。

北極海より範囲は広大ではありますが、その水温の低さから南極海に棲む海洋生物の種類自体はあまり多くないと言われているそうです。
3 北極・南極をめぐる領有権問題とは?

北極・南極をめぐる領有権問題とは?

ここまで極地はどこの国にも属さない、または国として区分することが難しいと紹介してきました。

ただ、過去の経緯などを踏まえて現在も極地を自国の領土・領海と主張する国々がいくつかあるんだとか。

例えば、ロシアは自国の沿岸から北極圏に至る200海里までの海底を自国の領土であると主張しています。

なぜ海底なのかと言うと、前述した通り北極海の海底に眠る資源の所有権を主張するため。

現在その判断は国際連合の専門委員会に委ねられているそうです。

南極大陸では、1908年に過去の探検活動を根拠としてイギリス南極大陸の領有を主張しました。

それを皮切りに大陸に近いオーストラリアやニュージーランド、アルゼンチンやチリといった南米の国、フランスノルウェーといったヨーロッパ諸国も、それぞれ大陸とそこに付随する海域の領有を主張してきたんだとか。

こちらも前述した通り、南極条約により他国にはその主張は認められてはいませんので現在は凍結状態になってはいますが、国の主張が取り下げられたり放棄されたわけではないそうです。