和豆良比能宇斯能神

和豆良比能宇斯能神

わづらいのうしのかみ

別:
煩神:わずらいのかみ、煩大人神:わずらいのうしのかみ

陸路と海路に関わる神。
苦労する大人の神様です。
煩い主の神。
伊邪那岐神が禊祓の為、放り投げた御衣から出現。

古事記』では、伊邪那岐神が死の国(黄泉国)から戻って禊祓をした折、身につけているものを脱ぎ投げ出すと、それらから十二の神々が化生した。
杖より化生した神は、衝立船戸神。
御帯から化生した神は、道之長乳歯神。
御嚢(みふくろ)より化生した、神は時量師神(あるいは時置師神)。
御衣より化生した神は、和豆良比能宇斯能神
御褌(ふんどしのこと)から化生した神は、道俣神。
御冠より化生した神は飽咋之宇斯能神
左の手纏(手にまく飾り、あるいは武具)より化生した神は、奥疎神、奥津那芸佐毘古神、奥津甲斐弁羅神。
右の手纏より化生した神は、辺疎神、辺津那芸佐毘古神、辺津甲斐弁羅神。
『日本書紀』では煩神とあり、「和豆良比」は「煩」で、困惑・苦悩の意味。 衣服がまとわりつく煩わしい感じや、衣服に付着した煩わしいものと考えられる。



伊邪那岐神…┬…衝立船戸神
      ├…道之長乳歯神
      ├…時量師神(時置師神)
      ├…和豆良比能宇斯能神
      ├…道俣神
      ├…飽咋之宇斯能神
      ├…奥疎神
      ├…奥津那芸佐毘古神
      ├…奥津甲斐弁羅神
      ├…辺疎神
      ├…辺津那芸佐毘古神
      └…辺津甲斐弁羅神


日本の神々


→ 日本の神 家・氏 系図