波邇夜須毘売神

波邇夜須毘売神

はにやすびめのかみ
別:波邇夜須毘売神(はにやすひめのかみ)、埴安姫神(はにやすひめのかみ)、埴山媛埴山姫(はにやまひめ)
母:伊邪那美命

伊邪那美命の糞から粘土質な土の神が出現。
田畠の土の神であり、陶磁器の祖神。
「ハニ」(埴)とは粘土のことであり、「ハニヤス」は土をねって柔かくすることの意とされる。
土のエネルギーを司る埴安神は、陶器の神であるとともに田畑の土壌に宿って穀物の豊作をもたらす神でもある。
古事記』では、伊邪那美神が火の迦具土神を生み、陰所を焼いて苦しみ給うたおりに屎(糞)をしたが、その屎から化生した神が、 波邇夜須毘古神波邇夜須毘売神の男女の二神。
『日本書紀』には、伊邪那美尊が死のうとするとき、埴山媛(土神)と罔象女の二神を生み、 この二神の間に生れた稚産霊神の、頭上に蚕と桑、臍の中に五穀が生じたとある。
地鎮祭で、土の神として他の神とともに祀られることがある。
岩波文庫 P.(古)25


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      ┗━(屎)波邇夜須毘売神


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