びらん性胃炎とは?

胃の粘膜が傷ついてしまったことによって生じる胃炎がびらん性胃炎です。
症状が悪化すると胃の出口にある幽門部という部分にできたイボのようなものが慢性化してしまうこともあります。
病気の特徴って?

出血を伴うのが大きな特徴で、発症から2~5日程度で下血や吐血とった症状が現れます。
出血が伴うものとしては胃潰瘍が有名ですが、それに比べると粘膜の損傷具合がやや浅い症状となっています。
びらん性胃炎の判断は内視鏡検査で行われます。
検査で粘膜にくぼみが発見された場合にびらん性胃炎と認められることになります。

びらん性胃炎の場合、出血以外に際立った症状がないのも特徴です。
そのため、軽度の場合には食欲不振や嘔吐、不快感だけで済むことがあり、本人もびらん性胃炎に気づかないケースが多いようです。

原因って?

原因としては粘膜に過度な刺激がもたらされた場合が挙げられます。
外傷やアルコール、腐食性物質の摂取、あるいはアスピリンの服用などが大きな原因として知られています。
そのほか、ストレスや放射線、ウイルスの感染なども原因とされています。

どう治療したらいいの?

治療方法としてはまず粘膜の状態を正しく観察し、アルコールや薬物など原因となった習慣を改めること、それから胃腸機能の改善を目指す薬の服用などが挙げられます。
胃酸過多によって粘膜が傷つけられている場合には胃酸の分泌を抑える薬が処方されることもあります。
重症化し、出血量が多い場合には輸血も行われます。
ウイルスの感染によって発症した場合には抗生物質の処方も行われます。

放置しておくと?

症状を放置しておくと胃炎が慢性化してしまいます。
びらん性胃炎が慢性化した状態をとくに疣状胃炎とも呼んでいます。
最近疲れ気味でなんとなく胃の調子が悪い、という人は要注意。
急に症状が現れることもありますから注意したいものです。
ストレスやアルコールの習慣などは解消・改善するようにしましょう。


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Last-modified: 2024-04-09 (火) 10:18:38