2023年8月28日 18:31 発信地:バルドマレー/フランス [ フランス ヨーロッパ ]

見つかった井戸のそばに立つ仏国立科学研究センター(CNRS)の研究員、レミ・マルティノー氏(2023年8月23日撮影)。(c)FRANCOIS NASCIMBENI / AFP

   見つかった井戸のそばに立つ仏国立科学研究センター(CNRS)の研究員、レミ・マルティノー氏(2023年8月23日撮影)。(c)FRANCOIS NASCIMBENI / AFP
   真珠層のボタンを見せる仏国立科学研究センター(CNRS)の研究員、レミ・マルティノー氏(2023年8月23日撮影)。(c)FRANCOIS NASCIMBENI / AFP
   フランス北東部の新石器時代の遺跡で、溝の跡を調べる考古学者(2023年8月23日撮影)。(c)FRANCOIS NASCIMBENI / AFP
   見つかった井戸のそばに立つ仏国立科学研究センター(CNRS)の研究員、レミ・マルティノー氏(2023年8月23日撮影)。(c)FRANCOIS NASCIMBENI / AFP
   出土した器を見せる仏国立科学研究センター(CNRS)の研究員、レミ・マルティノー氏(2023年8月23日撮影)。(c)FRANCOIS NASCIMBENI / AFP

【8月28日 AFP】フランス北東部マレドサンゴン(Marais de Saint-Gond)にある広大な新石器時代の遺跡で今夏、人の定住を示す痕跡が見つかった。発見について考古学者らはパズルの最後のピースだとしている。

 集落を確認したのは、仏国立科学研究センター(CNRS)研究チーム。20年前から続けている一連の発掘調査の中で、先端がとがった柵が撃ち込まれてた溝の跡が見つかり、集落の存在が明らかになった。

 同遺跡では、150年前に初めてフリント(すいせき)が見つかった。今回の発見からは新石器時代の社会的構造に関する貴重な知見が得られるという。

 考古学的評価によると、柵は丘を取り囲むように配置されていた。内側の面積は1ヘクタールと推定された。

 自身が率いる調査チームとともに集落を発見したCNRSの研究員、レミ・マルティノー(Remi Martineau)氏は、柵塁(とりで)の中からは直径約20メートルのごみを捨て場や、井戸も見つかっており、集落は「完全に構造化されていた」と話した。

 マレドサンゴンではこれまでに、450ヘクタールのエリアから15か所の大規模なフリントの採掘場と135の地下構造物が見つかっている。

 さらに、巨石を使った構造物5基やおのの砥石(といし)10個、焼き畑を行っていた耕作地も出土していた。

 新たな発見についてマルティノー氏は、「見つかっていなかったジグソーパズルの最後のピースだ」と述べた。

 また、「新石器時代の合理的ならびに社会的側面、地域集団」の理解が深まるとし、欧州全体を見ても「匹敵する」ものは見つかっていないと続けた。(c)AFP

(出典等)

2024-04-09 (火) 10:19:31
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