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セグメントの切り分け

職員室から情報教室のネットワークに接続し,インターネットを利用しようと考えてきます。どのようなことに注意すればよいでしょうか?

 インターネット等に接続するために,教職員ネットワークを接続した場合,生徒用セグメントと同一セグメントになってしまうため,生徒用端末からも教師用のサーバや教師用端末にアクセスが可能になってしまします。
 このため,テスト問題や成績表など,生徒から見られてはいけない重要な情報が収められている場合,セキュリティ上問題が生じることになります。

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●対策

対策としては,ルータやファイアウォール等でネットワークのセグメントを分ける方法と,VLAN機能を有するHUBを利用する方法などが考えられます。

(1)「生徒用―教職員」セグメントを「FloppyFW」などにより切り分けた場合

 教員用セグメントのゲートウェイとして,「FloppyFW」や「ブロードバンドルータ」を置くことにより,生徒用ネットワークセグメントと教員用ネットワークセグメントが切り離され,別ネットワークにすることができます。
 通常,ネットワークのセグメントの分離は「ルータ」によって行いますが,「FloppyFW」の場合,IPマスカレード機能でアドレス変換を行うため,生徒用セグメントからはセッションを張ることはできません。

  ※下図では「FloppyFW」により,セグメントを分割していますが,「ブロードバンドルータ」でも同様に行うことができます。

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(2)VLANにより,生徒用と教師用ネットワークセグメントを分ける場合

 VLAN対応のスイッチにより複数のネットワークセグメントを分割するものですが,VLANの機能によっては,任意のポートに接続された機器を複数のVLANグループに所属させることができます。

 下図の例では,生徒用情報教室を「VLAN1」,職員室を「VLAN2」,全校用サーバやルータを「VLAN3」に分割します。ただし,「VLAN3」については,VLAN1,2の両方に所属させることにより,情報教室からも職員室からもインターネットを利用でき,情報教室の生徒用端末からは職員室の教師用ネットワークにはアクセスできない環境が構築できます。

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