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FileMaker Pro 12 へのバージョンアップに関するよくある問い合せ

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FileMaker Pro 12 へのバージョンアップに関するよくある問い合せ

多くのユーザ様から、既存のソリューションを FileMaker Pro 12 シリーズへバージョンアップするための質問をいただいております。その中から、よく質問される内容とその回答をまとめました。

1. ファイル形式の変更

データベースのファイル形式が、FileMaker Pro 7~11 までの「 .fp7」形式から、新しいファイル「.fmp12」形式に変更されました。

FileMaker Pro 12 では「 .fp7」形式のファイルを「.fmp12」形式に変換して利用することができますが、変換後の「.fmp12」形式のファイルを旧バージョンで開くことはできません。

なお、FileMaker Pro 12 は、ファイルメーカーPro 6 以前のデータベースファイルを変換する機能を持ち合わせていません。ファイルメーカーPro 3~6 までのバージョンのファイル形式(.fmj 形式、.fp5 形式)を FileMaker Pro 12で使用する場合は、FileMaker Pro 7~11 のいずれかのアプリケーションで、ファイル形式を一旦「 .fp7」形式に変換した後、FileMaker Pro 12 で「.fmp12」形式に再度変換する必要があります。FileMaker Pro 7~11 の製品をお持ちでない場合、FileMaker Pro 11 の無料評価版を入手して、変換にご利用ください。

ファイル変換の詳細については、こちらもご参照ください。

2. ファイル共有にはバージョンの統一が必要

ファイル形式が変更されたため、FileMaker Pro 12 とファイル共有ができるのは、同じバージョン 12 の製品のみです。バージョン 11 以前と混在した環境で、同じデータベースファイルを共有することはできません。データベースファイルを共有する環境では、クライアントおよびサーバーをすべて FileMaker 12 製品にバージョンアップすることをご検討ください。

3. FileMaker 12 製品の動作環境

FileMaker Pro 12/FileMaker Pro 12 Advanced が対応する OS 環境は、Mac OS X 10.6.8 および OS X 10.7(10.5 以前や PowerPC 搭載 Mac はサポートされません)、Windows XP SP3、Windows Vista SP2、Windows 7 です。

FileMaker Server 12/FileMaker Server 12 Advanced が対応する OS 環境は、Mac OS X 10.6.8 および OS X 10.7 とその Server 版、Windows Server 2003 R2 SP2、Server 2008 SP2、Server 2008 R2 SP1、Windows 7 Professional です。

バージョンアップにあたっては、ご利用のコンピューターが FileMaker 12 製品のシステム条件を満たしているかどうかを事前にご確認ください。

また、FileMaker Pro 12 および FileMaker Server 12 Advanced の無償評価版をご用意しておりますので、移行前のテストにご利用ください。

動作環境の詳細については、こちらもご参照ください。

4. ファイルの変換に FileMaker Pro 12 Advancecd を利用するとより効率的

データベースファイルの変換作業は、FileMaker Pro 12 でも行なうことができますが、数多くのファイル、テーブル、そしてレイアウトで構成され、長大なスクリプトを組み込んだデータベースを変換される場合には、データベースの構成情報を FileMaker Pro 12 Advancecd を使って「データベースデザインレポート」として出力しておくと便利です。また、スクリプトの動作をステップ単位で評価することができる FileMaker Pro 12 Advancecd の「スクリプトデバッガ」機能を活用することで、確認作業がよりスムーズになります。

もし旧バージョンの FileMaker Pro Advancecd をお持ちの場合には、変換前のファイルの「データベースデザインレポート」を作成しておくと、比較に役立ちます。

5. 新しいレイアウトテーマの活用

FileMaker Pro 12 に搭載された新しいテーマは、簡単に見栄えの良いレイアウトを作成することを可能にします。また、グラデーション塗り潰しや角丸の設定などにより、FileMaker ソリューションをより現代的な見栄えにできます。ただし、旧バージョンから変換されたレイアウトに新しいテーマを適用する場合には、多くの調整作業が必要となる場合があります。必要に応じて、新しく作成したレイアウトでテーマを利用されることをお勧めします。なお、インスタント Web 公開で使用するレイアウトでは、新しいテーマをご利用いただけません。クラシックテーマを割り当てるようにしてください。

他のバージョンアップにともなう動作の変更点については、こちらやこちらもご参照ください。

6. 新しいスターターソリューションの使用

FileMaker Pro 12 では、数多くの新機能を利用できるよう、スターターソリューションが一新されました。これらの新しいスターターソリューションのほとんどに、FileMaker Go for iPad や iPhone でデータベースを利用する際に便利な専用のレイアウトが組み込まれています。これらのファイルに手を加えてご利用いただくことや、ご自身で作成されるデータベースの参考として活用することができます。

7. FileMaker Go の使用

FileMaker Pro データベースを iPad や iPhone 上で利用できる FileMaker Go が、バージョン 12 については無料で提供されています。旧バージョン向けの FileMaker Go 11 は、従来通り有料での提供になります。

FileMaker Go 11 と FileMaker Go 12 は、サポートするデータベースファイルの形式が異なります。「.fp7」と「.fmp12」の両方を運用される必要がある場合は、両方のアプリを iPad や iPhone にインストールしてご利用ください。(別々のアプリとしてインストールされます。)

8. オブジェクトフィールドの新機能

FileMaker Pro 12 と FileMaker Server 12 では、オブジェクトフィールドのデータの外部保存に対応しました。これにより、共有ファイルに保存されたオブジェクトデータの管理が行ないやすくなり、また、データベースファイルからオブジェクトデータが別領域に保存されることで、ファイル使用の効率化やバックアップの高速化が行なわれます。

また、インタラクティブなオブジェクトフィールドが設定でき、フィールドに格納した PDF ファイルの閲覧が FileMaker Pro 上で直接可能になりました。

なお、FileMaker Go 12 から、FileMaker Pro 12 や FileMaker Server 12 でホストされたデータベースファイルを利用する場合には、外部保存がサポートされますが、iPad や iPhone にデータベースファイルを転送して利用する場合には、外部保存がサポートされておりませんので、転送前に[名前をつけて保存]> [すべてを含むコピー(単一ファイル)]を指定して複製したデータベースを転送してください。

9. オブジェクトフィールドの OLE サポートの廃止

FileMaker Pro 7~11 の Windows 環境のみ利用可能だった[オブジェクトを挿入]する機能が廃止され、OLE によるオブジェクトデータの編集ができなくなりました。この方法で登録されていたデータについては、引き継ぐことができないため、再登録が必要となります。今後、FileMaker Pro 12 への変換を予定されているデータベースファイルについては、[ファイルを挿入]でオブジェクトデータを登録されることをお勧めします。

10. XSLT カスタム Web 公開の廃止

FileMaker Serverr 12 では、カスタム Web 公開のサポートが PHP および XML の 2 通りとなり、XSLT でのカスタム Web 公開がご利用いただけません。XSLT にて構築されたカスタム Web 公開ソリューションについては、PHP などにご変更いただく必要がありますので、ご注意ください。

11. PHP サイトアシスタントの廃止

FileMaker Server 12 では、FileMaker データベースを元に簡易なサンプル PHP ソースファイルを生成する、PHP サイトアシスタント機能が廃止されていますので、PHP のソースの作成には、別途 PHP 対応エディタをご利用いただく必要があります。

なお、FileMaker Server 11 の PHP サイトアシスタントで作成された PHP のソースは、変換された FileMaker データベースとともに基本的にはご利用いただくことができますが、サポートされる PHP のバージョンの変更などがありますので、ソースの見直しが発生する可能性があります。

12. FileMaker Pro 11 のダウングレードライセンスの提供

弊社では、機能や品質上の観点から、最新バージョンの FileMaker 製品をご利用いただくことを推奨しておりますが、上記の注意点に複数以上該当される場合には、速やかな新バージョンへの移行が困難な場合が考えられます。その場合、従来バージョンの継続利用に際してクライアントの追加が必要な場合に、FileMaker Pro 12 の国内正規品(パッケージおよびダウンロード製品)をお買い求めいただきユーザー登録いただいたお客様について、個別に FileMaker Pro 11 のダウングレードライセンス(有償)をご提供しております。詳細につきましては、FileMaker カスタマサポートにご確認ください。