Windowsの仮想デスクトップ必須ツール
Windowsの仮想デスクトップ必須ツールが、初のメジャーバージョンアップ「Windows Virtual Desktop Helper」v2.0
10/28(月) 15:40配信
窓の杜
写真:窓の杜
Windows 10/11の仮想デスクトップに欠けた機能を補うユーティリティ「Windows Virtual Desktop Helper」が10月26日(日本時間)、v2.0へとアップデートされた。初回リリースから2年、初のメジャーバージョンアップとなる。
【画像】[タスク ビュー]で仮想デスクトップを一覧・切り替え
Windows 10以降には「仮想デスクトップ」(Virtual Desktop)と呼ばれる機能が搭載されており、用途や目的に応じて複数のデスクトップを作成し、[タスク ビュー]([Windows]+[Tab]キー)で一覧できる。それぞれのデスクトップに名前を付けることも可能。切り替えには[タスク ビュー]のほか、タッチパッドジェスチャー(3本指で横スワイプ)やキーボードショートカット([Windows]+[Ctrl]+左右キー)が利用できる。
しかし、この機能は“今どの仮想デスクトップを使っているのか”を知る手段に乏しいのが難点だ。仮想デスクトップごとに異なる背景画像を設定すれば多少は緩和できるし、移動の際にデスクトップの名前を表示する機能もあるが、今何番目の仮想デスクトップを使っているのかを知らせてくれる機能もほしい。キーボードやタッチパッドに比べ、マウスでのデスクトップ切り替え手順が少々煩雑なのも気になる。
そこで開発されたのが、「Windows Virtual Desktop Helper」だ。このアプリを利用すると、タスクトレイにデスクトップの順番とマウスで左右に切り替えるためのボタンが追加される。仮想デスクトップを切り替えた際にその順番をオーバーレイ表示したり、指定した順番の仮想デスクトップへジャンプするためのホットキー([Alt]+数字キーなど)を設定する機能も備えており、コンパクトな設計ながら、仮想デスクトップに慣れないユーザーはもちろん、すでに使いこなしているユーザーにとっても便利な機能が揃っている。
v2.0では、セットアッププログラムと実行ファイルがコード署名された。v1.xはインストールの際に「Windows Defender ウイルス対策」が警告を表示することがあったが、それがなくなる。まだダウンロード数が少ないため、「SmartScreen」フィルターは反応するが、これはいずれ解消されるだろう。
また、設定周りが刷新され、構成ファイルやコマンドラインで動作を自由にカスタマイズできるようになった。アイコンやオーバーレイのカスタマイズ性も向上している。ただし、設定ファイルはv1.xから引き継げなくなっている点には注意したい。
「Windows Virtual Desktop Helper」プロジェクトは「GitHub」でホストされており、ライセンスは「AGPLv3」。現在、リリースページから無償でダウンロードできる(寄付歓迎)。Windows 10/11に対応しており、動作には「.Microsoft .NET Framework 4.7」が必要だ。
ソフトウェア情報
「Windows Virtual Desktop Helper」・【著作権者】
Dan Krusi 氏(@dankrusi)
・【対応OS】
Windows 10/11
・【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
・【バージョン】
2.0(24/10/26)
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