年代 | 人類種 | 発見地(参考図) | 化石の名称(略語解説)(注意:この列のリンクは人骨の写真です!) | 発見年 | 脳の容量 | 発見者 | 備考 |
137億年前 | 宇宙の誕生・・・ビッグバン |
46億年前 | 地球の誕生(地球誕生から人類誕生までの歴史は「地球と生命の歴史」を参考にしてください) |
?1050~1000万年前 | ?チョローラピテクス・アビシニクス(Chororapithecus abyssinicus)? | エチオピア アファール地溝帯 チョローラ累層? | | 2006年? | | ・諏訪元 ・河野礼子? | ・?は未だ確認中で、確定的では無いため。(参考) ・アビシニアはエチオピアの旧称。? |
700万年前 | サヘラントロプス・チャデンシス(Sahelanthropus tchadensis) | チャド共和国 | トゥーマイ | 2002年 | 360 | ミッシェル・ブルネ | ・ここで人類はチンパンジーとの共通祖先から枝分かれをしました(参考図)。大きな特徴は「直立二足歩行」と「犬歯の縮小」です。 |
| (Sahelanthropus tchadensis) | ジュラブ砂漠 | TM 266 | | ~370cc? | | ・「トゥーマイ」は現地のゴラン語で「生命の希望」の意味。 |
| | トロス・メナラ遺跡? | | | | | |
600万~580万年前 | オロリン・ツゲネンシス | 北ケニア | ミレニアム・アンセスター | 2000年 | ―? | ・マーティン・ピックフォード | |
| (Orrorin tugenensis) | トゥーゲンヒルズ | BAR 1000'00? | 12月 | | ・ブリジッド・セニュ? | |
| | ルケイノ層 | | | | | |
580万~520万年前 | アルディピテクス・カダバ | エチオピア | ??(参考) | 2001年 | ―? | ヨハネス・ハイレセラシエ? | ・「カダバ」は現地のアファール語で「家族の大もとの祖先」の意味。? |
| (Ardipithecus kadabba) | ミドル・アワッシュ | | | | | |
| | アサ・コマ | | | | | |
450~440万年前 | アルディピテクス・ラミダス | エチオピア | アルディ? | 1992年12月 | 300 | ・ティム・ホワイト | |
| (Ardipithecus ramidus) | ミドル・アワッシュ | | | ~350cc? | ・諏訪元 | |
| | アラミス | | | | ・アスファオ | |
420万~390万年前? | アウストラロピテクス・アナメンシス | ケニア | KNM-KP29281? | 1995年? | ―? | ・ミーヴ・リーキー | ・「アウストラロピテクス」は「南のサル」の意味。 |
| (Australopithecus anamensis)? | トゥルカナ湖西岸 | | | | ・カモヤ・キメウ? | ・「アナム」はトゥルカナ語で「湖」の意味。? |
| | カナポイ? | | | | | |
380万~280万年前 | アウストラロピテクス・アファレンシス | ・エチオピア | ・ルーシー | 1974年 | 380 | ・ドナルド・ヨハンソン | ・ラエトリの足跡【注3】? |
| (Australopithecus afarensis) | アファール窪地 | AL 288-1 | | ~430cc? | ・メアリー・リーキー? | ・「アファール猿人」とも呼ばれる |
| | ハダール | ・セラム | | | ・ゼネゼネイ・アレムゼゲド | ・「セラム」はアムハラ語で「平和」を意味する。 |
| | ・タンザニア | DIK-1 | | | | |
350万~330万年前? | ケニアントロプス・プラティオプス | ケニア | KNM-WT 40000? | 1999年 | 420 | ・ミーヴ・リーキー | ・「プラティオプス」はギリシャ語で「平らな顔」の意味。? |
| (Kenyanthropus platyops)? | トゥルカナ湖西岸 | | | ~500cc? | ・ジャスタス・エラス? | |
| | ロメクウィー? | | | | | |
350万~300万年前 | アウストラロピテクス・バーレルガザリ | チャド共和国 | アベル | 1995年 | ― | ミッシェル・ブルネ | |
| (Australopithecus bahrelghazali) | バール・エル・ガザール | K 12 | | | | |
342万~324万年前 | 石器の作成(エチオピア北東部のディキカ地区)【注15】 |
320万~240万年前 | アウストラロピテクス・アフリカヌス | ・南アフリカ共和国 | ・タウング・チャイルド | ・1924年 | 405 | ・レイモンド・ダート | |
| (Australopithecus africanus) | タウング | Taung 1 | ・1947年 | ~625cc | ・ロバート・ブルーム | |
| | ・ステルクフォンティン | ・ミセス・プレス | ・1994年 | | ・ロナルド・クラーク | |
| | シルベルベルク洞窟 | STS 5、STS 14 | | | | |
| | ・クロムドラーイ | ・リトル・フット | | | | |
| | | STW 573 | | | | |
270万~230万年前 | パラントロプス・エチオピクス | ケニア | ブラック・スカル? | 1985年 | 410cc | アラン・ウォーカー? | ・「パラ」は「傍系の」を意味する。 |
| (Paranthropus aethiopicus) | トゥルカナ湖西岸? | KNM-WT 17000 | | | | ・「パラントロプス」=「頑丈型」と覚えてください。【注26】? |
270万~250万年前 | アウストラロピテクス・ガルヒ | エチオピア | BOU-VP-12/130 | 1997年? | 450cc | ・ベルハネ・アスフォー | ・「ガルヒ」は地元のアファール語で「驚き」の意味。 |
| (Australopithecus garhi) | ミドル・アワッシュ | (参考) | | | ・ティム・ホワイト | ・「BOU-VP-12/130」頭蓋の近くで発見されたウシ科の動物の四肢骨片に、石器によるカットマークが付いていた。石器は見当たらなかったが、最古のブッチャリング・サイト(動物解体遺跡)であった。 |
| | ブーリ村近郊? | | | | ・諏訪元? | |
260~250万年前? | ・肉食の開始(エチオピア、ミドル・アワッシュ、ブウリ)【注27】・石器の作成( ハダール、カダ・ゴナ地区/ケニア、トゥルカラ湖西岸ロカラレイ遺跡ほか )【注16】⇒脳の拡大(石器作成の20~30万年後) |
250万~178万年前 | ホモ・ルドルフェンシス | ケニア | ①KNM-ER 1470? | ①1972年 | 790cc | ・バーナード・ンゲネオ? | |
| (Homo rudolfensis)? | トゥルカナ湖東岸 | ②KNM-ER 62000ほか | ②2012年 | | ・リチャード・リーキー | |
| | クービ・フォラ? | | | | ・ミーヴ・リーキー | |
230万~140万年前 | ホモ・ハビリス | ①タンザニア | ①OH 7(オス) | | ①680cc | ①・ルイス・リーキー【注21】? | ・ホモ・ハビリスは出土する化石の数が多いので、代表的な3例を記す。 |
| (Homo habilis) | オルドヴァイ | ②KNM-ER 1813(メス)? | ①1964年 | ②509cc | ・フィリップ・トバイアス | ・ホモ・ハビリス=「器用なヒト」(オルドヴァイ峡谷の石器製作者と見られている) |
| | ②クービ・フォラ | ③OH62 | ②1973年 | ③不明 | ・ジョン・ネイピア | ・最近余りにも多種の化石が出るため種の帰属を考慮する動きがある。「ハビリス」を「ガラクタ箱」と表現する人もある。 |
| | ③オルドヴァイ | | ③1986年 | | ②カモヤ・キメウ | |
| | | | | | ③・ドナルド・ヨハンソン | |
| | | | | | ・ティム・ホワイト | |
230万~125万年前 | パラントロプス・ボイセイ | ・タンザニア | ・ジンジorナットクラッカーマン | ・1959年 | 500cc | ・メアリー・リーキー | |
| (Paranthropus boisei) | ・?トゥルカナ湖東岸 | =OH 5 | ・1969年 | | ・リチャード・リーキー? | |
| | クービ・フォラ | ・KNM-ER-406 | | | | |
200万~125万年前 | パラントロプス・ロブストス | 南アフリカ | TM 1517? | ・1938年 | 410 | ・ガート・ターブランシュ | |
| (Paranthropus robustus) | スワルトクランス洞窟? | SK6 SK 48 | ・1948年 | ~530cc? | ・ロバート・ブルーム? | |
195万~178万年前 | アウストラロピテクス・セディバ【注14】 | 南アフリカ・プレトリア近郊 | MH1 | 2008年 | 420 | リー・バーガー | ・この辺までを「猿人」と呼ぶ【注1】 |
| (Australopithecus sediba) | マラパ洞窟 | | | ~450cc | | ・「セディバ」は地元のソト語で「水源」の意味。戻る |
180万年前 | 人類の出アフリカ(出アフリカⅠ)(ホモ・エレクトスかホモ・ハビリスが実行?)【注17】 |
177万年前 | ホモ・ゲオルギクス【注4】 | グルジア | D 2700 | 1991 | 600 | D.ロードキパニッゼ | |
| (ホモ・ジョルジクス) | ドマニシ遺跡 | | ~2001年 | ~680cc | | |
| (Homo georgicus) | | | | | | |
170万年前 | ・肉食の一般化「文明の誕生へ」の【注7】・病気の痕跡(「ビタミンA過剰症」または「イチゴ腫(熱帯性感染症)」のホモ・エレクトス女性東アフリカ・トゥルカナ湖畔)【注24】 |
153万年前 | ホモ・エルガスター | ケニア | トゥルカナ・ボーイ | 1984年 | 880cc | ・カモヤ・キメウ | ・「エルガスター」は「働くヒト」の意味。 |
| (Homo ergaster) | トゥルカナ湖西岸 | ナリオコトメ・ボ-イ | | | ・リチャード・リーキー? | ・この辺から「原人」【注1】と呼ばれる? |
| | ナリオコトメ? | KNM-WT 15000 | | | | |
150万~100万年前 | 火の使用(南アフリカ・スワルトクランス洞窟第三層【注6】・南アフリカ北部のワンダーウェーク洞窟【注20】)? |
150万~10万年前 | ホモ・エレクトス | ・インドネシア | ・Trinil 2 | ・1891年 | 850 | ・ウジェーヌ・デュボア | ・ジャワ原人(ピテカントロプス・エレクトス)―150年前~10万年前(1891年、ウジェーヌ・デュボアが発見した) |
| (Homo erectus) | トリニール遺跡 | ・KNM-ER-3733 | ・1975年 | ~?1,016cc | ・バーナード・ンゲネオ | ・北京原人(シナントロプス・ペキネンシス)―約77万年前 |
| | ・トゥルカナ湖東岸 | | | | | |
| | クービ・フォラ | | | | | |
120万~80万年前 | ホモ・アンテセソール | スペイン | ― | 1994年 | 1,000cc | ・ベルミューデ | |
| (Homo antecessor)? | アタプエルカ | | | | ・アルシュアーガ | |
| | グラン・ドリナ遺跡 | | | | | |
104万~4万年前 | デニソワ人【注13】 | 南シベリア・アルタイ山脈 | ― | 2010年 | ― | スヴァンテ・パーヴォ他 | ヒト属(Homo)と考えられていますが、未だそれらしき命名は有りません |
| (Denisova hominin) | デニソワ洞窟 | | | | マックスプランク | |
| | | | | | 進化人類学研究所 | |
65万~35万年前 | ホモ・ハイデルベルゲンシス | ・ドイツ、ハイデルベルク近郊 | ハイデルベルクのヒト | 1907年 | 1,100cc | シェッテンザック | |
| (Homo heidelbergensis) | マウエル採石場 | Mauer1(マウエル下顎骨) | | ~ 1,400cc | | |
| | ・スペイン、アタプエルカ山 | | | | | |
| | シマ・デ・ロス・ウェソス | | | | | |
60万年前? | 宗教的な儀式の可能性(エチピア・ボド発掘のホモ・ハイデルベルゲンシスの頭蓋に石器による切り傷)【注25】? |
40万年前? | 狩猟の開始(ドイツ・シェーニンゲン遺跡で木の槍と獲物の馬の骨の傷跡)【注23】? |
35万~3万年前 | ホモ・ネアンデルターレンシス | ドイツ | ネアンデルタール人 | 1856年 | 1,550cc | ―? | ・ネアンデルタール人を「旧人」【注1】と呼ぶ |
| (Homo neanderthalensis) | ネアンデル峡谷(tal) | | | | | ・参考「サイエンス誌、2010.5.7」? |
| | フェルトホーファー洞窟 | | | | | ・居住地域はヨーロッパを中心に中近東、中央アジア、シベリアに限定されている。最大人口は約50万人と推定される。 |
13万年前~10万年前 | 魚介類を食する?(南アフリカ・クラシーズ・リヴァー洞窟の貝塚、南アフリカ・ブロンボス洞窟の魚骨・貝殻)【注28】 |
10万年前 | ホモ・サピエンスの出アフリカ(出アフリカⅡ)【注17】 |
?10万年前~7万5,000年前 | ・創造力、象徴表現が出現 (貝製のビーズ・オーカー)(南アフリカ・ブロンボス洞窟・イスラエルのスフール洞窟・カフゼー洞窟)【注19】・穀物を食べ始めた(モロコシをすりつぶす、モザンビーク・ニアッサ州・Ngalue洞窟遺跡)【注11】 |
9万5,000~1万7,000年 | ホモ・フロレシエンシス(Homo floresiensis) | インドネシア フローレス島 リアン・ブア洞窟 | ホビット | 2004年 | 380cc | ・マイケル・J・モーウッド ・?ピーター・ブラウン | |
?9~8万年前 | 日本最古の石器(岩手県遠野市の金取遺跡)【注12】 |
?4万年前 | 淡水魚を常食とする(中国周口店遺跡の人骨の成分分析による【注2】)? |
3万5,000年前 | ・芸術(壁画(南フランス・ショーベ洞窟【注18】)・楽器(南ドイツ・ガイセンクレステルレのフルート)・彫刻)の広がり・言語の使用【注8】?・日本列島に人類が現れる(沖縄本島の山下町第一洞穴人【注9】) |
3万2,000年前 | 繊維の使用(グルジア・コーカサス山脈・ジュジュナ洞窟【注10】) |
1万年~8,500年前? | 農耕・牧畜の開始(シリア北東部・テル・アブ・フレイラ遺跡---前期ナトゥーフ文化)? |
16万~15万4,000年 | ※ホモ・サピエンス・イダルツ【注22】(Homo sapiens idaltu) | エチオピア ミドル・アワッシュ ヘルト | ヘルト人 | 1997年 | 1,450cc | ティム・ホワイト | ※これはホモ・サピエンスの亜種なので、ここに記すべきではないのですが、上の年表には記されているのと、「オモⅠ、Ⅱ」などとの関係を記すため、取り上げています。【注22】 |
20万年前~現在 | ホモ・サピエンス(現生人類)(Homo sapiens) | エチオピア | ― | 1967~1974年 | 1,150~1,350cc | ・リチャード・リーキー? ・ティム・ホワイト | ・クロマニョン人(フランス・1868年発掘)は4万年~1万年前に生存していたホモ・サピエンスの地域集団の名前です【注7】 ・クロマニヨン人、周口店上洞人(これもホモ・サピエンスです)以後を「新人」【注1】と呼ぶ? |
※主な出来事を赤いベルトで示しています。 |
※参考:現在のチンパンジーの脳の大きさは「約400cc」です。 |
※この表は河合信和著「ヒトの進化七〇〇万年史」の「人類系統図」、内村直之著「われら以外の人類」p.18~19及び「Wikipedia-Human evolution」に基づいて独自に編集していますので、必ずしも冒頭の表「最初の人類からホモ・サピエンスまで」の年代表記とは一致していません。これらの年代については、考古学・人類学などの学会の統一された見解が無く、学者によって様々な主張がなされているので、大まかに把握する他は有りません。 |
※Wikipedia「List of human evolution fossils」を参考になさってください。これも100%正しくはありませんが。戻る |
※タイトルロゴ左写真は「サヘラントロプス・チャデンシス」の復元図(Dieneke'sAnthropology Blog より)、右は「ダビデ像」からです。 |