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二酸化炭素の除去はどのようにしておこなっているのですか

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Q20 二酸化炭素の除去はどのようにしておこなっているのですか
A20 ISSでの二酸化炭素除去方法は以下の3通りあります。

1. 二酸化炭素除去装置(Carbon Dioxide Removal Assembly: CDRA)
CDRA(Carbon Dioxide Removal Assembly)はデスティニー(米国実験棟)にある二酸化炭素除去装置です。
除湿部、二酸化炭素の吸着部(反応層)、チューブ、バルブからなる装置で、船外に二酸化炭素を排出します。

2. ロシアの二酸化炭素除去装置(ヴォズドゥク、Vozdukh)
ヴォズドゥクはズヴェズダ(ロシアのサービスモジュール)にあり、再生式の吸着剤(ゼオライト)を持つ2式の反応装置が使用されています。取り除かれた二酸化炭素は船外に排出されます。

3. 二酸化炭素吸着キャニスター(水酸化リチウム缶)

 

水酸化リチウム缶(スペースシャトル)
水酸化リチウムを使用し化学反応で二酸化炭素吸収する使い捨ての反応容器です。スペースシャトルでは二酸化炭素除去のメイン装置ですが、ISSでは緊急時のバックアップなど補助的に使われています。

また、人間は二酸化炭素以外に少量のガスを排出します。腸で生成されるメタン、汗に含まれるアンモニア、尿や呼気に含まれるアセトン、メチルアルコール、一酸化炭素です。これらは活性炭フィルタによりISS内の空気から取り除かれます。

「きぼう」日本実験棟と国際宇宙ステーション(ISS)