トリチウム「魚に蓄積せず」 福島大などの研究グループ発表 青森、岩手両県沖で日本原燃再処理工場試運転前後分析

9/7(木) 10:59配信
福島民報

 福島大環境放射能研究所などの研究グループは、放射性物質トリチウムが海産物の体内に蓄積しないとの研究結果をまとめた。グループに参加した同研究所の高田兵衛准教授(46)が6日、発表した。日本原燃再処理工場(青森県六ケ所村)が2006(平成18)年に試運転を始めて海にトリチウムを放出した前後の海水と海産物を分析した。

 福島大環境放射能研究所は2021(令和3)年度から本県沖で同様の調査を進めている。今回の研究結果について高田准教授は「東京電力福島第1原発の処理水海洋放出後のトリチウムの動きを知る上で重要な情報になる」としている。

 発表によると、2003(平成15)年度から2012年度までに青森、岩手両県沖で採取された海水と海産物のデータを活用した。スケトウダラやヒラメ、スルメイカなど海産物9種類の水分に含まれるトリチウム濃度は同じ期間に採取された海水のトリチウム濃度と差がなく、トリチウムは蓄積しないと結論付けた。

 今回発表した研究結果は8月13日付の日本海洋学会の英文誌「ジャーナル オブ オーシャノグラフィー」に掲載された。

2024-04-09 (火) 10:18:50
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Last-modified: 2024-04-09 (火) 10:18:50