HPが折りたたみディスプレイで17インチタブレット・デスクトップPC・12.3インチノートPCの3形態で使える「HP Spectre Fold」を発表 2023年09月15日 14時00分 ハードウェア HPが折りたたみ式スクリーンを備えた世界最小かつ最薄の17インチ折りたたみノートPC「HP Spectre Fold」を発表しました。折りたたみ可能な17インチのOLED(有機EL)ディスプレイ搭載で、ワイヤレス充電に対応した専用スタイラスペン&キーボードが付属しており、17インチの超大型タブレットやデスクトップPC、12.3インチのコンパクトなノートPCと3つのスタイルで使用することが可能です。 Major Flex Appeal: HP Unveils the HP Spectre Foldable PC HP Spectre Foldable 3-in-1 PC | HP - YouTube? HP Spectre Foldはスクリーンを折りたたまずに使用すると、タブレットとして使えます。17インチとかなり巨大ですが、世界最軽量かつ最薄のデザインを採用しているため、「片手で簡単に保持して操作できる」とHPは宣伝しています。大きく鮮やかなディスプレイにより、エンターテインメントの理想的なパートナーになるとのこと。 これが専用スタイラスペン。 本体側面に以下のようにくっつけることが可能で、これでペンの充電もできます。なお、スタイラスペンは本体とBluetoothで接続します。 さらに、専用のワイヤレスキーボードと一緒に使用すれば17インチディスプレイを備えたデスクトップPCに変身します。専用キーボードもBluetoothで本体と接続し、これもワイヤレス充電に対応。そのため、専用のコードで本体と接続する必要は一切ありません。 背面には内蔵キックスタンドがあるため、専用のスタンドなどなしで自立させることが可能。外出先でも17インチの大型ディスプレイで作業できるというのがHP Spectre Foldの強みのひとつというわけ。 さらに、モニターを半分で折りたたみ、片側のモニターの上にキーボードを載せるようにして使えば12.3インチのコンパクトなノートPCに早変わりします。 別角度から見ると完全にノートPCです。 閉じると天板部分にHPのロゴ。 底面には滑り止め。 閉じた状態で側面から見るとこんな感じ。 以下のように底面側のモニターの半分を操作系として使用する「拡張モード」も利用可能です。 底面側モニターの半分にキーボードを載せるような形になります。 キーボードを重ねずに使用することも可能。 モニターの折りたたみ機構について、HPは「耐久性を考慮して設計されており、従来のHP製ノートPCと同じ要件でテストされた折りたたみ式パネルと一体型ヒンジによって実現しています」と語っており、折りたたみ機構が従来のノートPC並の堅牢性を誇っているとアピールしています。 HP Spectre Foldはセキュリティ・ウェルネス・ジェスチャーコントロールのためにAIを内蔵した世界初の折りたたみPCであることもアピールされています。高度なAIチップが顧客のニーズに適応し、顧客に焦点を当てたカスタマイズされたコンピューティングエクスペリエンスを提供してくれる模様。デバイスから離れた際に端末をロックする機能や、逆にデバイスに近づいた際にスリープ状態から復帰する機能、自動画面調光機能、プライバシーアラート機能、プライバシー強化機能などが提供されます。 この他、HP Presence 2.0や5メガピクセルカメラ、Intel Unisonのサポートにより、ビデオ通話を次の次元に引き上げてくれます。 CPUは第12世代Intel Core i7プロセッサ搭載で、GPUにはIntel Iris Xe Graphicsを採用。Wi-FiはWi-Fi 6E対応で、メモリは16GB、ストレージは1TBのSSDを搭載しています。ノートPCモードの場合は最大12時間、デスクトップモードの場合は最大11時間のバッテリー駆動時間を実現します。 HP Spectre Foldはアメリカでは2023年9月14日からBest Buyで予約注文が可能となっており、10月からHP公式ストアおよびBest Buyで発売となる予定です。なお、本体価格は4999.99ドル(約73万7000円)で、今秋後半にもアメリカ以外の一部の国で利用可能となります。 さっそくHP Spectre Foldをレビューしている海外メディアも登場しています。 HP's $5,000 Spectre Fold might be the best flexible-screen laptop yet Engadgetによると、HP Spectre Foldは本体のさまざまな箇所に磁石が内蔵されているため、ノートPCモードと拡張モードの際に専用キーボードが自然に本体に接着するようになっているそうです。デスクトップモードで使用している際、特定の角度から見るとディスプレイが暗く見えるなどの小さな問題的がいくつか見つかったものの、「記事作成時点の折りたたみスクリーンでは当然のこと」とEngadgetは記しています。また、CPUおよびGPUについても「現時点では比較的軽快なパフォーマンスを提供してくれていますが、動画編集やゲームなどではそれほどのパフォーマンスは期待できません」と言及。 そして最大の障壁は価格であるとして、あまりに高価で「ほとんどすべての人の手に届かないだろう」と残念がっています。ただし、HPが記事作成時点で同社の最先端技術を用いてどういった端末を実現できるかを示した事例がHP Spectre Foldであるとして、先進的なデモ機として見れば「コストについては腹立たしくなくなる」と記しました。 CNETはHP Spectre Foldを「これまでに見た中で最も洗練された折りたたみ式ノートPCあるいはデュアルスクリーンノートPCのひとつ」と折りたたみスクリーンを称賛していますが、同時に「ネットワーク通信がモバイル通信に対応していない点」を欠点に挙げています。 HP Spectre Foldable PC Hands-On: Most Successful Folding Display Design So Far - CNET 2024-04-09 (火) 10:20:16
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