H2Aロケット47号機、打ち上げ成功 X線天文衛星と月探査機投入 玉木祥子2023年9月7日 8時43分(2023年9月7日 9時33分更新) list 写真・図版写真・図版写真・図版写真・図版写真・図版写真・図版 大型ロケット「H2A」の47号機が7日午前8時42分ごろ、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上がった。 打ち上げから約14分後にX線天文衛星「XRISM(クリズム)」、その約33分後に月探査機「SLIM(スリム)」をそれぞれ予定の軌道に投入し、打ち上げに成功した。 XRISMは、2016年に打ち上げから約2カ月で運用停止したX線天文衛星「ひとみ」の後継機。高度約550キロメートルで地球のまわりを飛び、天体や高温ガスが出すX線をとらえて星や銀河の成り立ちを探る。 SLIMは来年1~2月ごろ、日本初の月面着陸に挑む。狙った場所から誤差100メートルの高精度の着陸技術で「降りたい場所に降りられる」ピンポイント着陸をめざす。 月面着陸に成功すれば、旧ソ連、米国、中国、インドに次いで世界で5カ国目となる。 H2Aは、2001年に初号機が打ち上げられてから今年1月まで、46機中45機の打ち上げに成功。成功率の高さが評価されている。50号機までで運用を終えて、後継機の新型ロケット「H3」に移行する。 国産ロケットの開発は正念場に立たされている。 昨年10月には小型ロケット「イプシロン」6号機、今年3月にはH3の初号機の打ち上げに失敗。さらに、7月には開発中の「イプシロンS」のモーターの燃焼試験中に爆発が発生した。昨年からトラブルが相次いでいる。(玉木祥子) 2024-04-09 (火) 10:18:07
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