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クラウドデスクトップ環境「Windows 365」がさらに使いやすく

クラウドデスクトップ環境「Windows 365」がさらに使いやすく ~Devチャネルでテスト開始

12/11(月) 10:01配信
窓の杜

写真:窓の杜

 米Microsoftは12月7日(現地時間)、「Windows 365」の新機能と改善を発表した。まずは同日よりDevチャネルでリリースの「Windows 11 Insider Preview」Build 23601でテストされる。

【画像】「Windows 365 Boot」ログインページのカスタマイズ

 「Windows 365」クラウドPCは、同社のクラウドサービス「Azure」で動作するパーソナルなWindows 10/11仮想環境をローカルデバイスへ安全にストリーミング提供するサービス。今年後半より「Windows 11 バージョン 22H2」で「Windows 365 Boot」と「Windows 365 Switch」と呼ばれる機能が導入され、ローカルPCとシームレスに切り替えられるようになり、利便性が大きく向上している。

 プレビュー版「Windows 11」では、新たに以下の機能が実装されているとのこと。

□「Windows 365 Boot」の「Dedicated」(専用)モード

 「Windows 365 Boot」は、クラウドデスクトップをデバイスのプライマリWindowsエクスペリエンスとして指定できるようにする機能。新しく追加された「Dedicated」(専用)モードはそれをさらに推し進めたもので、指定した会社所有のデバイスから起動できるOSを「Windows 365」クラウドPCにする。

 ユーザーは「Windows Hello for Business」のようなパスワード不要の認証方式でログインすると、Windows 11のログイン画面から「Windows 365」クラウドPCへ直接接続できる。ログインするプロファイルを簡単に切り替える機能なども搭載される。

□「Windows 365 Boot」ログインページのカスタマイズ

 「Share」(共有)モードでも、「Intune」で「Windows 365 Boot」ログインページをカスタマイズし、企業のロゴや社名を入れることができる。

□「Windows 365 Boot」のフェイルファーストメカニズム

 「Windows 365」クラウドPCへの接続には、当然のことながらネットワーク接続が必要。また、セットアップの不備により起動に失敗することも考えられる。

 本ビルドには、そういったトラブルの解決を助けるための改善が含まれている。何が起こったのかを積極的に通知するとともに、エラーメッセージがより分かりやすくなっているようだ。

□「Windows 365 Boot」からローカルPCの設定を管理

 「Windows 365 Boot」で起動したクラウドPCから直接、ローカルPCのサウンド、ディスプレイ、その他のデバイス固有の設定にアクセスし、管理できるようになった。

□「Windows 365 Switch」の切断エクスペリエンス

 「Windows 365 Switch」は、タスクバーの仮想デスクトップ機能でローカルPCとクラウドPCを切り替えられるようにする機能。

 本ビルドではローカルPCからクラウドPCを直接切断できるようになった。クラウドPCの[スタート]画面には切断オプションとサインアウトオプションのツールチップが追加され、機能の区別が容易になっている。

□「Windows 365 Switch」インジケーター

 クラウドPCとローカルPCを切り替える際、「クラウド PC」と「ローカル PC」というインジケーターが表示されるようになった。

□接続に時間がかかる場合の改善

 接続を待つ画面でクラウドPCとの接続状況と接続タイムアウトのインジケーターが表示されるようになった。万が一エラーが発生した場合は、ボタンでエラーコードをコピーして解決に役立てることができる。

 なお、「Windows 10」はサポート終了まで2年を切ったが、「Windows 365」に移行すれば追加の有償サポート「拡張セキュリティ更新プログラム」(ESU)が無償で提供される。最大で3年間の移行猶予が得られるので、これを機に利用を検討してみてもよいだろう。

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