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3月31日は「オーケストラの日」!

3月31日は「オーケストラの日」!

 社団法人日本オーケストラ連盟では、一人でも多くの人がオーケストラの音楽に親しみ、身近に感じてもらうために、2007(平成19)年から3月31日を「オーケストラの日」として、さまざまなイベントを企画しています。なぜ3月31日かというと、「3(ミ)3(ミ)に1(イチ)番(耳によい日)」だからだそうです。

 オーケストラとは、一定の指揮のもとに行われる弦楽器・管楽器・打楽器による合奏音楽(管弦楽)、もしくはこれを演奏する団体(管弦楽団)のことを言います。
 オーケストラがヨーロッパに誕生したのは18世紀半ばですから、250年以上たっています。現在では、オーケストラというと、弦楽器、鍵盤楽器、管楽器、打楽器など、あらゆる楽器をそろえた“音のデパート”と称される大編成の楽団(数十人~)になっていますが、誕生当初は10人未満の小編成でした。
 それで、当時は、専門の指揮者が存在せず、コンサートマスターがリハーサルのリードや演奏開始の合図を行っていたそうです。
 わが国におけるオーケストラ演奏の事始めは、正確な資料が残されていないので、はっきりしたことはわかっていません。ただ、893(明治26)年、東京音楽学校の卒業コンサートでハイドンの交響曲「告別」が演奏されていて、これが、日本におけるオーケストラの事始めではないかという説もあります。
 全国的に普及し始めたのは、第二次世界大戦後。映画『ここに泉あり』で知られた「群馬交響楽団」(1945=昭和20年設立)をきっかけに各地で誕生。
 現在、日本オーケストラ連盟に加盟している団体は、NHK交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団をはじめ、全部で27団体あります。それぞれが地域に根ざした個性豊かな演奏活動を展開していて、年間の公演回数は27団体で約3,000回、観客動員数は約400万人を数えるまでになっています。

 でも、いざオーケストラのコンサートに出かけよう!と思った際に気になるのが、鑑賞マナーです。「いったい、どんな服装で出かけたらよいのか?」「どのタイミングで拍手をしたらよいのか?」など、素朴な疑問を日本オーケストラ連盟事務局に伺ってみました。

Q:開始時間に遅れた場合、どうしたらよいですか?
A:開演時間に遅れないことが、マナーの第一歩ですが、もし遅れてしまった場合は、ロビーの係員に会場に入るタイミングを教えてもらうか、曲の終わり(拍手)を確認して入場し、席についてください。基本的には、演奏中に席を立ったり、会場内を歩いたりすることも禁物です。

Q:オーケストラの鑑賞に、どんな服装で出かけたらよいですか?
A:どんな格好でも結構です。通勤服でもラフな洋服でも、ドレスアップしても和服でも、どんな服装にもなじむのが、コンサートホールの魅力です。

Q:拍手をするタイミングがわからないのですが…?
A:指揮者が腕を下ろして、力を抜くのを確認してから、拍手するといいですね。「ジャン!」と演奏が終わった瞬間に、盛大な拍手を送りたくなりますが、一呼吸おいてから拍手に移れば、「フライング」の心配はなくなります。

Q:コンサートの時間は、どれくらいですか?
A:2時間くらいです。平日ですと、19時に開演し、21時ごろ終演するコンサートがほとんどです。土日や祝日は、14時や15時に開演することもあります。そして、間に1回、15~20分の休憩時間があります。

 とかく、オーケストラは「予備知識がないから」と敷居の高さを感じてしまいがちですが、食材や調理法の知識がなくても、おいしい料理を味わうことができるのと同じように考えればよいのかもしれません。「オーケストラの日」をきっかけに、皆さん、気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか?