竹島に慰安婦像 韓国の恥をさらす暴挙だ

竹島に慰安婦像 韓国の恥をさらす暴挙だ
2017/1/18 05:03
コラム

 反日に、きりはないのか。韓国の地方議員らが島根県の竹島に、慰安婦像を「上陸」させようと計画している。

 竹島は、歴史的にも国際法上も日本固有の領土である。岸田文雄外相が「受け入れられない」と批判したが、あらゆる手段で中止に追い込むべきだ。領土主権を踏みにじるような嫌がらせと挑発を、許してはならない。

 韓国北西部の京畿道の議員ら約30人が加入している会が、議会に1体、竹島に1体を設置するとして募金活動を始めている。2011年にソウルの日本大使館前に像が設置された12月14日に合わせて計画を進めるのだという。

 韓国は、そんなことをしている場合なのか。核実験やミサイル発射を繰り返す北朝鮮の暴走が止まらない中、日米韓の連携強化や日韓関係の改善は、喫緊の課題であるはずだ。

 12年に当時の李明博大統領が竹島上陸を強行し、日本政府が直ちに駐韓大使の帰国を決めるなど、日韓関係は急速に冷え込んだ。視野の狭い反日行動が地域の安全保障を危うくし、誰が笑うのか、その反省がない。

 一昨年の日韓合意で両国の外相は、慰安婦問題を蒸し返さず、不可逆的な決着を国際社会に表明した。これを覆して信頼を失うのは韓国である。

 日本大使館前の慰安婦像は、慰安婦の少女時代をデザインしたとされ、この周辺で行われてきた反日デモを記念したものだ。同様の像が韓国各地や米国など海外に増殖している。旧日本軍が数十万人を強制連行し、「性奴隷」にしたなどという、虚偽に基づく反日活動の象徴である。

 産経新聞はこれを「慰安婦像」と表記しているが、韓国側はなぜか「少女像」と呼び、日本の多くのメディアもこれに準じている。だが、曖昧な呼称はこの問題に誤解を生む。像は、政治的に日本をおとしめることを目的とした「慰安婦像」である。

 捏造(ねつぞう)された歴史を広げる像の設置で恥をさらしているのは、韓国自身であると気づくべきだ。

 釜山の日本総領事館前に設置された慰安婦像について釜山市東区の区長が「永久的に保存・管理する手立てが必要だ」と述べたことも伝えられた。日本政府は駐韓大使らを一時帰国させた。早期の復帰論には耳を疑う。