食物繊維やカルシウムを含む「こんにゃく」

食物繊維やカルシウムを含む「こんにゃく」

こんにゃくは、サトイモ科のこんにゃくいもを原料として作られる加工食品。
東南アジアでは広くこんにゃくいもが自生し、日本や中国の一部では栽培され
ていますが、食用としての栽培が定着しているのは日本のみといわれています。
これは、凝固剤を加えると固まる性質がある「こんにゃくマンナン」という食
物繊維を含むのが日本のこんにゃくいもだけだったからだそうです。こんにゃ
くには、小さいいもを1年ごとに植え替え、2~3年かけて大きくさせたものが
使われます。生いものままでは傷みやすく、江戸時代に製粉方法が開発されて
からは、粉の状態で保存して、粉から作られることが多いようです。こんにゃ
くに含まれる食物繊維は、腸の働きを活発にして、体内に蓄積されたダイオキ
シンなどの有害物質を体外に出すのを助ける働きが期待できます。またカルシ
ウムが含まれ、骨や歯の健康に効果的といわれています。おいしく食べるには、
塩もみや下ゆで、からいり(油や水を使わずに加熱する)などの下処理をしま
しょう。おでんに使うのは定番ですが、味噌田楽やきんぴら、炊き込みご飯の
具など、いろいろ使えます。こんにゃくは乾燥しやすいので、開封後は水に入
れて冷蔵庫で保存しましょう。

▼△選び方ポイント▼△
押してみて、適度に弾力があるものを選びましょう。縮んで硬くなっているも
のは古いので、避けるようにします。