歴史・人名

リグ・ヴェーダ

古代インドのバラモン教の聖典〈ベーダ〉4種のうちの一つ。リグとは〈賛歌〉の意。バラモン教の伝統では,祭式において神々を祭場に招請し,神々をたたえるホートリhotṛ祭官に属する。前1200‐前1000年を中核とする数百年の間に成立した。《リグ・ベーダ》の〈サンヒター(本集)〉は,〈リチュṛc〉すなわち神々への賛歌を集大成したものであるが,インド最古の文献として,古代インドの宗教を知るうえで最も重要視されている。