古代史の復元
古代史の復元
もし伝承が真実を伝えているとすれば、どのような歴史が浮かび上がってくるか・・・
日本古代史解明に考古学的事実・中国文献を基にして考察するのが一般的で、神話伝承はほとんど無視されている。神話伝承には信憑性がないのが理由である。しかし、このような実情では、日本の古代に何が起こったのか具体的に判明することは永久にないであろう。もし、神話伝承が真実を伝えているとすればどのような古代史が浮かび上がってくるのであろうか。この「古代史の復元」は神話伝承が極力真実を伝えているとの仮定の下で作り上げた説である。これだけでは真実性はないといえるが、考古学的事実や中国文献と一致すれば、それが最も信頼のおける解となるのではないだろうか。
全国の神社伝承をまとめた原田常治氏の「古代日本正史」の年代を160年さかのぼらせて、一年二歳論の 栗原薫氏の「日本上代の実年代」につないで見ると、中国文献や考古学的事実との驚くべき一致が見られることが分かった。日本書紀の年代の矛盾点もほぼすべて解明できた。細かく照合をすると、大和朝廷の成立過程や邪馬台国の実態など日本の古代に起こった出来事がかなり具体的に浮かび上がってくるのである。
この神社伝承を元に復元した古代史は弥生中期末以降の さまざまな遺跡・遺物の分布状況や変化及び中国文献の内容を、偶然とはとても考えられないほど自然に無理なく説明できるのである。このホームページはこの説と各種資料との照合をはかり、古代に起こったと思われるさまざまな出来事を神社伝承にいろいろな解釈を加えて復元したものである。
神社伝承・考古学的事実の解釈にはいろいろ考えられる。伝承は矛盾がない限り極力原典のまま採用することとし、矛盾が生じている場合でも変更は最小限に止めるという方針で古代史を復元した。
伝承はでたらめだと断じてしまえばそこから何も生まれないが、このようにして伝承を繋ぐと驚くほど一本につながり、互いの矛盾がほとんどないことがわかった。また、そこから色々と新しい発見もあった。
2025-03-04 (火) 15:13:00
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