現生人類、ボツワナで20万年前に誕生 DNA分析で特定
現生人類、ボツワナで20万年前に誕生 DNA分析で特定
10/29(火) 6:25配信
AFP=時事
現生人類、ボツワナで20万年前に誕生 DNA分析で特定
現生人類誕生の地として特定されたマカディカディ・オカバンゴ地域を示した図。矢印は、人類が13万~10万年前に北東と南西の両方向に移動した経路。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】現生人類は20万年前、ボツワナ北部で誕生したとする論文が28日、国際研究チームにより科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。人類誕生の地を特定した研究結果としては、これまでで最も詳細な位置を示したものとみられる。
【写真】現在のオカバンゴ・デルタの様子
解剖学的現生人類のホモ・サピエンス・サピエンスがアフリカで誕生したことは以前から知られていたが、その正確な場所は特定されていなかった。
研究チームは、「L0」系統のDNAを高い割合で保持することが知られている民族グループ「コイサン」に属する200人からDNAサンプルを採取した。コイサンは現在、南アフリカとナミビアに暮らしている。
研究チームはサンプルを地理的分布や考古学、気候変動のデータと合わせ、ゲノム年表を作製。年表から、L0系統の起源が20万年前のザンベジ川(Zambezi River)南方のボツワナ北部にさかのぼることが示唆された。
同地域はマカディカディ・オカバンゴ(Makgadikgadi-Okavango)と呼ばれ、現在は主に荒原が広がっているが、当時はビクトリア湖(Lake Victoria)の約2倍の大きさの巨大湖があったという。人類は同地域に約7万年の間住んでいたが、約13万年前に起きた気候変動により世界各地に広がっていったとみられている。【翻訳編集】 AFPBB News
化石人類化石として知ることのできる人類。約700万年前、類人猿から分岐して直立歩行し始めてからを人類とする。その後、何種類もの人類が登場したが、いずれも絶滅し、約20万年前に出現したホモ=サピエンス(現生人類)のみが現在も生存している。(世界-世界-旧石器時代以前) | ||||
-7000000 | 人類とは人類は約700万年前に類人猿から分岐して出現し、いくつかの種を形成しながら進化、分化した。その一種である現生人類(ホモ=サピエンス)は約20万年前、アフリカで生まれ、世界中に拡散した。現生人類以外の化石人類は絶滅した。人類の出現年代分子生物学による化石人骨の研究の進展によって、人類の出現は約700万年前とされるようになっている(2018年現在)。(世界-世界-旧石器時代以前) | |||
言語の使用他の動物と人類とを区別する、人類独自の意思伝達能力。言語能力はかつては原人段階と考えられていたが、現在では疑問視され、新人段階からが有力視されている。言語能力の獲得 人類が言語能力を獲得したのは、頭蓋骨の変化などからやはり原人段階であろうと推定されているが、これには最近、否定的な意見も出されていて、明確にはわかっていないというのが現状であろう。一時は、原人の頭蓋骨には言語のコントロールする部位といわれるブローカ野の痕跡が認められるので、叫声から言語に進化する途上にある原始的な言語は使っていたと考えられるとされていた。言語活動は新人からか しかし、現生人類のような発達した前頭葉を持つ大脳を収納するような頭蓋骨はネアンデルタール人にも認められない。ネアンデルタール人の脳容積そのものは現生人類よりも大きかったが、その頭蓋骨の構造を分析すると前頭葉の発達は未熟であるという。また音声を発するのどの構造も、ネアンデルタール人までは声帯の位置が現代人に比べて高く、複雑な発声は出来なかったと考えられている。チンパンジーの声帯はもっと上にあって気道が短すぎ叫び声は出せても言葉を発声することは出来ない。複雑な分節化した言葉を発することが出来るようになるのは、やはり新人(現生人類、ホモ=サピエンス)になってからのようである。(世界-世界-) | ||||
-200000 | 20万年前? ホモ・サピエンス現生人類、ボツワナで20万年前に誕生 DNA分析で特定10/29(火) 6:25配信AFP=時事現生人類誕生の地として特定されたマカディカディ・オカバンゴ地域を示した図。矢印は、人類が13万~10万年前に北東と南西の両方向に移動した経路。【翻訳編集】 AFPBB News【AFP=時事】現生人類は20万年前、ボツワナ北部で誕生したとする論文が28日、国際研究チームにより科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。人類誕生の地を特定した研究結果としては、これまでで最も詳細な位置を示したものとみられる。 解剖学的現生人類のホモ・サピエンス・サピエンスがアフリカで誕生したことは以前から知られていたが、その正確な場所は特定されていなかった。 研究チームは、「L0」系統のDNAを高い割合で保持することが知られている民族グループ「コイサン」に属する200人からDNAサンプルを採取した。コイサンは現在、南アフリカとナミビアに暮らしている。 研究チームはサンプルを地理的分布や考古学、気候変動のデータと合わせ、ゲノム年表を作製。年表から、L0系統の起源が20万年前のザンベジ川(Zambezi River)南方のボツワナ北部にさかのぼることが示唆された。 同地域はマカディカディ・オカバンゴ(Makgadikgadi-Okavango)と呼ばれ、現在は主に荒原が広がっているが、当時はビクトリア湖(Lake Victoria)の約2倍の大きさの巨大湖があったという。人類は同地域に約7万年の間住んでいたが、約13万年前に起きた気候変動により世界各地に広がっていったとみられている。【翻訳編集】 AFPBB News(世界-世界-) |